最近、母親と「機動戦士ガンダムUC」を見る機会がありました。件の地上波初放送のやつです。筆者の親は所謂ファーストガンダム世代で、宇宙世紀モノに詳しく、お互い知識を補いつつ見ることができ良い経験になりました。こんな風に世代を超えて楽しめる、というのはやはり長寿シリーズならではという感じがしますね。
で、そんな地上波放送がep6まで終わったので劇場にep7見に行こうと思ったら、ちょうど上映が終了していました。うん、わかってます。BD買えってことですよね。バナージ……悲しいね……。
さて、今週はバンダイから発売されております「SDガンダム BB戦士 ネオ・ジオング」をご紹介。BB戦士というのは、2・3頭身でキャラクターが表現された「SDガンダム」のプラモデルシリーズ。HGやMGに先行して発売される機体や、リアル頭身ではサイズの都合で商品化が難しい機体などがラインナップされることが多く、本筋とはまた違った人気を博しているシリーズとなっています。
「NZ-999 ネオ・ジオング」はOVA「機動戦士ガンダムUC」のepisode7に登場する、フル・フロンタルが駆る拠点攻略用の超巨大モビルアーマーです。「ガンダムUC」におけるラスボスですね。小説版ではただのシナンジュだったのですが、映像化に合わせて新たなる機体が登場。1年戦争におけるシャア・アズナブル最後の乗機であり公国の名を戴く「ジオング」の名を冠しており、物語完結を飾るにふさわしい敵役となっています。
フル・フロンタルの愛機にしてユニコーンガンダムの兄弟機である「シナンジュ」をコアユニットとして、それを100m超の巨大な外殻が包むという独特な構成となっており、ラスボスたる風格満点の異形の機体になっています。
その異様なナリで目を引くネオ・ジオング。元々のデザインでは、シナンジュの頭が直接ネオ・ジオングの頭となっているのですが、
ですが、これがBB戦士になると……なんとまぁ、かわいらしいフォルムに。頭身がだいぶ下がっているのでちょうどいい感じに収まっています。それでも普段のBB戦士から考えると結構高いのですが、ネオ・ジオングにしてみるとこれが丁度良いですね。
商品自体は「ネオ・ジオング」なんですが、そのコアユニットたる「シナンジュ」ももちろん付属。発売済みの「BB戦士 シナンジュ」そのものですね。
特に武装バリエーションが豊富なシナンジュですが、BB戦士といえどそこは抜かり無く徹底されています。エングレービングが綺麗なシールドに、主武装のビームライフルはもちろんのこと、アンダーバレルに装着もできるグレネードランチャー、ビームサーベルやシールドに装着も可能なビームアックスなどなど圧巻のプレイバリュー。さらに今回のキットにはバズーカも付属しています。こちらも設定通りビームライフルに取り付けることが出来るようになっておりフル装備のシナンジュを再現可能です。
そして今回の本体ともいうべき「ネオ・ジオング」。こちら手持ち武装などのない機体ですが、付属品やギミックは充実。HGUC版では別売りの「サイコシャード」は2種類が付属。クリアパーツの軟質素材で再現されており、取り付けも楽ちんです。
背部のアームユニットもBB戦士ながらそれぞれがフレキシブルに可動。肩部の装甲は展開することが可能でそこからバズーカを覗かせることもできます。「足がありませんな」という割には主張の激しいシュツルムブースターも設定通り取り外すことが可能です。スカート内部のモールドも非常に緻密で、取り外したあとの見栄えも非常にグッド。
で、このネオ・ジオング。SD体型ということもあってシナンジュを収めるスペースが結構シビア。そう、中はほっとんどが空洞なのです。これにより、こいつは他のフィギュアを入れて遊ぶしかない!とTwitter界隈ではちょっとしたネタトイ扱いに。これをご覧の皆さんも様々な力作を目にした方は多いのではないでしょうか。
今週末入荷予定のBB戦士「ネオ・ジオング」のサンプルをさっそく組み立ててみました! ネオジオングの胸部分は空洞になっていて、ここにシナンジュがすっぽりと入ります ってあれぇぇぇぇ?#gunpla #g_uc pic.twitter.com/ZAX6QO9JCs
- イエローサブマリンなんばGAMESHOP (@YS_NANBAGAME) 2014, 6月 7
BB戦士ネオジオング×chibi-arts! pic.twitter.com/mbV32iI0iK
- イエローサブマリン大宮本店&プレイソフト (@YS_HONTEN) 2014, 6月 5
BB戦士ネオジオング×ねんどろいど! pic.twitter.com/BEU7GYi2S4
- イエローサブマリン大宮本店&プレイソフト (@YS_HONTEN) 2014, 6月 5
……などなど。シナンジュと同じくSD頭身の「ねんどろいど」や「ミディッチュ」といったものがぴったりフィットするのはもちろんのこと、「figma」や「武装神姫」といったリアル頭身のフィギュアなんかでも、謎のパワードスーツ状の乗り物として大活躍。載せられるものがあるってのはいいもんだ、それが何であってもな。
と、まぁTwitterなどで「ネオ・ジオング」と検索してみても皆さん思い思いのフィギュアを載せて楽しんでいらっしゃる様子。中にはぬいぐるみを搭載しているといったユニークなものも。ほんと何でも受け入れてくれます。バナージ君、聞こえているならネオ・ジオングをネタ扱いするのはやめろ!と怒られそうではありますが。
でも、BB戦士ってこういうカオスな楽しみ方でいいと思うんですよね。世界観を大切にしたプラモデルというのももちろん素敵なのですが、こういった自由な「遊び」ができるのもまた、ガンプラという「玩具」の一つの側面であります。最近でも「ガンダムビルドファイターズ」の、特に「ベアッガイIII」などで様々な作例が飛び出したように、自由な発想で楽しむという、ともすれば忘れがちだった玩具本来の姿。それを再認識させてくれた今回の遊びの数々、堪能させていただきました。
「BB戦士 No392 ネオ・ジオング」は好評発売中。価格は2,160円です。
(C)創通・サンライズ
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
親子2世代にわたってガンダムオタク。
しかしそれほどチェック数は多くないので
時には親に教え、時には親から教えられ
順調に宇宙世紀の世界を開拓中。
Twitter:@hibiki_magurepo