『ポケモン ORAS』では過去の要素がさらにバージョンアップされており、グラフィックやシステムが進歩しているのはもちろん、「スーパーひみつきち」や「ポケモンコンテストライブ!」といった要素も登場。また、前作となる『ポケットモンスター X・Y』(以下『ポケモン X・Y』)から登場した「メガシンカ」をするポケモンや、「ゲンシカイキ」といった要素も新たに増えています。
ところで、もうひとつ忘れてはならない楽しみが、友達とポケモンバトルをする対人戦の「通信対戦」です。『ポケモン』シリーズを遊んだ方々でも、“とりあえずチャンピオンを倒しておしまい”という人が意外と多いのではないでしょうか? しかし、12年の時を経て通信対戦もさらに面白くなっていますので、ぜひ遊んでみてください。
※注意事項
本記事は『ポケモン ORAS』発売前から独自に書いているもののため、情報は前作『ポケモン X・Y』に依るところもあります。基本的に大きな変化はないものと思われますが、細かい部分が『ポケモン ORAS』と違う可能性もありますので、留意してください。
本記事は『ポケモン ORAS』発売前から独自に書いているもののため、情報は前作『ポケモン X・Y』に依るところもあります。基本的に大きな変化はないものと思われますが、細かい部分が『ポケモン ORAS』と違う可能性もありますので、留意してください。
さて、そもそも『ポケモン』における通信対戦はどんな遊びなのかというと、“運要素の強い将棋”もしくは“好きなポケモン(ユニット)で戦えるシミュレーション”のようなものです。
ひとりで遊ぶ冒険では、とにかくレベルの高いポケモンが活躍することが多いもの。しかし通信対戦では、戦略を立てたり、相手の行動や数手先を読みあうターン制の戦略ゲームになっています。子供向けと侮ることなかれ、レベル100の伝説ポケモンに対して、レベル1のポケモンで勝てることもあるのですから。
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▲「ポケモンWCS2014」の1場面
また、ポケモンたちを選んで自分なりのパーティーを作れることも魅力です。もちろん対戦において人気の集まるポケモンというのも出てくるのですが、『ポケモン X・Y』の全世界大会では、セジュン選手が「パチリス」というそこまでメジャーではないポケモンを活躍させ、優勝に輝きました。
もっとも、すべてのポケモンが必ず大活躍できるというわけではないのですが、どのポケモンをどうやって活かすかはトレーナーの腕によるところが大きいでしょう。よって、どんなポケモンたちでいかに戦うのかを考えるのも、通信対戦の醍醐味なのです。
ところで、『ポケモン ORAS』ではより対戦が楽しくなるような要素や、初心者でも通信対戦に入りやすくなるような措置が取られています。
■新たな「メガシンカ」
前述のように、前作から登場した「メガシンカ」がバトルを盛り上げてくれます。メガシンカとは、ポケモンたちがポケモントレーナーとの絆により、バトル中にだけ一時的な進化を遂げるというもの。通常の進化と同じく、能力値が上昇したり「特性」が変化したりします。
『ポケモン ORAS』の物語ではメガシンカの謎が明らかになるとのことですが、通信対戦でもメガシンカの価値は絶大になることでしょう。今作の対戦では、特に「メガボーマンダ」や「メガラグラージ」などが注目されるものと思われます。
■対戦環境の一新&伝説ポケモンがすべて手に入る!
