10月21日と22日にロンドンで開催された「FINAL FANTASY XIVFan Festival 2023」のなかで、スクウェア・エニックスは『ファイナルファンタジー XIV』の最新拡張パッケージ「黄金のレガシー」に関する情報を発表する「基調講演」を配信しました。
二刀流、合体剣で戦うロマン溢れる新ジョブ「ヴァイパー」の発表や、会場を沸かせた『FF11』や『FF16』といったナンバリングタイトルとのコラボレーションなど、ロンドンファンフェスでも盛り沢山だった新着情報をまとめてお届けします！
二刀流で華麗に戦う、新たな近接DPS「ヴァイパー」が登場！
冒頭ではシーンの追加された最新のティーザートレイラーが公開。以前に公開されたものと比較すると、火の付いたローブを脱ぎ捨てると中から新ジョブ「ヴァイパー」姿の「ひろし（本作における主人公キャラクターの愛称）」が登場するシーンなどが追加されています。
そして拍手喝采のなか、現れたのはヴァイパーのジョブ専用装備に身を包んだ我らが吉田直樹氏。拡張パッケージが発売される前のファンフェスではもはやおなじみとも言える光景ですが、もちろん「コスプレおじさん」ではなくスクウェア・エニックスの取締役で超偉い人です……。
「僕も50歳になったので、そろそろコスプレは勘弁して欲しいってスタッフに言ったんですけど……どうしてもやれと……」と渋々な態度を見せつつも、案外まんざらでもなさそうな吉田氏。まだあと10年ぐらいは余裕でいけそうですね！
そうして公開されたのが、「黄金のレガシー」で追加となる新ジョブの「ヴァイパー」。これまでのタイトルで登場した「コルセア」を予想する声もありましたが、『FF14』オリジナルのジョブとして登場します。
ロールは近接物理DPSで、装備は「双剣士」「忍者」同様のスカウト装備（DEX装備）を使用します。同じ二刀流でも忍者とは異なった順手持ちで、正統派ともいえるデザイン。二刀流の剣は合体させることもでき、軽快な二刀流と合体剣による派手な攻撃がコンセプトとなっています。
ヴァイパーの特徴としては攻撃に常時ヘイスト（リキャスト短縮）効果がかかっており、二刀流を活かしたスタイリッシュで手数の多いジョブであることも明かされています。スキルの間にアビリティを挟む戦い方など、なかなかテクニカルなジョブに仕上がっていそうな様子。
「ヴァイパー」の解放条件はのひとつは「黄金のレガシー」を購入していること。そしていずれかのジョブレベルが80に到達していると、ウルダハから解放可能となります。新しい拡張はこれまで使い込んできたジョブで進めるのか、心機一転「ヴァイパー」をレベリングしてから進めるかなど、どちらにするか悩ましい部分でもあります。
また今回発表されたのは「ヴァイパー」でしたが、「黄金」ではもう1ジョブ、遠隔魔法DPSが追加されることが明らかになっており、「北米ファンフェスで既にヒントは出ている」とのこと。北米で吉田氏は「TMNT」のTシャツを着ていて、レオナルドはたしかに二刀流でしたが……さらなるヒントが隠されているのかにも注目です。
“光の戦士の夏休み”は全然休めない……！？ 新たなる物語
新ジョブ紹介の次はストーリーのおさらい。今回の「黄金のレガシー」は以前に「光の戦士の夏休み」というテーマであることが明かされており、冒険の舞台はエオルゼアの西方に位置する「トラル大陸」へと移されます。
トラル大陸では暁を二分するような王位継承レースが繰り広げられるということで、「ヒカセン、まったく休めないのでは……？」という部分は疑問として残りつつも、「黄金のレガシー」全体では"新たなる冒険"を描いているようです。
10月に公開されたパッチ6.5でも既に片鱗は見えていましたが、今後配信されるパッチ6.55（パート2）では更に「黄金のレガシー」につながるようなストーリーになるとのこと。
