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講演会の様子 |
酒井氏は、『セガカラ』に携わり、新小田氏はプロデューサとして、ロッソ氏はディレクターとして『源平大戦絵巻』、『アレクサンドリア大戦絵巻』並びに『百鬼大戦絵巻』(以下、『大戦絵巻』シリーズ)を開発しました。
その中で、昨今隆盛を極めるこれら新鋭プラットフォームのために作品が如何に作られ、プロデュースされているのかについて伺う事が出来ました。ここではその模様を中心にお伝えしていきたいと思います。
■『セガカラ』で展開するユーザとの接点を高めるコンテンツプロモーション
『セガカラ』(AppStore)はセガが展開するカラオケサービスのブランドです。PC版と、iPhone版がありますが、酒井氏は、iPhone版を担当。ただし、「自分自身の経歴はゲーム業界ではかなり異色です」と分析します。
元々、ゲーム開発を希望して大手ゲーム開発スタジオに入社したそうですが、任されたのは世界初の通信カラオケシステム。その後、モバイル事業に関わった際も、着メロサービスに携わり、300万人強もの会員を抱える巨大サイトの開発運営をしていたとのこと。
『セガカラ』においては、産学連携で企画コンペを実施。映像学部生50名7チームによる様々なアイデアの中から、『セガカラ』の背景画に大学生による応援シーンを用いるという案を選抜。今年の春からは、7人の学生たちと共にプロジェクトを進行させているとのこと。正式名は「セガカラ×立命館チアフルキャンパスキャンペーン」。学生たちは、その期間、セガカラ公式アカウントの運営にも参加しつつ、同キャンペーン専門のFacebookページも開設。数ヶ月にわたって制作してきたキャンペーン用背景画の制作秘話が明らかにされました。
これらの企画は、定期的に酒井氏が進捗を確認しながら、必要に応じて社内調整をしつつ実現。酒井氏は「わたしは、3年生の皆さんと去年の10月から発表の審査や、打ち合わせを続けつつ、「『セガカラ』と学生さんとで何が出来るか」を考えながらここまでやってきました。これからはこのコラボレーションを成功させる様、頑張っていきます」とその意気込みを示しました。もともと大学生のレクレーションで欠かせないのがカラオケ。そのような意味で、ターゲットユーザそのものである大学生とともにプロモーション企画を考えていくというプロセスは、いまの学生のニーズを把握するうえでも意義がありそうです。
■『源平大戦絵巻』が『Samurai Bloodshow』になった理由とは?!