『ポケットモンスター』や『ファイナルファンタジー』シリーズからもソフトが展開されている不思議のダンジョン。最近では14年ぶりにシリーズ最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』も発売された、コアゲーマーに長らく愛され続けているゲームジャンルです。
そんな本シリーズを語る上で欠かせないのが『ドラゴンクエスト』の世界観で展開される『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』。その第2作の高難易度コンテンツ「もっと不思議のダンジョン」を、VTuberグループのホロライブに所属する「博衣こより」さんが初見でクリア。彼女のゲーム力の高さに、多くのファンから注目が集まっています。
◆そもそも不思議のダンジョンって?
「不思議のダンジョン」とは、ゲームオーバーになる度にレベルや持ち物がリセットされる「ローグライク」と呼ばれるジャンルのゲーム。挑戦するたびダンジョンの形が変わるため、何度も繰り返し遊べるのが魅力な一方で、比較的難易度の高いゲームとしても知られています。
そんな難易度が高くやりごたえのある本シリーズを、『ドラゴンクエスト』という既存のゲームの世界観を利用することで、より遊びやすい身近なゲームへと変えたのが、今回こよりさんが挑戦した「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」シリーズです。
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◆豪運と不憫を繰り返しながら進む100階層ダンジョン
ホロライブの同期である鷹嶺ルイさんのオススメもあり、こよりさんは人生初のローグライクとして『トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン』をプレイすることに。(1作目は遊べるゲーム機が限られるため)。
身一つの丸腰でダンジョンへ潜るこよりさんはゲーム序盤、幸運にも「せいぎのそろばん」を手に入れます。この「せいぎのそろばん」は、本作の中でも非常に強力な攻撃力を持つ武器。配信で挑んだダンジョン「もっと不思議のダンジョン」はアイテム持ち込み不可な高難易度コンテンツで、こよりさんは「そろばん」を片手に最奥である100階を目指してダンジョンを進んでいきます。
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とはいっても、一筋縄ではいかないのがこの不思議のダンジョン。ダンジョン内に点在するお店で試しに装備した指輪が呪われていたり、その呪いを払おうと万能アイテムを試すも利用できなかったりと、たびたび持ち前の不憫さも発揮し、固唾をのんで見守る視聴者たちをヒヤヒヤさせます。
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1つの事故が全ロスにもつながるローグライク……ですが、致命的な事態だけは避けつつこよりさんは奥へ奥へと少しずつ攻略を進めていきます。
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初日の配信では、事前に宣言していた12時間耐久を完遂し、なんとか66Fまで到達しこの日は配信を終了。後日のクリアを目指して一時休息となりました。
◆12時間かけて3分の2を踏破。そして、クライマックスへ…
続く翌日の配信では、「ここまで来たら99階目指したいよ!」と語って挑戦を再開したこよりさん。昨日12時間も耐久をしたとは思えないやる気で「枠を取り直して再開しようかと思った」と、ダンジョン踏破に意欲を見せます。
ここまでレベルや武器も順調に強化してきたものの、流石に敵も強力になってきました。後半はリソースも限られてくるため、次の階への階段を見つけたら早めに進む方針でダンジョンを攻略。初めての敵に翻弄されながら、着実に歩みを進めていきます。
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いよいよクリアも差し迫った98階。ここで、こよりさんはマップにあった「異様な部屋」に気づきます。ぐるりと回ってみても出入り口がない謎の空間に、「一応やってみるか…」とつるはしに持ち替えたこよりさん。「いける!」と壁を掘ると、なんと隠し部屋が出現します。実はこの階にはここでしか手に入らない限定武器「黄金のつるはし」が存在、あまりの「運の良さ」に配信は大盛りあがりとなりました。
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その後こよりさんは無事に最奥の100階に到達。初見で高難易度を踏破するその偉業に、視聴者も大いに沸きあがりました。
◆配信者とも非常に相性の良い「不思議のダンジョン」
一度でもゲームオーバーになれば、また初めからとなる「不思議のダンジョン」。こよりさんが初見でクリアを達成したのがどれだけの偉業か、プレイ経験のある方のみならず初めて本作を知った方でも想像に難くないでしょう。それは、良いアイテムやマップを引き寄せる運だけではありません。
ゲームオーバーギリギリを攻めながらアイテムやレベルを強化する立ち回りや、効果の分からないアイテムを見極める推理力など、こよりさん自信のゲームの腕によるものがあってこそでした。
視聴者と配信者が一体となって楽しめるゲーム実況。その中でも本シリーズは、既にプレイ済みの人間にとっても全く先が予想出来ず、非常に配信と相性の良い存在と言えるでしょう。
冒頭でも紹介した通り、つい先日には『風来のシレン』の最新作も発売されなど、ファンを掴んで話さない「不思議のダンジョン」。ホロライブをはじめとしたさまざまな配信者も、この「不思議のダンジョン」のゲーム実況を行うなど、往年のファンならず新規層をも取り込む盛り上がりをみせています。
それぞれで異なったドラマが見れる本作を、皆さんもこの機会に配信を通して、そしてぜひ自身でもプレイして楽しんでみてはいかがでしょうか。