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【そそれぽ】第83回:アクションが超下手な嫁を巻き込んだ結末は…?『スーパーマリオ 3Dワールド』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第83回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 Wii U
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第83回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

いよいよ2013年もあとわずか。今年、やり残しているゲームはありませんか?今年は、個人的にゲーム豊作の年で、やりたいけど買えていないゲームもたくさんありまして・・・今回取り上げるタイトルも、そうなりそうなひとつだったのですが、ひとつ思い切る“きっかけ”があって購入しました。

というわけで、今回プレイするのは任天堂のWii Uソフト『スーパーマリオ 3Dワールド』です。

もともと筆者は極端に熱心な『スーパーマリオ』シリーズのファンでもなく、気が向いたときにたまにやりたくなる程度というスタイル。しかし本作は、紹介映像などを見て久々に心から「ワクワク」させてくれる『マリオ』だったので、購入を検討しました。具体的に「購入しよう!」と決断させてくれたのは、『スーパーマリオ』が苦手な筆者の嫁が「面白そう」と言ったこと。アクションゲームが苦手な嫁は、本作の何に惹かれたのでしょうか。そのあたりも含めてレポートをお届けできればと思います。それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『3Dワールド』の基本をおさらい



■操作はシンプルなマリオ
Wii U GamePadの操作は、近年の『マリオ』の基本を踏襲した、「Y(X)ダッシュ」と「B(A)ジャンプ」、「Lスティック移動」、「ZL(ZR)しゃがみ」。空中しゃがみで「ヒップドロップ」、Yボタン押しっぱなしでモノを持つ・・・といった経験者ならほぼ説明要らずの仕様です。

■性能が異なる4キャラクターから選択
ストーリーは「ピーチ姫」を助ける・・・のではなく、「クッパ」に捕らえられた「ようせい姫」を助けるため、「マリオ」「ルイージ」「ピーチ姫」「キノピオ」の4人がようせいの国を冒険するというもの。4人は、それぞれ足の速さやジャンプ力などに微妙な性能差があり(ピーチのふわふわジャンプはかなり特殊ですが!)、プレイヤーによって得意不得意が、あるいはステージの内容によって得意不得意が分かれます。複数人プレイの場合はキャラの取り合いにならないように注意ですよ!

■豊富な変身マリオ
お馴染みの「ファイアマリオ」に加えて、3DS『3Dランド』で復活を果たした「たぬきマリオ」、更には「ブーメランマリオ」に「巨大マリオ」と変身が豊富です。新登場の「ネコマリオ」は、かなり自由に壁を登ることもでき、ついステージの隅々を探索したくなります。また分身して最大5人まで増えていく「ダブルマリオ」も、これまでのシリーズにありそうでなかった感覚です。「ダブルマリオ」は、ほかの変身と組み合わせることができるので、5人で「ファイア」や「ブーメラン」は無双状態で爽快感抜群です。同じコースを何度も失敗すると変身できる初心者向け「しろタヌキマリオ」は、自称中級者以上としては、なりたくない変身です(笑)。

■やり込みも適度に
各ステージのやり込み要素は主に3つ。ステージでわかりにくい箇所や行きにくい箇所に3つ配置されている「グリーンスター」を集めること、同じく嫌な位置に場所にあるMiiverseの投稿にも使える「スタンプ」を入手すること、そして「ゴールポール」の頂点につかまってステージクリアすることです。これらの要素は、満たさなくてもゴールさえすれば先には進めます。ただし、「グリーンスター」に関しては、一部のステージで、そのステージ挑戦するための枚数が設定されていることがありますが、それほど厳しいハードルにはなっていません。


◆アクション下手な嫁にプレゼンしてみた



■嫁のゲームプレイスペック
好きなジャンルは、RPGやアドベンチャーといったのんびり考えながらできるゲーム。アクションも嫌いというわけではなく、『無双』系といった「緻密さ」が求められない豪快なものはプレイします。しかし、これまでの人生で『スーパーマリオ』シリーズは最も苦手なゲームのひとつとし、基本的に敬遠してきたようで・・・。しかし『スーパーマリオ』シリーズのキャラクターや世界観が自体が嫌いなわけではない模様。筆者がプレイしている『スーパーマリオ』を横で観ていることもしばしばありました。

■筆者の心境
筆者の『スーパーマリオ』好き度はさっき言った程度。どちらかと言えば「2Dマリオ」が好き。「3Dマリオ」は人から借りてプレイした初代『ギャラクシー』以外やったことがないぐらいだったりします。そんな筆者の臭覚が『スーパーマリオ 3Dワールド』をとらえました。各種紹介動画などから、なぜか飛び抜けて名作の予感を感じたのです。

■嫁にプレゼンしてみた
個人的には、近年の『スーパーマリオ』が少しマンネリに感じてきていたので、『スーパーマリオ』シリーズは厳しめに設定した購入意欲のハードルをなかなか越えて来なかったのですが、本作はそんな高いハードルを「ルイージ」のジャンプのごとくポイーンと飛び越えてきてくれました。さて、そこで気になるのが嫁との2人プレイ。『New スーパーマリオブラザーズ U』の「バディプレイ」(メインのプレイヤーではない誰かがWii U GamePadを使って、足場を作るなどでフォローする遊び)も難しくて上手くいかなかったので、正直どうかなぁ~・・・と。そんな『スーパーマリオ』に苦手意識のある嫁に、紹介動画を見てもらったり、「社長が訊く」の内容をかいつまんで説明したりと、プレゼンを試みたのです。そうしたら意外にも「面白そう」と・・・。『スーパーマリオ』が苦手な嫁が、『スーパーマリオ』に食いついているぞ!!これは買わなきゃいかん!!(笑)


