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『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(以下、ポケモン S・V)』の有料DLC『ゼロの秘宝』にて、1月11日23時00分に配信開始された「番外編」。そこでは当然ですが「新ポケモン」が登場します。
本記事では、「『ポケモン S・V』は未プレイだけど、『ポケモンカードゲーム』や『ポケモンGO』を遊んでいて、シリーズの新ポケモンが気になる!」という読者をターゲットに、さっそくですがこの新ポケモンを紹介!
もちろん『ポケモン S・V』プレイヤーにはネタバレとなるので、自分で確かめたい方は本記事の閲覧を控え、ブラウザバックをお願いします。
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◆桃(?)から生まれるモモワロウ
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では紹介しましょう。番外編の新ポケモン「モモワロウ」です。見た目はどぎついピンク色をしており、逆さまにした桃に耳が生えたような丸っこいフォルムが特徴的。真ん中には少し無愛想ですが顔のようなものもあります。
宙に浮きながら移動しており、モモワロウを初めて見たトレーナーが「ドローンか!?」と反応する場面も。実際かなりシンプルかつスベスベな質感をしているので、ともすればメカチックなポケモンにも思えるでしょう。
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しかし、実はこの姿は仮のもの。バトルでは真ん中からパックリと2つに割れ、中から「モモワロウの本体」が姿を見せます。
あの中に入っていたので、本体も丸みを帯びた人魂のような見た目をしており、顔周りは殻と同じピンク色、他は黒髪のように少しフサフサした質感をしています。
頭頂部からはマゲのようなものが伸びているほか、顔の上には白いハチマキや極太の眉毛もあり、まるで昔話に登場する若武者のよう。モモワロウの名前や桃から飛び出す設定からして、日本昔話の「桃太郎」がモチーフなのは間違いないでしょう。
◆モモワロウの世にも恐ろしい能力
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モモワロウのタイプは「どく・ゴースト」で、図鑑説明では世にも恐ろしい「しはい(支配)ポケモン」に分類。桃型の殻が猛毒の貯蔵庫となっており、そこから生み出す「毒の餅」を食べさせた相手を、自分の意のままに操れるのです。
この毒餅はポケモンはもちろんのこと、なんと人間にも有効。劇中では田舎町の住民ほぼ全てを操ることに成功しており、操られた人が家族や友人に「この(毒)餅食べて」と勧めることで、さらに支配が拡散。さながらゾンビ映画のような光景が生みだされることとなりました。
また、時にはモモワロウが自ら毒餅を銃弾のように発射し、相手の口に無理やり放り込んで食べさせる強引な手段を取ることも。『Pokémon LEGENDS アルセウス』の有名なセリフ「ポケモンは怖い生き物です!」がガッチリ当てはまる、恐ろしいポケモンと言えます。
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ちなみに、操られた人間は「キビキビー!」と奇声を発しながら奇妙な動きで踊り出すという、なんともシュールな状態に。一応会話もできますが、「おジー ささん も チ お もち た ベ テテ(おじいさんお餅食べて)」とカタコトかつ不気味です。
さらに、操られている間のことは一切覚えていないため、例えばその状態で悪事を働かされても本人は気づかないまま。本当に恐ろしいポケモンです。
◆バトルでは“毒のエキスパート”として活躍
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バトル面でのモモワロウを一言で表すならば「毒のエキスパート」。最大の特徴は専用特性「どくくぐつ」で、モモワロウの技でどく状態にした相手は、あわせてこんらん状態にもなってしまいます。
相手をどく状態にする手段も豊富。単体をもうどく状態にする「どくどく」、相手全体がどく状態になるダブルバトル用の「どくガス」を覚えられます。
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そして極めつきは、初登場の技でモモワロウの専用技「じゃどくのくさり」。威力100・命中100を誇るどくタイプの特殊技で、相手をもうどく状態にすることもあります。
技自体は毒でできた鎖を相手に巻き付け、毒素を流しこんで蝕むというなかなかに惨いもの。本編での悪行はもちろん、その戦い方も相まって「悪役ポケモン」な印象は避けられません。
というわけで、シリーズ最新のポケモンは「モモワロウ」でした。ここまで紹介した通り、歴代でも類を見ない「ドストレートな悪役ポケモン」であり、SNS上では「どく・ゴーストタイプじゃなくて、どく・あくタイプの間違いでは?」なんて反応もあがっています。
とはいえ、仲間にすれば可愛らしい一面も見えてきます。眠るときは耳をペタンとしていますし、プレイヤーの周りをくるくると回る姿もキュート。むしろ悪役だからこそ人気が出るパターンだってあります。
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昨今では『ポケモン S・V』のポケモンたちもどんどん他シリーズ作品に登場しているので、「モモワロウ」もそのうち『ポケモンカードゲーム』や『ポケモンGO』などで登場することでしょう。各作品ではどのような活躍をするのか。楽しみであり、ちょっぴり恐ろしくもあります。
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