また、本作では対戦環境が整備されるため、久々・新たにポケモンを始めた人でも、ずっと遊んできた人との差がかなり減り、遊びやすくなっています。
まず、本作からインターネット対戦が「ΩR・αSリーグ」と呼ばれるものになります。これは『ポケモン X・Y』もしくは『ポケモン ORAS』で捕まえた(タマゴから生まれた)ポケモンのみが使えるというもので、要は過去作のポケモンがインターネット対戦で使えない(一部ルールや、フレンド同士の対戦などでは使用可能)というわけです。
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▲『ポケモン ORAS』公式サイトより
また、『ポケモン ORAS』には伝説のポケモンが多数登場します。伝説のポケモンは対戦でとても頼りになるため、ぜひパーティーに加えたいところです。さらに『ポケモン X・Y』もあれば、これまでに登場した伝説のポケモンをすべて捕まえることが可能とのこと。
なお、これは前作からの話ですが、とてもたいへんだったポケモンの育成が格段に楽になっています。よって、育成の大変さを聞いたことのある人でも、通信対戦へ参加することに臆する必要はありません。
では、通信対戦に興味をもった初心者はどう遊べばいいのかですが、最もオススメなのは「マルチバトル」です。これは4人で遊ぶ2対2のバトルで、みんなではしゃぎつつ遊べるのが特徴になっています。まずは冒険をクリアしたあと、友達と一緒にマルチバトルをしてみるのがいいでしょう。
もちろん、1対1で遊べる種類のバトルもいくつか用意されています。また、インターネットを介し、世界の見知らぬプレイヤーと腕を競う「ランダムマッチ」や「レーティングバトル」で遊ぶことも可能です。
■シングルバトル
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▲『ポケモン X・Y』より「バトルハウス」での様子
「シングルバトル」はポケモンたちが1対1で戦うルールであり、多くのトレーナーに馴染み深いものだと思われます。そのため人気も高いのですが、シンプルが故に堂々巡りのような状況になりやすい側面も。
■ダブルバトル
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▲『ポケモン X・Y』より「バトルハウス」での様子
公式大会のルールに採用されているのがこの「ダブルバトル」。こちらは2対2で戦うルールになっており、シングル以上に戦略の幅が広がります。また、ダブルバトルになると活躍するポケモン・技も存在しています。
■トリプルバトル
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▲『ポケモン X・Y』より「バトルハウス」での様子
そして、「トリプルバトル」は名前の通り3対3で戦うルールです。ダブルバトル以上にポケモンの数が多いため、より高度なバトルが楽しめます。
■ローテーションバトル
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▲『ポケモン X・Y』より「バトルハウス」での様子
さらにひと味違ったバトルを楽しみたければ「ローテーションバトル」が良いでしょう。これは基本的には1対1なのですが、シングルバトルと違い、常に3体のポケモンの立ち位置を変えながらバトルするようになっています。
■マルチバトル
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▲『ポケモン X・Y』より「バトルハウス」での様子
「マルチバトル」は4人のトレーナーが2対2で戦う特殊なルールです。前作ではインターネット対戦に対応しており、離れた場所にいてもフレンドとのマルチバトルが楽しめます。誰と組むかによって戦略が大きく変化するため、パーティーゲームのように気楽に遊べるでしょう。
※「マルチバトル」は、『ポケモン X・Y』の時点ではランダムマッチやレーティングバトルに対応していませんでした。
ポケモンバトルは運も絡むため、劇的な展開を生むこともままあります。思わぬところで技が外れたり、ピンチとしか言えない状況でラッキーが重なり勝利を掴んだり……。時にその運に振り回されることもありますが、そういった運によるリスクも考慮に入れたうえで戦略を立てるゲームなわけです。
そして、バトル中に相手のポケモンがどんな攻撃をしてくるのか見極めるのも重要です。詳しくは後に記してありますが、同じポケモンでも戦術や能力値などはさまざまなため、場の状況によってそれを見抜く知識&アドリブが勝敗を分けることも。
さて、これでポケモンにおける通信対戦の魅力を少しでもわかってもらえたでしょうか? よければ本編をクリアするだけでなく、通信対戦を遊んでみてください。自分の選んだポケモンたちと、自分で決めた戦略で戦うのはドキドキして楽しいですよ。
続いては、実際に対戦をするうえで必要な「パーティー構成編」をお送りします。対戦に興味が湧いた方は読んでみてください。