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【スマブラ特集】『スマブラ』はもともとマリオやカービィなど関係ない『格闘ゲーム竜王』だった

『大乱闘スマッシュブラザーズ』はニンテンドー64で登場し、今やすっかり人気シリーズとなっていますが、実は最初から任天堂キャラが集結して大乱闘をすると決まっていたわけではありません。

任天堂 3DS
『大乱闘スマッシュブラザーズ』はニンテンドウ64で登場し、今やすっかり人気シリーズとなっていますが、実は最初から任天堂キャラが集結して大乱闘をすると決まっていたわけではありません。はじめは『格闘ゲーム竜王』というプロジェクトで開発が進められていたのです。

1999年当時の「ほぼ日刊イトイ新聞」でのインタビューによると、『格闘ゲーム竜王』の企画書が完成したのは1996年10月ごろだと言われています。当時HAL研究所に所属していた桜井氏(『スマブラ』シリーズのディレクター)は、任天堂に『格闘ゲーム竜王』の企画を持ち込みました。

この時点で既に、画面上に蓄積ダメージが出たり、敵をふっとばして倒すこと、ダメージが溜まると飛びやすくなるという基本のアイデアも出来ていたとのこと。ただし、任天堂のキャラクターを使うことになったのは、開発がスタートしたあとだというのです。


▲「社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』」より

はじめは顔に何も描かれていない人型のキャラクターが戦っていましたが、格闘ゲームを作るとなるとキャラクターの個性を引き立てるのが難しく、そこで既に有名な任天堂のキャラクターを使うことになりました。

任天堂キャラクターを使う許可をもらえるまでは相当な苦労と不安があったそうですが、結果としてはしっかり認めてもらうことに成功。また、ゲームそのものも、従来の格闘ゲームではくくれない「対戦アクションゲーム」としたため人気を博し、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』までシリーズが続いているというわけです。

◆『格闘ゲーム竜王』の小ネタ


・『格闘ゲーム竜王』という名前は、HAL研究所のある竜王町(現在は竜王新町)から取った名前とのこと。また、ゲームの背景には会社から見ることのできた竜王町の景色が使われていました。

・『格闘ゲーム竜王』の企画・仕様・デザイン・モデリング・モーションはすべて桜井氏が担当し、プログラムはHAL研究所の社長だった岩田氏(現在は任天堂の代表取締役社長)が担当していました。
《すしし》
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