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男気溢れる「バレット」35歳、『FF7 リバース』でも頼もしくてカッコいい! 自ら貧乏くじを引き、仲間への心遣いも忘れない

『FF7 リバース』のバレットが持つ魅力について、シチュエーションを元に迫ってみましょう。

ゲーム 特集

■カームで垣間見せる、決意の証とリーダーな気質

ミッドガルを脱出し、カームで夜を明かした一行は、ひとまず自由行動の時間を設けました。プレイヤーの分身であるクラウドの場合、カームの街を散策したり、装備を整えたり、カードゲームに興じたりと、その使い道は様々です。

その頃バレットは、酒場に腰を据えていました。その姿を目撃したクラウドから、「朝から飲んでるのか」と問われますが、「酒じゃねえよ」と切り返し。

この答えだけなら、実は飲んでいたが気まずさからの誤魔化し、という可能性もありますが、「祝杯は セブンスヘブンを再建してからだ」と続けます。アバランチのアジトであり、マリンとの思い出の場所でもあるセブンスヘブン。その再建に取りかかるには、今の旅が終わった後──すなわち、セフィロスとの決着が着いてからの話になるでしょう。

星を守るまで酒を断つ。ささやかながら、そうした決心を見せるバレットに、男の意志が感じられます。

そうした態度は、仲間たちに向ける視線にも時折混じります。カームで騒動が起きた後、合流が遅れたクラウドとエアリスに対して、「ふたりでなにしてやがったんだ」とボヤくシーンもそのひとつ。

ちなみにこの時のエアリスは、クラウドの腕をとり「デート みたいな?」と返します。その発言に驚いたのか、ティファが最も大きく反応します。そして、彼女の顔を見て固まるクラウド。なんとも言えない空気が流れます……!

その空気を一変させたのは、バレットが放った「そういうのは しばらくおあずけだ」の一言でした。さらに、「いいな!」と念を押すと、無言で頷くクラウドら3人。ちなみに、この一件に関係ないはずのレッドXIIIまで頷いており、微笑ましい締めくくりを迎えます。

仲間たちの喝を入れたという一面も大きいと思いますが、思わぬエアリスの一言と、それで固まってしまったティファとクラウドを助けるための発言だったのかもしれません。仮にそうだとすれば、なかなかの気遣い&苦労人です。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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