■1年目のファミコンに多かったゲームは「競技系」
発売日以降におけるファミコンソフトのラインナップは、9月9日発売の『マリオブラザーズ』のように、後年まで語り継がれる有名タイトルもありますが、そうしたソフトはごく一部。1年目のファミコンソフトのカテゴリーを大きく分けると、特に目立っていたのは「競技系」です。
発売の翌月に登場したファミコンソフトは、『五目ならべ 連珠』と『麻雀』。その後も、年末から年明けにかけて『ベースボール』『テニス』『ピンボール』といった、誰かと競い合う実在のゲームをファミコンに落とし込んだソフトが続々と登場しました。

『麻雀』はひとりプレイのみでコンピュータとの対戦がメインですが、こうした「競技系」の多くは対人プレイも可能な場合が多く、プレイヤー同士の対戦もファミコンを盛り上げる一助となります。
また、『麻雀』や『ベースボール』などの存在は、父親世代からも支持を得ました。『麻雀』にせよ『ベースボール』にせよ、リアルでは相手がいないと競技として成立しません。ですが、ファミコンならコンピュータ相手にプレイできるので、「いつでも遊べる『麻雀』」「ひとりでチーム対戦できる『ベースボール』」を楽しむ大人も少なくありませんでした。
現在でも、リアルの「麻雀」や「ベースボール」を楽しむ人は多いのですが、当時の人気ぶりは今以上で、「麻雀」は大人同士の趣味に留まらず、「接待麻雀」や「家族麻雀」といった広がりも見せたほど。「ベースボール」も、プロ野球の試合をゴールデンタイムで頻繁に放送する過熱ぶりでした。
そのため、『麻雀』や『ベースボール』を遊べるというファミコンの利点は、大人たちにも響き、「父親が自分で遊ぶために買ったファミコンが家にある」という状況の家庭も少なくありません。1984年5月1日に発売された『ゴルフ』も、父親が購入する有力候補のひとつになりました。
どんな経緯であれ、家にファミコンが来るのは子供にとって喜ばしい事態。当時のファミコンキッズは、親が購入して家にある『ベースボール』や『ゴルフ』を大いに楽しみ、人によっては『麻雀』にも手を出したことでしょう。
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