ゲームで戦う敵は、その大きさから強さまで様々です。そして、より大きな敵を倒した方が達成感も倍増します。
大きな敵といえば、『モンスターハンター』(以下、モンハン)を思い出す人も多いかと思います。序盤で戦うモンスターですら、プレイキャラクターと比べて何倍もの大きさを持つ相手ばかり。しかも『モンハン』シリーズには、通常の武器攻撃だけでは倒せない、超大型な敵も多数存在します。
■移動だけでハンターたちを蹂躙した、「超大型モンスター」のラオシャンロン
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『モンハン』における「超大型モンスター」の元祖的な存在は、やはり「ラオシャンロン」でしょう。多くのモンスターは、ハンターを認識して明確な狙いをもって攻撃を繰り出しますが、「ラオシャンロン」はあまりの巨体ゆえに、動くだけで災害レベルの影響を周囲に与えます。
ただ蹴られるだけで大ダメージを受け、腹の下に潜り込んではひたすら切り続け、エリア移動に合わせて脱出。しかし、その際に尻尾とぶつかり、ここで致命傷を受けることもしばしば。
巨大すぎるため、モンスターはハンターたちをほとんど認識することなく。こちらは「移動の一環」としての攻撃を懸命に避けつつ、隙を見つけてダメージを負わせます。同じ土俵にすら立てない戦いは、それまでのハンティングとは一線を画するものでした。
そんな「超大型モンスター」であっても、ハンターたちの攻撃や施設の兵器を駆使することで、撃退や討伐に持ち込むことができます。初めて倒した時は、まるで山が崩れるようなビジュアルを目にして、自分たちが成した偉業に打ち震えたものです。
■「ナバルデウス」に「ゾラ・マグダラオス」……思い出深い超大型モンスターたち
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そんな「ラオシャンロン」にはじまり、『モンハン』シリーには数多くの「超大型モンスター」が登場しました。
甲殻種では最大の全長を持ち、細くも長大な脚が恐ろしげな「シェンガオレン」。海中の奥深くで死闘を繰り広げた「ナバルデウス」。苛烈な攻撃力で何度もやられ、途方にくれた「ミラボレアス」。思い出の形はそれぞれで違うかと思いますが、忘れがたい存在として刻まれているという点は経験者共通のはず。
中には、巨大すぎるために「乗り込む」といったアクションが可能なモンスターもいました。「ジエン・モーラン」は、その代表格といえます。乗り込んだ後は、攻撃はもちろん採掘も可能なので、戦いながらピッケルを振るったのも懐かしい思い出のひとつ。そして欲をかきすぎ、振り落とされるまでが1セットです。
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また、「超大型モンスター」を語る上で外せないのが、「ゾラ・マグダラオス」でしょう。その体躯はもはやフィールドの領域と言ってもよく、その体表を駆け回り、登り降りを繰り返して部位破壊に勤しんだものです。
文字通り常軌を逸するほどの「超大型モンスター」との戦いは、通常のハンティングとは全く違い、壮大なスケールと独特の緊張感が味わえます。だからこそ、倒した時の達成感は格別でした。