2025年1月16日、任天堂は「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)」を正式に発表しました。スイッチの後継機自体は予告されていましたが、今回正式な名称や形状などが判明し、ゲームファンを中心に大きな関心を集めています。
反応の多くは、新たなゲーム機への期待や興奮、発売が近づいてきた実感などが占めていますが、一部では“情報のリーク”への怒りや不満の声も見受けられました。
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スイッチ2に限った話ではありませんが、多くの人が注目している商品や作品について、公開されていない情報が表に出ることが往々にしてあります。真偽のほどは定かではありませんが、単なる予測の域を出ないものから、許可のない情報を漏洩するものまで、リークと一口にいっても様々です。
正当な手続きではないリーク情報を好む人もいれば、警戒して距離を置いたり、問題視して怒りを露わにする人もいます。
もちろんリーク自体が問題のある行動なので、良し悪しで言えば明らかに“悪し”です。そして、漏洩した情報が具体的にどのような影響を及ぼすのか。今回のスイッチ2を参考に、リークがもたらす悪影響について考えてみましょう。
■驚きや興奮の機会を奪うリーク情報は、完全回避が難しい場面も
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正式な発表後ではリークはただの事実か嘘にしかならないため、リークによる情報は公式発表よりも先に流れます。そして、事前に情報が漏れる弊害としては、公式発表を見た時の驚きや興奮が目減りする点にあります。
今回のスイッチ2では、大まかな外観やデザイン、そして名称などがリークされていました(性能面についてのリークもありますが、スイッチ2の性能はまだ未発表)。リーク情報は数え切れないほど出ており、結果的に外れているものもあれば正解に近しい情報も存在します。
正解に近い情報が、もっともらしい説明を加えただけの予測か、守秘義務に違反して漏れ出た情報なのかは、確かなところは分かりません。しかし、リーク情報を事前に見かけた受け手にとって、公式の発表は「新たな情報」ではなく「答え合わせ」になってしまいます。
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「リーク情報を見た方が悪い」という意見はもっともですが、例えば「スイッチ2のデザインはこれ!」という文言とデザインを載せた映像のサムネイルがYouTubeのお勧め動画欄に出てきた場合、動画の中身を見ずともリーク情報が目に入ってしまいます。
これは、Xのタイムラインなどでも同様です。お勧めポストとして流れてきた場合、反射的に目を背けたとしても、ほんの一瞬目に入ってしまうのは避けられません。
情報が向こうから来ることも多くなったこの時代、完全なシャットアウトは困難。しかしリークを目にしてしまえば、公式発表の際に驚きが減ってしまう。押し付けられた消費者にとっては、踏んだり蹴ったりな状況です。