■『ファミコンウォーズ』シリーズ
「『ファミコンウォーズ』が出るぞ」「かあちゃんたちには内緒だぞ」といった特徴的なフレーズのCMも忘れがたいのが、その名の通りファミコン向けにリリースされた『ファミコンウォーズ』です。
当時のSLGはPCからの移植が多く、本格的な作品も数多くありました。しかし、SLGに慣れていないファミコンユーザーは手が出しにくく、この『ファミコンウォーズ』は入門用としても最適でした。また、安定したシリーズ人気も獲得し、『ゲームボーイウォーズ』や『スーパーファミコンウォーズ』と、プラットフォームの名を冠した作品も続々と登場しています。
しかし、発売タイトルでは2008年の『突撃!!ファミコンウォーズVS』、そしてクラブニンテンドーの特典として2013年に配信された『ファミコンウォーズDS 失われた光』で、シリーズ展開は休眠状態を迎えました。SLGの裾野を広げた立役者だけに、このまま眠らせておくのは勿体ない話です。
■『パイロットウイングス』
スーパーファミコンが持つ回転・拡大・縮小機能を存分に活かした『パイロットウイングス』は、4つ+1つの乗り物を巧みに操作する醍醐味を味わえる作品でした。
当時の限られた表現で、空を飛ぶ爽快感、ロケットベルトの浮遊感、スカイダイビングの落下感と、様々なプレイ体験を高いレベルで提供しており、プレイヤーはその驚きと興奮に包まれます。
間隔は空き気味でしたがシリーズ展開も遂げ、2011年には3DS向けに『パイロットウイングス リゾート』がリリースされました。しかし、そこから数えて14年近く経っており、そろそろ続編に出会いたい頃合いです。
■『パルテナの鏡』シリーズ
シリーズ1作目の『光神話 パルテナの鏡』は、ファミリーコンピュータの周辺機器「ディスクシステム」のゲームとして、1986年に登場しました。丸みのあるキャラクターデザインは可愛らしいもののゲームとしては手ごわい部類で、各ステージの変化も著しいと、なかなかに刺激的な作品です。
『光神話 パルテナの鏡』は海外の人気が特に高く、続編の『Kid Icarus: Of Myths and Monsters』も出たほど(後に、3DS向けのバーチャルコンソール版が配信)。国内ではあまり目立った動きがなかったものの、主人公が『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに参戦するなど、間接的に知っているという人も少なくありません。
また、2013年にはゲーム性を一変させた『新・光神話 パルテナの鏡』が発売されました。ディレクターは、『スマブラ』シリーズでも知られている桜井政博氏。アクションシューティングに姿を変えた最新作は、世界観の魅力を受け継ぎつつ、遊び応えのある内容で高い評価を受けます。
この『新・光神話 パルテナの鏡』から数えても、12年近い沈黙が続く状況です。そろそろシリーズの新たなタイトルを拝みたいものです。ちなみに桜井氏は、自身のYouTubeチャンネルにて、新作の企画に携わったことを明かしました。これが『パルテナの鏡』シリーズと関係があるのかどうか、動向が気になります。