トルコのメディアHaberturkによると、同国の家族・社会政策大臣Aysenur Islam氏に対して行われた記者会見で、ジャーナリストから「有名な『Minecraft』というゲームでは、プレイヤーが他のプレイヤーを殺すことでポイントを得られる。そのような暴力的なゲームに対して、調査を行っていますか?」という質問が投げかけられたとのこと。
Aysenur Islam氏は、その質問を受け『Minecraft』の調査を行うことを決定しました。調査の結果、暴力的なゲームであると判定されれば、トルコ政府は『Minecraft』を規制する可能性もあります。

今回の件に対して、トルコの専門家からは様々な意見が述べられています。
トルコのゲームメディアLeaderGamerは「政府の懸念は見当違いだ」とし、「トルコのゲーム業界に悪影響を及ぼし、失速させる」と伝えました。
また、児童青年精神科医教授のEmine Sword Zinner氏は、『Minecraft』について「サバイバー(TVシリーズ)のようなものだ」と語り、仮想世界で生き残るための苦労をし、開発を通じて自分の望む世界を確立するツールだと述べています。
一方で心理学者Alanur Ozalp氏は、「『Minecraft』のようなゲームが子供に悪影響を与える」と語りました。同氏は「子供はゲームと現実世界を区別しない」と延べ、「ゲームで動物を倒すとき、彼らは動物が苦しむことは無いと思います。その結果、単に動物ではなく、彼らの友人に残酷になるでしょう」と説明しました。
ヨーロッパの大半の国で7歳以上、アメリカでは10歳以上というレーティング評価を受けている『Minecraft』。英国では学校教育の現場でも利用されています。本作がトルコでどういった判断が下されるのか、注目が寄せられています。
記事提供元: Game*Spark