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来たぞ、われらの『ウルトラマン』!20周年迎えるPS2の名作ACT【特集】

今なお色褪せぬ名作アクション。「帰ってきたウルトラマン」モードも注目の作品です。

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来たぞ、われらの『ウルトラマン』!20周年迎えるPS2の名作ACT【特集】
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日本を代表するヒーロー番組、空想特撮シリーズ「ウルトラマン」。2024年で58周年を迎え、ギネス世界記録に「最も派生テレビシリーズが作られたテレビ番組」と認定されるほどに数多くの作品が制作されてきました。

初代である「ウルトラマン」については、「帰ってきたウルトラマン」をはじめとする後発シリーズや、東映の「有言実行三姉妹シュシュトリアン」にゲスト出演することもあれば、「ウルトラマン VS 仮面ライダー」で仮面ライダーと共闘するなど、内外でまさに“シリーズの顔”とも呼べる活躍をしています。

作品として見ると、子供も大人も楽しめるコミカルな描写もあれば、深く考えさせられるエピソードもあり、時おり外部から提示される“どうせウルトラマンが最後には何とかするのでは?”という疑問についても、実は初代の時点で劇中にて真剣に取り扱われているのも注目です。

またリブート・リメイク的な作品も複数登場しており、「ウルトラマンパワード」「ULTRAMAN(映画)」「シン・ウルトラマン」と、同じ初代「ウルトラマン」をベースにしつつも三者三葉。特に「シン・ウルトラマン」は比較的新しく、興行収入40憶を超える大ヒットを記録しているほか、執筆時点でもAmazonプライム・ビデオで視聴可能とアクセスしやすいため、本作から初代「ウルトラマン」に興味が湧いた方も多くいるかもしれません。

今回の特集ではそんな初代「ウルトラマン」を原作としたPlayStation2向けアクションゲーム『ウルトラマン』をご紹介。なお、本記事ではPS2実機でのプレイをキャプチャーデバイスで録画した際の画像を掲載しています。

注目の原作再現度!「帰ってきたウルトラマン」モードも実装の名作ACT!

『ウルトラマン』とは2004年、記事公開の2024年から20年前に発売された「KAZe(カゼ)」ならびに「ビットステップ」開発による、アクションゲームです。

同じ発売から20周年を迎える作品としてはウルトラバトルアクション・シリーズ3作目『ウルトラマン Fighting Evolution 3』が存在しますが、同作との最大の違いはやはり「ウルトラマン」がメインであることでしょう。怪獣・宇宙人のラインナップは当然、同作のものが中心となっており、初代ウルトラマン当人についても、劇中で使われたA、B、C、3タイプの造形で登場しています。

「心配スルコトハナイ…」とは言いませんが「ハッハッハッハッハ…」と言います。

本作には複数のゲームモードが実装されていますが、目玉は原作「ウルトラマン」の大まかな物語を追っていく「ストーリーモード」。こちらでは簡単なあらすじを挟みつつ、第一話「ウルトラ作戦第一号」~最終話「さらばウルトラマン」まで、選出された11エピソード分を、初代ウルトラマンを操作して怪獣たちと戦うモードとなっています。

ウルトラマン時の戦闘システムはエネルギーが無くなる前に怪獣の体力を削って倒す形となっており、敵・味方ともに動作がゆったり目で重量感のある仕上がりです。

ウルトラマンの攻撃手段には打撃・投げ・必殺技がありますが、初代ウルトラマンだけあってか投げ技が強い印象を感じます。本作の必殺技システムは基本的に、攻撃を与えたり、ガードに成功するとゲージが溜まり、逆に攻撃を受けるとゲージが減るシステムであり、相手を拘束しつつ攻撃を加えられる投げ技は特に優秀。倒れた相手には馬乗り攻撃になったり、尻尾のある怪獣にはジャイアントスイングができたり、派生が豊富なのもあって積極的に投げを出したくなるゲームバランスです。

さらに、ゲームの都合か一部オリジナル要素はあるものの、ストーリーモード中は原作再現も多々あり、バルタン星人(二代目)にスペシウム光線が防がれたり、ジェロニモンの羽をむしれたりするほか、有名なスプーンで変身しようとするシーンも収録されています。

エピソードによっては、ジェット・ビートルやハヤタ隊員での戦闘シーンも挟まり、戦闘のメイン要素ではないものの、原作の雰囲気を醸し出す一助となっています。

ファイッ!の掛け声で戦闘開始。明らかに無茶な対戦カードも組めます。
たとえピグモンでも少し攻撃してから時間切れを狙えば体力差で勝てなくも…ないです。

他のモードも充実しており、2人プレイ用の「怪獣大乱闘モード」ではストーリーモード中では敵だったり、カメオ出演程度だったりした怪獣同士の対戦ができ、シングルプレイ用の「怪獣天下モード」では怪獣たちを操作して連戦することになり、最終的にウルトラマンとの対決が可能です。