◆上級者が初心者をフォローするハズが



■いざ、2人プレイでようせいの国へ
嫁はジャンプの浮遊時間が長く初心者向けとも言える「ピーチ姫」を、筆者はそのときどきでキャラを変えるような形でゲームスタート。嫁はそこそこプレイできますが、やはり、トゲに当たったり、こうらを上手く投げられなかったりと、多少苦戦している様子。それでも「ピーチ姫」は扱いやすいらしく、穴に落ちる回数は次第に減り、プレイも少しずつ上達していきます。

■シャボンを大活用、筆者がリードしていくうちに・・・
難易度が高いところは、筆者が先行して進み、それを無事に突破できたら「シャボン」(1Pもしくはシャボンに入っていないプレイヤーのもとに自動でフワフワと集まるアクション。基本的に無敵)になって、筆者のもとに呼び寄せる・・・細かい足場は筆者が嫁のキャラを持って渡る・・・といった感じで進めていたのですが、嫁は徐々に「シャボン」にできるだけ入らず、筆者に持って運んでもらうこともせず、自力で難所を突破していくようになりました。そのあたりから、「ゲームが上手くなっていく基本的な“流れ”」のようなものが、本作はとにかくしっかりしている印象を受けました。

■やがて対等になる
本来、冒険が進むほどステージの難易度が上がるゲームなのですが、序盤~中盤でゲームに慣れたせいか、嫁は終盤、筆者よりも先に進んだり、2人で協力して難しい場所の「グリーンスター」を取ったりと、完全に対等な立場で『スーパーマリオ』をプレイしていました。

■嫁がまさかの行動に出る
2人プレイは思った以上に順調に進み、ほぼほぼ全てのステージをクリアすることができました(けっこうキツいステージも自分の手でしっかりと)。さて、ゲームもやったし、メシも食ったし、仕事するか~といつもの調子で仕事部屋に向かう際、筆者は想像もしていなかった言葉を耳にするのです。

「マリオやってていい?」

あろうことか、自分の自由な時間に、1人で『マリオ』を遊びたいと言ったわけです。もちろん快くオッケーした筆者。仕事の合間に、リビングで『マリオ』してる嫁の様子を見に行くと、筆者に報告してくるわけです。

「ここまで埋まったよ」

嫁は1人で、「グリーンスター」集めや「スタンプ」集めといったやり込み要素をやっていたのです。一体、どういう風の吹き回しなんだといった顔をした筆者に、嫁が一言。

「このマリオ、楽しい」

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


◆総評


アクションが苦手な人を夢中にさせる圧倒的なバランスと世界観!
「2Dマリオ」と「3Dマリオ」の良い所が融合した傑作の『スーパーマリオ』!


プレイ感覚が「2Dマリオ」のそれに近く、やれることは「3Dマリオ」に近い・・・ある意味では本当に理想の『スーパーマリオ』の落とし所なのではないかと思いました。「ネコマリオ」の登場で、より自由にステージを駆けまわることができ、「3Dマリオ」にありがちな謎解きや複雑な要素よりも、爽快感とシンプルさを追求して、それをやり遂げた形が『3Dワールド』なんだなと感じました。また、Miiverseの連携もスタンプのおかげで手軽な上、ネット経由で現れる「ゴーストMii」がライバルになったり、攻略のヒントをくれるアドバイザーになったりと、ネットに接続されていることが非常に活きた作りになっていると思います。

『スーパーマリオ』が本当に苦手だった嫁が、やり込み要素に手を出してしまうぐらい、絶妙なゲームバランスと飽きないステージ構成に感服。難しいところを2人プレイで協力して乗り切ったり、あるいは連続で失敗した際に出現する、かなり有利な変身「しろタヌキマリオ」を駆使してプレイしていくうちに、ゲームプレイ自体が自然に上達してしまうという、本当に神がかったバランスです。特徴の異なるキャラ選択の恩恵も大きいと思います。

『ギャラクシー』の「ロゼッタ」がプレイヤーキャラとして使えるようになったり、『ルイージブラザーズ』で遊べたりと、おまけ要素も非常に魅力的。ゲームをプレイするモチベーションがクリア後も全然落ちません。

あえて悪い点をあげるとするならば、Wii U GamePadの使い方。画面タッチで「ふすまを開く」といった単発のギミックや、敵の動きを少し止めるとった要素が、ゲーム性に直結して楽しさを生んでいると、そこまで感じられませんでした。ゆえに、無理してタッチアクションを入れなくても良いのではないかと思いました。また、3Dの奥行きが微妙に掴みづらく、クリボーを何匹踏み外したかわかりません(笑)。1人プレイだと視点変更もできるのですが、複数人プレイだと視点も自動なので、もう少しそのあたりを何とかしてほしかったです。

【こんな人にオススメ】
・『スーパーマリオ』シリーズ未経験の人
・「2Dマリオ」が好きな人
・「3Dマリオ」が好きな人
・Wii U所有者全員
・1人でじっくりやり込みたい人
・複数人でワイワイ遊びたい人
・今熱いキャラ「ロゼッタ」が好きな人

今回の筆者と嫁のように2人以上の複数人でわいわいプレイするのはもちろん、1人プレイでもじっくり楽しむこともできる懐の深い本作。Wii Uと同時に購入する1本目のソフトとしてもオススメします。年末年始、興味がある方はぜひプレイしてみてください。友達や家族を巻き込めると尚ヨシです!(笑)


【そそれぽ】第83回、いかがでしたでしょうか?今年最後なので、大物タイトルを取り上げてしまいました。来年も面白いゲームがたくさん発売されますように。次回もどうぞお楽しみに!良いお年を!!


『スーパーマリオ 3Dワールド』は、好評発売中で価格は5,985円(税込)です。

(C)2013 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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