■「ゼルダ姫」を直接操作! 無双アクションと本編の過去譚が融合
「戦うゼルダ姫」のイメージをすでに持っている人は、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズで活躍する「ゼルダ姫」を見て印象づけられた場合も多いことと思います。
『スマブラ』のように、『ゼルダの伝説』のメインシリーズから離れた“お祭りゲーム”的な作品に登場し、「ゼルダ姫」が直接戦うこともあります。その代表例と言えるのが、『無双』シリーズとコラボレーションした『ゼルダ無双』です。
『ゼルダの伝説』シリーズでは、プレイヤーが動かすのはほとんど「リンク」だけ。しかし『ゼルダ無双』では、「ゼルダ姫」はもちろん「インパ」、「ミドナ」、「ファイ」、「ルト」といった、各作品で冒険を助けてくれた面々もプレイアブル化しました。
さらに、「ガノンドロフ」や「ザント」、「ギラヒム」といった敵側だったキャラクターも操作可能で、作品や敵味方が入り乱れるクロスオーバーな1作として注目を集めました。
その後、『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』や『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ DX』といったバージョンアップ版も登場し、参戦キャラも続々と増えていきます。
さらに「戦うゼルダ姫」を表現したタイトルもありました。それは、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』です。
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は、タイトルからも分かる通りこちらも『無双』とのコラボ作品です。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界で100年前に起きた「大厄災」を描く内容になっており、本家『ゼルダの伝説』作品と密接な関係にあります。
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の「ゼルダ姫」は、100年もの間、厄災ガノンの力を押さえ続けていました。つまり、その100年前を描く『ゼルダ無双 厄災の黙示録』における「ゼルダ姫」と同一人物だといえるでしょう。
しかし、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』で描かれた物語と結末は、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の流れと異なっているため、時系列上は直接繋がっておらず、パラレルな関係にあると思われます。それを理由に、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』はあくまでコラボ作品であり、『ゼルダの伝説』シリーズとは関係ないと考える人もいます。
ちなみに、本シリーズのプロデューサーを務める青沼英二氏は、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』を紹介する動画の中で、「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の100年前の世界が舞台になっています」「(本編では描けなかった)大厄災を体験することができます」と述べ、2作品の関係性を語りました。
メインシリーズに加わるかどうかは賛否分かれるところですが、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』がシリーズと全く無関係の作品と言い切るのは、少々乱暴な意見でしょう。
そんな『ゼルダ無双 厄災の黙示録』でプレイアブル化を果たした「ゼルダ姫」は、関連作との繋がりを連想させる「シーカーストーン」や、シリーズでもお馴染みの「光の弓矢」などを駆使し、勇敢に戦います。
またDLCを購入すると、なんと「マスターバイク」に乗って戦場を縦横無尽に駆け巡る「ゼルダ姫」を楽しめます。「マスターバイク」は搭乗型の武器として実装されるので、攻撃もお手の物。そのスタイリッシュな活躍を、ぜひその目で直接お確かめください。
『ゼルダ無双 厄災の黙示録』はニンテンドースイッチソフトなので、今回紹介した作品の中ではもっともアクセスしやすいゲームです。“戦うゼルダ姫”を、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』でたっぷりとご堪能あれ!
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「ゼルダ姫」が活躍する作品はこのほかにも色々ありますが、主人公に抜擢されるのは非常に珍しいケースです。シリーズの当たり前をまたひとつ打ち破った『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に、どうぞご期待ください。