まずはソフトの価格についてです。岩田氏は「私はどんなファーストパーティタイトルも50ドル以上の値段を付けられるとは想像できません」として任天堂製ソフトは49.99ドルなどの価格になることを示唆しました。「私は60ドルという値段が現在の多くのユーザーに受け入れられるとは思いません。幾つかのプレミアタイトルだけがそれを許されるでしょう」
(家庭用ゲーム機では現在、高いものが50ドル、安いものが40ドル、携帯ゲーム機が30ドルみたいな感じのようです)
続いてバーチャルコンソールについてです。過去のゲームなどがダウンロードできますが、HDDは付かない予定です。これらの保存領域には標準装備の512MBフラッシュメモリやSDカードなど「どんな手段も利用できる」そうです。
それに関連して「ダウンロードされたコンテンツは遊べる期間を様々に設定することができます。あるいは望む限り遊ばせることもできます。これは私達に柔軟なビジネスモデルを与えます」「いくつものパブリッシャーがこのバーチャルコンソールシステムに傘下することに興味を持っています。詳細について、議論する別の機会があると思います」という風に話しています。
またバーチャルコンソールでは単に過去のソフトだけでなく、新作の配信を行う事を計画しているそうです。例えばレボリューションのユニークな機能を活用した実験的なソフトを配信するなどですが、岩田氏は任天堂がリードしていく姿勢を見せています。
「もし15年前のテトリスのようなシンプルながら中毒的なゲームを思いついたとします。発売するにはコストが問題になってきます。そうした時はバーチャルコンソールで遊べるようにしましょう。50〜60ドルもするゲームよりもチャンスは非常に大きくなると思います。もちろん私達は従来のような完成されたゲームには従来通りの流通を使うつもりです」
最後に岩田氏は注目されるようになってきたゲーム内広告の可能性について「私は今後、任天堂がそのような試みをする可能性は否定しません。しかし個人的にはゲーム内広告がゲーム業界の主要な収入源になるとは思えません」としています。永谷園のお茶漬けの前に立つマリオの姿はシュール過ぎて忘れることができません。
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