印象的なものを見ていきましょう。画像はいずれもGamesradarの編集によるものです。
■『アイスクライマー』
アザラシを思わせるトッピーは、米国版ではイエティに。Gamesradarによると「残念ながら米国ではアザラシが危険にさらされているので、この貴重な動物をイエティに変えた」とのこと。
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■『MOTHER2』
マジカントではネスが裸になるのですが、米国版では服を着ています。
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■『パンチアウト!!』
『スーパーパンチアウト!!』に登場するウォッカ・ドランケンスキーは名前がお酒を連想させるからかソーダ・ポピンスキーに改名。Gamesradarは「ソーダがステレオタイプなロシアの酔っぱらいであることを理解すれば、彼の不可解なメッセージもずっと理解しやすくなる」としています。
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■『ゼルダの伝説 時のオカリナ』
ミラーシールドは当初、星と月をあしらった意匠になっていましたがGamesradarによればイスラム教圏に良く似た宗教的シンボルがあったためデザインが変更されたとのこと。
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■『スーパーマリオRPG』
クッパの勝利ポーズが変更されていますが、これは中指を立てる下品なジェスチャーを連想させるためとのことです。
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■『ファイナルファイト』
露出度の高いポイズンとロキシーは女性への暴力を助長する、という理由からニューハーフに。さらに海外版では男性キャラになってしまいます。Gamesradarは彼らを「警官の出来損ない」と辛辣に評価します。また、ナイフで相手を刺した時の血も削除されていますし、「BAR」の看板は「CLUB」に変えられていますし、「OH! MY GOD」というセリフは「OH! MY CAR」に変更されています。
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■『アウターワールド』
水浴している女性の腰に変更が加えられています。Gamesradarはこの変更を「隙間の密閉」と表現。作者のEric Chahi氏は任天堂から「明らかにエロチックすぎる。女性エイリアンの腰から3ピクセルドットを減らせ」と言われたと当時のエピソードを伝えます。
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所変われば品変わると言うわけで、ゲームにも現地に合わせた変更が必要。この記事には多くのコメントが寄せられていますが「任天堂はもっとセクシーであっていい」「任天堂は本当に『ファイナルファイト』が嫌いなんだなあ」などなど、多くは変更を嘆くものとなっています。日本のゲーマーも洋ゲーを現地のままの姿で見たいと願っていますが、これは洋の東西を問わない傾向のようです。