今回登場したのは、株式会社ポケモンの石原氏と、スパイク・チュンソフトの長畑氏と冨江氏です。まずはじめは社長が訊くに初登場ということもあり、シリーズの成り立ちが石原氏から語られました。
石原氏が「1000回遊べる」ゲームとして発売された『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』を実際に1000回遊ぶほどやり込み、『ポケットモンスター』を作るようになって、両方を結びつけたいと考えていたところに誕生したのが、シリーズ第1弾となる『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊』(DS/GBA)だということです。ちなみに、この話を聞いた任天堂岩田社長は「あり得ない!でも、できたら面白い!」と思ったそうです。
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズや『風来のシレン』のシナリオを担当してきた冨江氏は、本作のシナリオについて、主人公とパートナーの友情話という王道部分は残しながらも「展開を予測させないようにするとか、その物語を本当にあるかもしれないなと思わせるように」練り上げていったと語っています。そして、プレイした人が「明日から仕事や勉強を頑張ろう」と思えるような内容にしたとのこと。「元気が出るシナリオ」なので「ぜひ、エンディングまでやっていただきたい」と語っています。
一方システムについて長畑氏は「3DSのデバイスは全部使いたい」と思い、「かなり実現できた」ということです。AR機能を用いた「はっけん!マグナゲート」、ジャイロセンサーもミニゲームで用いられているそうです。そして、通信関連では協力や対戦はもちろん、すれちがい通信で他のプレイヤーやポケモンを救助する「すれちがい救助」といったシステムが搭載されています。
今までの作品はほとんど2パッケージで販売されていましたが、本作は1パッケージのみとなっています。このことについて石原氏はシナリオ、システム、そして通信を介しての協力など様々な要素が入っているため、「決定版としてひとつにするのが「わかりやすい」と思った」ということです。同じく長畑氏も決定版という位置づけについて、たくさんの要素があり、ユーザーの進め方に対して、柔軟に受け入れられる懐の深さが決定版に繋がっているとしています。
なお、シリーズ初となる追加コンテンツの提供については、「もっと遊びたい!」というユーザーに対し、おまけを提示したいと考えたときに追加コンテンツという仕組みが最も相性が良いと考えたそうです。より長く、またもっと高難度で遊びたいというユーザーに対し、通常のパッケージでは受け皿がないようなコンテンツを提供できるということで、可能性が広がると岩田社長は語っています。
岩田社長が日本の代表的な硬派ゲームの一つだと位置づける本作。もちろんただ先鋭的なだけでなく、その面白さを誰にでも伝わるように挑戦していると語っています。シリーズ経験者も、新規ユーザーにも楽しめるゲームになっているということで、ぜひお楽しみに。社長が訊くのサイトでは「ノコッチがどうしてフィーチャーされているのか?」など、まだまだ深い話が公開されていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
『ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~』は、11月23日発売予定で価格は4,800円(税込)です。
(C)2012 Pokemon.
(C)1995-2012 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
(C)1993-2012 Spike Chunsoft.
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