---複雑になってきました。ええっと、数牌が3タイプで9種類、字牌が東南西北白発中で7種類……。
「そうです。しかも同じ牌が4枚ずつあります。ですから、3×9×4と、7×4を合計して、全136枚の牌を使うことになります」
---トランプより、枚数も種類も多いんですね。
「最初はとまどうかもしれないけど、慣れれば大丈夫ですよ。それに、トランプと同じで、ゲームが進むと“どの牌がまだ残っているか”が重要になるから、牌の種類を把握していることは大切なの」
---先生、このなんにも書いてない牌は、予備の牌ですか?
「いえいえ、それが『白』の牌なんですよ。だから、それは何も書いてないんじゃなくて『白(はく)』と書いてあると思ってください」
◆中国の雄大な景色を感じつつ、山からツモって河に捨てる
---ゲームは、1枚牌を引いていらない1枚を捨てる、というのを4人で繰り返すんですね。
「まず最初の人がいらない1枚を捨てる。次に右隣の人が1枚持ってきて、いらない1枚を捨てる。逆時計回りの順番でこれをどんどん繰り返していけばいいのよ」
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---この牌は、どこから持ってきて、どこに捨てるんでしょうか?
「目の前に、壁のように牌が積んであるでしょ? 全自動麻雀卓だと自動的に出てきますけど、これがツモっていく牌で『山』と言います。捨てる牌は、数字や文字が書いてある側を上にして、自分の目の前に捨てます。この捨てた牌は『河』と言います。普段は意識しなくていいけど、用語として覚えておいてくださいね」
---こうして山が出てくると長いですね。
「だいたい、1回のゲームで20回近く牌の入れ替えができますよ」
◆手元の牌は14枚。3枚セットを4つ作るのを目指そう
---とにかく、3枚1組のセットを作っていけばいいんですよね?
「さっき話したとおり、3枚1組のセットを4つ作るんだけど、このセットは『並んだ数字』『同じ数字』『同じ字牌』のどれかに決まっています。たとえば『1萬・2萬・3萬』は1セット、『6筒・6筒・6筒』も1セット、『発・発・発』も1セットです」
---『8萬・9萬・1萬』や『白・発・中』はダメなんでしょうか?
「ダメですね。それは麻雀の役ではセットになりません」
---これだけ牌の種類が多いと、手元に14枚あっても、なかなか揃わないような気がしてきました。
「そう、なかなか難しいですよ〜。だから“どれを残してどれを捨てるか”の判断が、勝つためのポイントになるんですよ」
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---何かコツはあるんでしょうか?
「まずは、『4・5』『6・7』など、続いた数字の組を残していくといいでしょう。つまり『2・5・6』とあったら、『5』や『6』の牌より『2』の牌が不要、ということです。『5・6』とあれば、『4』が来ても『7』が来ても、次に1セットでき上がりになりますからね」
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◆基本は両面待ち。上級者になって『筋』を理解したい!