トラル大陸内のフィールドについても追加情報が発表され、トライヨラ連合王国の首都である「トライヨラ」はプレイヤーが活動する拠点のひとつとなります。豊かな自然と荘厳な建物に囲まれており、これまで以上に多民族が暮らしているような土地です。
以前から紹介されていた、集落が点在する山岳地帯の「オルコ・パチャ」と「ヤクテル樹海」もウォークスルー動画が公開されました。山岳と大平原を有する「アジムステップ」などとも異なり、フィールド全体で高低差がかなりある様子。
さらに今回は新しいエリアとして、トライヨラの南方に位置する密林地帯「コザマル・カ」、広大な「シャーローニ荒野」が公開されました。「コザマル・カ」は突出した岩石とその間を流れる瀑布が特徴的なエリアで、公開されたスクリーンショットのなかでは小さな集落や、ツリーハウスのような木の上の構造物も確認できます。
さらにゴブリン族によく似た種族の「モブリン族」が登場し、彼らはゴブリン族と同じルーツを持っています。希少な素材でも見つけ出す素材調達の達人として知られており、吉田氏は「ギャザクラと絡む可能性は非常に高いんじゃないかな？」ともコメント。「友好部族クエスト」での登場や、ゴブリン族との交流があるかなども気になります。
一方の「シャーローニ荒野」は物語の中でもかなり重要なエリアとなるようで、公開されたイラストでも「SECRET」の文字が。青燐水の泉が発見されたことで鉄道の敷設など近代化が進められているこのエリアでも、さまざまな出会いやドラマが用意されているようです。
次なるアライアンスは『FF11』コラボ！新たなるダンジョンや戦闘コンテンツ
「黄金のレガシー」ではいよいよレベルキャップが90から100に解放され、いよいよ3ケタの大台に。「皆さん、最後はレベルどれぐらいまで行きたいですか？」という吉田氏の質問に、会場からは「2,000！！」という声も。2年に1回の拡張スパンで10上がることを考えると……数世紀先になりそうです。
冗談はさておき、「黄金のレガシー」でもこれまでのようなダンジョン、フィールドFATE、モブハントなど基本的なバトルコンテンツが実装されていきます。公開されたスクリーンショットでは、広大な河をボートで下る光の戦士たちや、幻想的な洞窟、水晶が立ち並ぶ山岳地帯といった、これまでに見たことのないような景色が広がります。
さらに公開されたアートワークでは、「ダンジョンらしい」古代の遺跡や、打って変わって近代的でメカニカルな施設の様子も。ジャングルや南国といったイメージとは正反対のダンジョンは、どのようにストーリーに関わってくるのでしょうか。
討滅戦のボスとして対峙するであろう強敵「エリミネーター」のイラストも発表となり、かつて「漆黒」ファンフェスでは「イノセンス」が発表されたことを踏まえると、ストーリーでもかなり大きなカギを握る存在であることが予想されます。機械のような見た目でもあり、先に発表されたメカニカルな施設ともなにか関連があるのでしょうか……？
そのほか、新しいヴァリアントダンジョンや最高難度の“絶”シリーズの追加なども行われます。さらに、「イシュガルド復興」や「無人島開拓」のような生活系コンテンツも実装される予定で、無人島とは異なり、大人数で遊ぶコンテンツがコンセプトになっているようです。
そして、24人のアライアンスレイドシリーズでは『FF14』の大先輩ともいえるMMOで、20周年を迎えた『FF11』とのコラボレーションコンテンツが実装となります。今も『FF11』をプレイしている人も楽しめるようなコンテンツにしていくことが語られています。
『FF14』と『FF11』の関わりといえば、過去には「星唄異聞」というコラボレーションイベントが開催されたことや、「禁断の地 エウレカ」では『FF11』に関連したモンスターの名称なども登場しています。今回のコラボレーションはアライアンスレイドシリーズと大規模なものであり、どのようなストーリー、ボス、装備が登場するかに期待です。
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