
日本各地に展開するガンダムベースは、バンダイナムコグループが直接運営する公式直営店として、ガンダムファンにとって聖地でもあり戦場でもあり、単なる販売店舗以上の存在意義を持っています。 また、国内外から多くの観光客を迎える観光スポットとしての側面もあります。
そんなガンダムベースの体験を固定店舗を持たないアメリカでも体験してもらおうと、北米でバンダイナムコグループが展開している事業が、移動式の展示・販売形式の“ガンダムベース モバイルツアー(Gundam Base Mobile Tour)”です。
そして2月16日から3月15日までガンダムベースモバイルツアーがアメリカのバンダイナムコ本社からわずか数分の距離にある商業施設“Irvine Spectrum Center”に出展したので、会場の様子をお届けしていきます。

ロサンゼルス国際空港から車で約一時間ほど南に走ったアーバイン市にあります。 アーバイン市には北米バンダイナムコ本社がある他、東洋水産のアメリカ向けマルちゃん正麺の工場や、“オーバーウォッチ2”や“ディアブロ”シリーズを手掛けるブリザード・エンターテイメント本社などもあります。

会場の“Irvine Spectrum Center”は郊外型オープンモールで、広大な敷地に映画館やレストラン、商業施設、観覧車などがあります。

最近では日本のペッパーランチがオープンして2時間ほどの行列ができたとTik Tokで話題にもなりました。今回はそんなペッパーランチでランチをしてからガンダムベースモバイルツアー会場に向かいます。

アメリカではガンダムベースは主に2つの業態で運営されています。一つが大きなイベントへの出展(San Diego Comic-ConやAnime Expoなど)。こちらはガンダムベースを再現したブースを出展し、大量のガンプラが目白押しとなっています。中には日本でも手に入りにくいガンプラがあることも。

もう一つが今回訪問した“ガンダムベース モバイルツアー”です。こちらはガンプラやグッズの販売よりも、ガンダムやガンプラというIPをもっと知ってもらうことを前提とした体験性に重きを置いており、ガンプラ作成体験やフォトスポットなどが用意されています。
昨年2024年8月から10月にかけて13州をかけめぐり、今回はバンダイナムコのお膝元で2月15日から3月16日まで開催されます。 なんと露天型なので雨天でもオープンします。

まずはガンプラ販売車両ブースの中から案内します。 車両ブースはとても狭く大人6人ほどしか入れません。













棚にはRG HI-νガンダムやゴッドガンダム、MGのガンダム 3.0やZガンダムなどアメリカでも定番アイテムの他に、メタルビルドやFW GUNDAM CONVERGE、クッション、「水星の魔女」グッズなどが用意されていました。 アメリカでは「水星の魔女」がガンダムIPの知名度アップに大きく貢献をしたそうです。

販売されていたガンプラはガンダムベースにしては物足りないラインナップというか、アメリカの模型店でも売っているラインナップばかりあると思いましたが、筆者が訪れたのは日曜日の夕方前で、ほとんどのガンダムベース限定ガンプラは午前11時には売り切れていたそうです。 毎日補充はするそうですが、レア物は補充できるタイミングが限定されているそう。
今度はガンダムベース モバイルツアーならではの展示、そして体験をご紹介します。

来場者には無料のガンダムアンテナを贈呈。これで「俺が!ガンダムだ!」ができます。

そして一番の目玉がガンプラ組立体験会です。日本でも一部のガンダムベースで実施されている企画ですね。
ガンプラはこの10年でアメリカでもファンなら知っているレベルになりましたが、ガンダムIPを含めてまだまだ世間には浸透していません。 そこで、ガンダムベース モバイルツアーでは無料でガンプラを配布してガンプラ作成を楽しめるブースが大人気企画になっています。

筆者は別の機会に組立体験会キットを組み立てましたが、無料でこのクオリティのものが楽しめるのは驚きの一言です。 完成後に親子で並んで写真を撮るファミリー層の多さが印象的でした。


設営テントのなかで一際目を引くのがガンダムの巨大立像です。 さすがに日本のような等身大ガンダムはアメリカにはありませんが、このサイズの立体ガンダムを目にしたのは初めてだったので圧巻です。






ガンダムの後ろには最新作“機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)”が宣伝されています。HGのジークアクスが欲しかったのですが残念ながら入手できず。 どうもまだアメリカでは販売されていない様子です。
そんなジークアクスは劇場先行版がアメリカでも2月26日から一部映画館で上映されます。筆者はもちろん予約済み。

この他にもガンダムIPを広く知ってもらうために、ガンプラ以外にも改造ガンプラやプレミアムバンダイ限定品やガンダム関連のグッズも展示。 アメリカでは「新機動戦記ガンダム」が初めて地上波放送されたタイトルだからか、ブース内のBGMは「JUST COMMUNICATION」が高い頻度で再生されていました。















今回のガンダムベースモバイルツアーを訪問して、とにかくファミリー層が多く、さらに男性だけでなく女性ファンも多いことを確認できたのが嬉しかった点です。 子どもの頃から一緒に育ってきた一番好きなIPが、アメリカでも受け入れられていると頭では知っていつつも、これまで肌で感じられる場面がなかったので非常に興奮しました。
実はアメリカには既に「TAMASHII NATIONS STORE」は展開しているので、そろそろガンダムベースUSAの常設も期待したいところです。
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