―――今回はアメリカが舞台なんですが、日本メーカーがアメリカ文化を忠実に描くのは非常に難しいと思うんですけど、その点はどのように工夫しましたか? Suda51:背景班数名をカリフォルニアに送って取材させています。そこでのさまざまな素材を取りれています。アメリカの空気感を生み出すというのはとっても重要ですから。もういまはどこのメーカーもやっているとは思いますが…―――ですが、以前、テクスチャーは手書きと聞いていますけど… Suda51:グラフィック部門のスタッフがひたすらがんばっています!―――これまで、Wiiで本格的にアクションを要求するゲームって、あまり目立たなかったわけですが、『NMH』はどうでしょう? Suda51:これまで、僕たちが1年以上つくってきたこともありまして、時間の経過と共に自分たちの中でWiiでアクションゲームを遊ぶスタンダードが出来上がってきたという感じがします。基本、Aボタンでプレイすることから得る爽快感っていうのは、間違っていなかったな、と改めて感じています。Aボタン連打で切り刻み続るっていう感じですね。―――現在、いまだに『Wiiスポーツ』や『マリオパーティ8』ぐらいしか目立った作品が見られないという現状についてはどうでしょう? Suda51:よくも悪くも予想通りでした、DSが近い感じだったので。プロジェクトチームの中では最初から、そういう状況になるだろうとにらみつつ、それらの状況を振り返らずにWiiでしっかり遊べるゲームをつくりましょうと決めていたんです。 実は他のメーカーさんのゲームは遊んでいません。初心がブレるといけないので。 裏をかえせば、最初から『NMH』のコンセプトには自信があったということになるんですけど。 プロレス技もはいっているんですが、これは階層としては一段階下にあるんですね。操作の扱いは、すこし難しいかもしれません。ただ、一撃死もありますし、攻撃内容の階層によって戦略的要素が充実しています。 我々が実装したものを、プレイヤーがプレイしたとき僕たちの思いを如何に届けるかが大切なんです。おもしろいかったかどうかという反応は、いいときは自信となりますし、ダメなときは現実を受け入れて速攻で直す… そのような意味からも、TGS2007でプレイヤーがどう反応しているのか、見届けたいですね。■ロドリゲス監督にもプレイしてもらいたいです
《中村彰憲》
この記事が気に入ったらフォローしよう
インサイドの最新の話題をお届けします
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください