海外メディアiFixitはバーチャルボーイの分解写真を掲載しています。バーチャルボーイは任天堂が1995年に発売したゲーム機。ゴーグル状のディスプレイをのぞき込むことで3D映像が楽しめる、いわば「ニンテンドー3DS」のご先祖的な存在です。
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「バーチャルボーイの分解は公園を散歩するのとは訳が違う」とiFixitは警告します。特殊なねじ穴にあわせるために電動ヤスリを使って工具を加工するところからスタートしなければならなかったそうです。
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バーチャルボーイを分解していくことで3D表示の仕組みが見えてきます。バーチャルボーイのディスプレイ部分は224個のLEDが一列に並べられたシンプルなもの。
「Reflection Technologyによって製造されたディスプレイの解像度は1×224で32段階の明るさで制御できる。ディスプレイ部分で作られる“像”は赤い点の列に過ぎないが、振動する鏡と共に使われることで完全な映像を作り出す。あらゆる映像が一列のLEDによって作られるため、リフレッシュレートは信じられないくらい高い。LEDは0.000052秒の周期で明滅する。液晶を使うことも考慮されたそうだが、ぼんやりとした像しか写せなかった。LEDは十分な速度で書き換えができて、安定した明るい映像を作り出せたので選ばれたのだ」
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原理自体は公開されていますが、改めて一本のラインしかないディスプレイ部分を見ると驚きを禁じ得ません。
なお、ゲーム機の分解は特殊な工具と高度な知識を必要としますので、くれぐれもまねしないようにお願いします。