「怪獣墓場」では「宇宙ビートル」を操作して怪獣を探索する必要があります。
「怪獣墓場」を漂うこと約30分、モードを出たり入ったりしてようやく発見しました。

また、原作エピソード名・地名でもあった「怪獣墓場」はモードの一つとして実装され、宇宙ビートルを操作して、宙に浮いた怪獣を調べるとCG・解説が見られる一風変わった作りで、何と、“ストーリーモード中には登場しないにもかかわらず”、わざわざ同エピソードの主役である「シーボーズ」も用意されています。

「岩投げ」では他怪獣などもカメオ出演しています。

ミニゲームには「岩投げ」モードが存在し、怪獣「レッドキング」を操作して角度と距離を調整し、岩を出来るだけの遠くに飛ばす、本当に“ミニ”なボリュームの内容ですが、可愛らしいフォントや説明文の「投げろ!」から遊び心を感じられるゲームとなっています。

どことなく、新作「ウルトラマンアーク」はタイトルロゴの入り方が「帰ってきたウルトラマン」と似ている気がします。

そして本作を語る際に忘れてはいけないのが「帰ってきたウルトラマンモード」でしょう。本モードは「ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン、新ウルトラマン、ウルトラマン二世)」を操作して原作の4エピソードから登場の怪獣・宇宙人と戦う内容となっています。

角を折れば光線技が通るように!

ゲーム本編の「ストーリーモード」と比べ、一部簡略化されている部分はあるものの、固有のモーションが用意されているほか、いわゆる「MATのテーマ(ワンダバ)」が聞けたり、原作再現として「キングザウルス三世」の角を「流星キック」で折れたりするなど、オマケとしては十分すぎる豪華さです。

初代ゼットンとの対戦も可能!どこか可愛い二代目もあれはあれで味があります。

なお、最後に「ウルトラ総進撃モード」もあり、こちらは「ストーリーモード」「帰ってきたウルトラマンモード」のうち1人のウルトラマンを操作して3分間、怪獣たち戦い続けるモードとなっています。ゲームに登場した「ウルトラマン」「帰ってきたウルトラマン」の怪獣が選出されるため、初代ウルトラマンでナックル星人と戦ったり、ウルトラマンジャックでベムラーと戦ったり、制限時間つきであるものの、クロスオーバーな戦いを再現できます。

筆者個人としては大満足ではあるものの、気になった点もいくつかあります。

まず、ウルトラマン操作時は○ボタンにガードと投げの両方が割り当てられており、プレイした感じでは敵との距離などを元に自動で切り替わるようなのですが、“投げたいのにガードしてしまった”ということもあれば、逆に“敵の攻撃が来そうなのに投げに入ってしまった”ということもありました。本作は使用するボタンが少ないので、できれば別ボタンに割り当てられていればプレイしやすかったなと感じます。

『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』より。こちらではメフィラス星人が大活躍、ならぬ大暗躍します。

ほかにも敵役のチョイスとして“宇宙人”が少ないのも少し残念な点。初代「ウルトラマン」には「ダダ」や「ザラブ星人/にせウルトラマン」もおり、原作で戦闘による決着の付かなかった「メフィラス星人」はゲーム的に仕方ないとしても、前述のどちらかは個人的に“本作でも見たかったな…”と思いました。

ちなみに、好きなマップでウルトラマンと怪獣を自由に戦わせるモードが無いのも気になるところですが、「ウルトラ総進撃モード」ではウルトラマンの操作から“投げ”が削除されているため、筆者の憶測ではあるものの、怪獣によってサイズや形状がバラバラで、初代ウルトラマンとウルトラマンジャックで投げモーションが違うことが原因で実装が難しかったのかもしれません。ただ、例えそうだったとしても、せめて好きな怪獣同士で戦わせられる「怪獣大乱闘モード」のVS.CPU版は欲しかったところです。

「ゾフィー」も出演。「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか」。

PS2向けアクションゲーム『ウルトラマン』の紹介は以上となります。完璧とまではいかずとも、原作の雰囲気を感じられる本作。筆者が確認した限りでは、3,000円以内で販売されていることもあり、比較的手に取りやすい価格となっているため、興味を持った方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

『ウルトラマンネクサス』より。実は開発元は本作にも携わったビットステップです。

また、Game*Sparkでは過去、2024年で原作テレビシリーズが20周年を迎えたPlayStation2(PS2)向け対戦アクションゲーム『ウルトラマンネクサス』も特集しているので、そちらの記事もぜひ読んでみてください。




《ケシノ》
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