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『ゴースト・オブ・ツシマ』アニメ化発表に、一部のファンが“戦々恐々”─シリーズ構成・虚淵玄の筆力に震える

『Ghost of Tsushima: Legends/冥人奇譚』アニメ化に驚きの反応が飛び交う中、“戦々恐々”とする一部の声も。その要因は、「シリーズ構成・虚淵」にあり。

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『ゴースト・オブ・ツシマ』アニメ化発表に、一部のファンが“戦々恐々”─シリーズ構成・虚淵玄の筆力に震える
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モンゴル帝国の侵攻を受けた対馬を舞台に、侍の「境井仁」が民を守る戦いをオープンワールドで描いた『Ghost of Tsushima』。本作は、美しい対馬の風景や、そこに生きる人々の物語、そして時代劇の殺陣をモチーフにした心地よいアクションと、幅広い魅力で高評価を博した作品です。

そして先日、『Ghost of Tsushima』のオンラインマルチプレイモード『Ghost of Tsushima: Legends/冥人奇譚』のアニメ化が発表され、大きな話題となりました。この突然の新展開にファンは驚きつつも、SNSなどでは期待のコメントも飛び交っています。

しかし、『Ghost of Tsushima』の更なる動きに喜ぶ声が多い中、今回のアニメ化に対して“戦々恐々”といった反応も見受けられます。どのような理由で、不安が頭を過ぎっているのでしょうか。

■「シリーズ構成・虚淵」に集まる視線

ゲームにせよ漫画にせよ、人気のある作品のアニメ化が決まると嬉しいものですが、満足する仕上がりになるかどうかは誰もが気になるところです。

しかし、今回の『Ghost of Tsushima』アニメ化で持ち上がった“戦々恐々”の多くは、現段階ではまだ予測がつかない「完成度」や「原作再現度」に対する不安ではありません。“戦々恐々”の理由は、アニメ版『ゴースト・オブ・ツシマ』のシリーズ構成を担当する「虚淵玄」さんが要因となります。

虚淵さんは、PC向ADV『Phantom PHANTOM OF INFERNO』で頭角を現し、『吸血殲鬼ヴェドゴニア』、『鬼哭街』、『沙耶の唄』と、バイオレンスやサスペンスといった緊張感を伴うエンターテイメント性が高く評価され、注目のシナリオライターとしてPCゲーマーの間で知られていきます。

さらに、ゲームのシナリオを手がけつつ、小説の執筆やアニメの脚本など、活躍の場を多岐に広げていきました。小説『Fate/Zero』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に特撮『仮面ライダー鎧武/ガイム』の脚本などで、虚淵さんの名前を覚えた人も多いことでしょう。

数々の実績と寄せられる評価の高さは、虚淵さんの実力を裏付ける証左に他なりません。アニメ『Ghost of Tsushima』のシリーズ構成という大役も、受け手から確かな信頼を集めている虚淵さんなら見事に果たしてくれるはず。今回持ち上がっている“戦々恐々”も、虚淵さんに力不足を感じての声ではありません。

■絶望というエンターテイメントを描く“虚淵作品”の数々

では、虚淵さんがシリーズ構成を担当することで、どんな“戦々恐々”が持ち上がっているのか。それは、「想像もつかないような過酷な物語になるのでは」という恐ろしさ。無論この恐ろしさは、完成度の高さ低さを比喩した言い回しなどではなく、ほぼ文字通りの意味での“恐ろしさ”です。

虚淵さんが手がけた作品の多くは高いエンターテイメント性を備えていますが、厳しい状況や突き詰めた物語を描く作風のため、過大な絶望を感じさせることも少なくありません。

ネタバレを避けるため曖昧な表現に留めますが、『Fate/Zero』では出来るだけ多くの人間を救おうとする衛宮切嗣が、自らの行為を跳ね返される形で絶望を突きつけられ、ほぼ全てを失う結末に慟哭しました。

また『魔法少女まどか☆マギカ』では、第3話の衝撃的な展開を経て、毎話ごとに絶望の足音を近づける積み重ねの妙で、視聴者の心を大いに乱しながらもその視線を惹きつけ続けます。

このほかにも、「白貌の伝道師」で辿った少女の顛末や、ごく普通の美少女ゲームのように見えながら、狂気と禁忌が織りなす衝撃的な物語を織り込んだ『沙耶の唄』など、虚淵さんが描く絶望の深さと広さは、まさに計り知れないほどです。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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