ステージには第1弾「biohazard DEGENERATIONS」の監督を務めた神谷誠氏と『バイオハザード』シリーズのプロデューサー小林裕幸氏が登場。『BIOHAZARD 5』と『BIOHAZARD 6』を繋ぐ世界観が描かれたという本作についてトークが行われました。
■製作の経緯
小林氏:前作のヒットを受けて2008年の年末ぐらいに神谷監督に「次、どうですか?」と話したところから始まって、脚本の菅さんも含めて製作が始まったのが2009年になります。
■舞台設定は神谷監督のアイデアから
神谷氏:民族紛争や内戦や貧困が耐えない東欧の架空の国が舞台となっています。
小林氏:前作がアメリカだったので、今回は違う国をお願いしたところ「東欧どうですか」とお返事が返ってきました。
神谷氏:別の映画の仕事でポーランドに赴いたんですけども、古い石畳の町並みにゴシックホラー的な雰囲気がありつつも新しい建物も混在している。さらには旧ソ連の影響下にあったので軍事色も強いという印象もあったので、「これはバイオの世界観にピッタリなんだろうな」と発想しました。今作ではロケハンにウクライナに行って非常に参考になりました。
■時代設定について
小林氏:現代とそんなに離れているわけではありません。劇中では年号は言っていませんが、2011年の設定で、唯一違うところはバイオテロが起きているという部分ですね。
ここでシートが用意され、着席してのトークとなり本作のCG映像の制作過程が映像とともに紹介されました。モーションキャプチャのマーカーをつけた俳優の近くで熱心に指導する神谷監督。マーカーをつけていなければキャプチャに支障がないんだそうです。
■ファンの声からエイダの出演を決めた
アメリカで開催された「Comic-Con International(通称コミコン)」の映像では、小林氏が500人のファンとパネルディスカッションをするシーンが見られました。
小林氏:こういった機会は大事で、前回「biohazard DEGENERATIONS」で行った時に、レオンが出るのにエイダはなんで出ないんだという反響がすごかったので監督と話をして今作でエイダを出すことを決めました。実はリッカーも前回出したくても出せなかったんですけど、すごい人気があったので出すことになりましたね。
神谷氏:レオンも歳とってきまして、特報を出したときに「レオンひげ生えてるじゃん!」なんて声もいろいろ(笑)。
小林氏:『BIOHAZARD 2』のときには新米警官だったんですけど、いまはたくましいエージェントになって活躍してますね。
記者会見最後に神谷氏は「映画だけ見てもすっごいおもしろいと自信があります。ゲームファンのかたがたも、ゲームの世界観を守ったつくりになっていますのでストレスなく楽しめると思っています」とコメント。
小林氏からは「実写の映画もありますが、こちらはゲームの世界観で作られたCG映画というところです。『BIOHAZARD 6』をやってから映画を見に行くと、レオンとエイダはこういうつながりがあって『6』に繋がっていたんだと楽しめると思います。そして、映画だけを見た人もレオンの後日談として『6』を遊んでいただけたらプロデューサーとしてこんな嬉しいことはありません。3Dで観賞できるのは日本だけなので、ぜひ観に行っていただければと思っています」と記者発表を締めました。
「biohazard DAMNATION」は、10月27日より全国ロードショーとなっています。
(C)2012 カプコン/バイオハザード CG2 製作委員会
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