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『ロックマンゼロ』や『ぎゃる☆がん』を手がけたインティ・クリエイツと、comceptの代表である稲船敬二氏による2Dアクションゲーム『蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト』の配信が8月20日から開始しています。
『蒼き雷霆 ガンヴォルト』は、カプコン在籍時代に『ロックマンX2』や『ロックマン7』を開発した津田祥寿氏が温めていたもので、稲船氏がアクション部分を監修。テーマは「ハイスピード、ハイテンション、そしてライトノベルのような世界観」です。
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発表された当時に一度プレイする機会がありましたが、その時は「アクションが苦手な方でも得意な方でも楽しめるアクションゲーム」という表現をしていました。そんな本作の完成版を最後までプレイする事ができましたので、レビューをお届けします。
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前回プレイしたのは、最初のチュートリアル面でしたが、今ラスボスを倒して振り返ると、様々な苦労が蘇ります。もしかしたら、2Dの横スクロール型のACTが苦手な方は、そうとう苦労するかもしれません。とはいえこの苦労は、悪い意味ではなく、繰り返しプレイすることで攻略の糸口が見えるという意味。「無理だ無理だ」と言いながらも何度も挑戦して、ある時サクっとクリアできる時が来る、あの感覚が味わえるのです。
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それはまさしく、ゲームボーイアドバンス時代のACTをプレイしているようで、特に『ロックマンゼロ』がそれに近いと感じました。
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実際、3Dゲームばかりプレイしている筆者は、あるボスに大苦戦。そこで私を救ってくれたのが、「電磁結界(カゲロウ)」という能力です。これは、特殊能力を利用するためのエネルギー「EPゲージ」がなくならない限り、敵の攻撃を無効化するというもの。
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「EPゲージ」は、下ボタンを2回押すだけで回復しますので、下ボタンを連打しておけば、死ぬことはそうありません。ただし、一度ダメージを食らってしまうと、コンボポイントが0になってしまうため、自ずとクリア評価は低いものになります。
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高評価を狙うポイントは、「敵の攻撃に当らずに、素早く、複数体を同時に倒す」です。『蒼き雷霆 ガンヴォルト』は、敵を撃って倒していくスタイルがベースにありつつも、敵に避雷針を当てて雷撃を流し込み、ゲージを回復するという1クッションが入っていますので、ダッシュ・攻撃・チャージの切り替えが重要になってきます。
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ですので、最初はごり押しでなんとかクリアするも、「もっと綺麗な戦い方があるに違いない」とあれやこれやと戦い方を模索する楽しみが味わえます。そして、頭で思い描いた「綺麗な戦い方」が実際のプレイで出来たときの爽快感とスピード感、そして緊張感は、本作の醍醐味といえます。
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またステージにも一工夫されており、「電撃を操る」という1つのアイデアが様なギミックを生み出しており、1ボタンでできることの幅の広さには驚きました。そのアイデアは、「第七波動(セブンス)」という設定に結びついており、ライトノベルで多く見られる中二設定が満載です。
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なおストーリーは、アクションパートと同時に進行。会話文はステージの上から表示されるため、アクションと一緒に楽しめる反面、ステージが見にくく感じました。特にボス戦では、画面端が会話文のUIで隠れ、誤って落下してしまうことも。会話文だけ消して、ボイスのみ流れる設定があればベストでしたが、UIを消すとボイスも消えてしまうようです。
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先ほど触れたスコア以外にも、アイテム開発やレベル要素、クエストといったいくつかのやりこみ要素もあります。ただし、これらをあえて進める意義は薄く、新しいアイテムを装備したからといって、劇的に何かが変るわけではありませんでした。
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クエスト/ショップ
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クリア報酬/アイテム開発
ゲームシステムはある程度完成しているだけに、その他の部分で面白い・楽しいと思える要素がココにあれば、さらにいい作品になっていたかもしれません。ただ、ステージを周回することで隠し要素や、新たな攻略方法を発見することがありました。そして一番感動したのが、自分の上達を再びボスに挑むことで感じられたこと。そのきっかけをくれるという意味では、大切な要素です。
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やりこみを抜きにしても十分に遊べ、フルボイス+ライトノベルのような世界観で今風でありながらもGBA時代のACTを感じ取れる『蒼き雷霆 ガンヴォルト』は、3DSのダウンロード専売で、価格は1,960円(税込)です。