さてみなさま、既にお気づきのことと思いますが、新年一発目のレビューは暑苦しいタイトルでございます(笑)
正月ムードが終わり、通常営業に戻ると気が付く体の重さ。そう、1月は正月太りのシーズン。こたつでだらだらとゲームしたのが仇になりました。ならばいっそ、ゲームでダイエットしたらいいじゃない!
というわけで!今回プレイするのはWiiウェアで配信中の『マッスル行進曲』です。Wiiリモコンとヌンチャクをつかって体を動かして遊ぶ、まさにダイエットにうってつけのゲームです!
『マッスル行進曲』は、タイトル通りネタゲー要素が強いので一人でやるより二人でやった方が面白いに違いない!今回は特別に正月太りを気にする20代女子(ゲームライトユーザー)を誘って2人で遊んでみました。
まぁせっかくなので宅配ピザでもとって・・・って、全然ダイエットになってない!?
■君はマッチョになりきれるか!?
ゲーム内容は至ってシンプル。プレイヤーはお好みのキャラを選択(プレイヤーキャラはマッチョかシロクマしかいません)、壁にできた人型の穴と同じポーズをとってタイミングよく壁穴をすり抜けていきます。
ポーズはボディビルダーがよくやるポージング4種。Wiiリモコンとヌンチャクを上下に振るだけなので、難しい操作もいりません。ゲームライトユーザーの友人も難なくゲームの概要を理解しました。
が、マッスルポーズを恥じらいなく取れるか否かは別の話。Wiiリモコンとヌンチャクは小さく振ってもちゃんと反応しますが、それではダイエットの意味がありません!筆者はおもむろに立ち上がり、ボディビルダーになったつもりでノリノリでポーズをとってプレイいたしました!筆者のやる気に友人ドン引きです。
■プロテインを取り戻せ!
まずは「つかまえモード」を選択。「つかまえモード」は「シティ」「エド」「ミライ」からステージを選択し、1ステージにつき3人のプロテイン泥棒をつかまえるという内容です。え、「エド」ってどういうことでしょう?あの“江戸”なのでしょうか?
「エド」ではまずカッパとのバトルです。カッパはなぜかピンクだし、なぜかプロテイン欲しているし、どこからツッコミを入れたらいいものか。いやそもそも江戸風の町をマッチョが疾走している時点で妙なのですが!
■仲間の屍を乗り越えていけ!
ゲーム開始時はスピードもゆっくりで、壁をすり抜けるまでの間も時間に余裕があります。しかし成功していくと少しずつスピードがあがり、自分の前を走っていた仲間たちが次々と脱落していきます。さよならアベベ、リオ浜尾、ブレンダ、君たちのことは忘れない!仲間が脱落していくたびにスピードがあがっていくので一瞬も気が抜けません。
しかし、背景がシュールすぎてまったく集中できません!気を取られているうちに壁に激突し、スタミナが減ってしまいました。スタミナは5つ減るとゲームオーバーになってしまいます。
■両手バタバタで駄々っ子スタイル
仲間が脱落したあと、ダッシュゾーンと呼ばれるエリアに入ると画面が横スクロールになります。この状態になったらWiiリモコンとヌンチャクをひたすら上下にシェイクさせスピードをあげて泥棒をつかまえます。立ちながらプレイしていると両手ばたばただけでなく、なぜか足までばたばたさせてしまい、傍からみれば駄々っ子みたいです(笑)
ダイエットのためなら恥も外見も捨てて二の腕に乳酸がたまるまでシェイクしまくるべし!友人は上品にリモコンを振って取り逃がしてしまいました。取り逃がすと次のダッシュゾーンまでまた壁抜けをしなければなりません。
■エドにノブナガ!?
どうにかこうにかカッパをつかまえてステージ1を攻略しました・・・が、間髪入れずに次の泥棒が登場しました。ちょんまげに派手な衣装、そして襞襟のノブナガの登場です。どうみてもバカ殿ですがノブナガだそうです!本能寺でお亡くなりになったノブナガさまが何故エドに!?そのプロテインで尾張の弱兵をマッチョにしたいの?
(開発者ブログを読んだところ、どうやらこのエドはパラレルワールドらしく、ノブナガもあの信長ではないとのことです)
歴女のはしくれの筆者、喜々としてノブナガ様と一戦まみえました!さきほどのカッパよりスピードもアップし、壁すり抜けの際のフェイントも多くなって少し難易度がアップしています。
しかし恥をかなぐり捨てた筆者の敵ではありませんでした。ごめんなさいノブナガさま。ところが次にも登場したメカマッスル戦ではダッシュゾーンに到達する間もなく脱落・・・。
この頃になると友人も心を開放しノリノリになっており、コンテニューを繰り返して交互にチャレンジ。しかしメカマッスルには敵いませんでした。正月太りした女二人の脆弱な反射神経を思い知らされた瞬間でした(笑)
■「うでくらべモード」で特訓だ!
「つかまえモード」の次は「うでくらべモード」をやってみました。こちらは最大4人までエントリー可能。メカマッスルGにひたすらついていくというもので、壁を5枚すりぬけるとスピードが5km/hずつアップしていきます。複数人でやるときは記録を競い合い、一人でやるときは限界までチャレンジするかんじです。
友人はゲーム途中で届いた宅配ピザに心奪われてしまったのでひとりでチャレンジしてみました。最初の5枚はノリノリですがだんだん辛くなってきて、記録は60枚。ちょっぴり残念な結果となりました。
■楽曲が秀逸!
『マッスル行進曲』はその見た目の奇抜さに興味がいきがちですが、ゲーム中に使われている楽曲が秀逸です。筆者がお気に入りなのは「PaPaPa Love」と「負け犬返上~マッスル努力のテーマ~」です。よく歌詞を聴くと「上腕」とか「大腿筋」とか、筋肉なキーワードがてんこもり。
楽曲は公式サイト(http://muscle.namco-ch.net/)でも視聴できます。また、「PaPaPa Love」と「Hole in the wall」は『太鼓の達人』シリーズにも収録されたことがあるので、こちらで聴いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
『マッスル行進曲』は元々アーケードゲームとして開発されたそうですが、ロケーションテスをしたものの実機稼働に至らなかったそうです。ゲームセンターでワイワイ盛り上がるのも楽しそうですが、家でやっても十分盛り上がりました。むしろ女性にとっては家庭用でよかったかも!?パーティゲームとして、そして正月太り解消アイテムとして、遊んでみてはいかがでしょうか?
『マッスル行進曲』は、『Wiiショッピングチャンネル』にて800Wiiポイントで配信中です。
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■著者紹介
みかめゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。
ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。
歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。
サイト「車輪の真上」
http://zwei.lomo.jp/syarin/