第18回のロコレポは、Prior Gamesが2月14日からiTunesで配信している『Rotolla』のプレイレポートをお届けします。
『Rotolla』はカラフルでシンプルなグラフィックとサウンドの一体感、斬新なシステムが特徴の落ち物パズルゲーム。サウンドコンポーザーの山岡晃さんなど、2012年に発売されたシューティングゲーム 『Sine Mora』(シネモラ)の開発に携わったスタッフが手がけた作品です。
■シンプルで奥深いルールは中毒性あり
『Rotolla』では、ブロックが時間と共にステージの六角形の中心から外側の辺に向かって広がっていきます。プレイヤーはそのブロックを回転させ、同じ色のブロック同士でくっつければ消すことができます。ブロックは画面の左右をタップすれば移動の途中で何度でも回転させることができ、一瞬でも同じ色のブロックと接触させると消せます。
出現するブロックの色と数には様々なパターンがあり、同時に4つ出現することもあれば1つだけのことも。ブロックが中心まで詰み上がってしまうとゲームオーバーなので、広がっていくブロックを効率良く回転させて消すのがゲームのポイントになります。
■山岡晃さんによるサウンドが高品質
本作のサウンドコンポーザーは、作曲家の山岡晃さんが担当されています。山岡さんはコナミの『BEMANI』シリーズや『Dance Dance Revolution』『サイレントヒル』などで知られますが、本作でもその高品質なサウンドは健在。無機質で記号的なグラフィックで展開されるゲームプレイを、没入感と躍動感の溢れるものにしています。
■操作性には若干の不満点も
本作は後半に進むにつれてアクション性がとても高くなり、素早い判断と操作が求められるようになります。そのためタッチパネルでは回転操作が追いつかずに、思うようにブロックが消せないことも。また、時間に余裕のある時は画面の下部をタップしてブロックの落下速度を上げることもできますが、その切り替えも若干やり辛く感じました。
■ソリッドなプレイ感覚で楽しめる、新機軸の落ち物パズルゲーム
『Rotolla』。六角形のステージとそれに合わせたブロックの回転など、落ち物パズルゲームとしては新機軸のゲームデザインにはシンプルながら奥深いパズル性があり、山岡晃さんによるサウンドと相まった中毒性の高いプレイ感覚を楽しませてくれます。
特に「一瞬でも同じ色のブロックと接触させると消せる」というシステムが面白く、ブロックを途中で上手く回転させることによって思いもよらない方法で消すことができたりします。突き詰めると、かなり複雑な手数と読み要素の存在するパズルゲームだと思います。コアなパズルゲームファンを自負されている方は、ぜひプレイされてみてはいかがでしょうか。
『Rotolla』は、好評配信中で価格は170円(税込)です。
(C) 2013 Prior Games Ltd
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
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