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FPSゲームをプレイするに当たって、誰もが一度は感度(センシ)で悩んでしまうもの。一度しっくりきたと思っても、しばらく経つと合っていないように感じてしまいますよね。
そこで今回は、『VALORANT』競技シーンにおいて、NA地域を代表するエイマーとして知られる「Sentinels」TenZ選手が提唱していた「TenZ式感度調整法」を紹介していきます。
なぜ感度に迷うのか
基本的にセンシは「ハイ・ミドル・ロー」の3種類に分けられるのですが、人によって好みや適正はそれぞれ。今までハイセンシでプレイしていた人が、感度をミドルやローまで落として理想のエイムにたどり着くというケースも少なくありません。逆もまた然りですね。
しかし、重要なのは適した感度を選ぶ基準。上級者ならまだしも、初心者のうちは右も左も分からないことが多いので、そもそもセンシが合っているのかどうか判別がつかないかもしれません。
そんな状況を打破する際に役立つのが、「TenZ式感度調整法」。今回は、『VALORANT』を例にとって説明していきます。
1、基準の感度を決める
まずは、感度調整に使用する基準値を見つけるところからスタート。最初にプロの平均eDPI(マウスのDPIとゲーム内の感度設定を掛け算したもの)値とされる280を自分が使っているマウスのDPIで割りましょう。
たとえば、800DPIの場合は280eDPI÷800DPIなので、「0.35」。次は、基準値を2倍した数字と0.5倍した数字を用意して、それぞれを高い順に「ハイ・ミドル・ロー」と置き換えましょう。今回で言うと、「0.7」がハイセンシ、「0.35」がミドルセンシ、「0.175」がローセンシになります。
2、2つの感度を試す
そこから、今度はハイセンシとローセンシの数字をゲーム内で実際に試してみましょう。ここでのポイントはTenZ選手曰く、全体的に気持ちよく操作できるかどうか。『VALORANT』なら、射撃場のBot撃ちなどをプレイするのがオススメですよ。
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3、新しい基準値を作成する
次のステップでは、2つの感度から最も合わなかったものを削除し、残った数字を足して2で割ったもので新たな基準値を作成。「0.175」を削ったパターンでは、「0.525」がミドルセンシに。そして「0.35」がローセンシ、「0.7」がハイセンシになります。
あとは、(2)と(3)を繰り返すだけ。すると、次第に自分の感覚にフィットするセンシが見つかるはず。少し時間はかかりますが、より多くの数字を試せば精度が増すので、じっくり射撃場で見極めましょう。
ちなみに、「PSA Perfect Sensitivity」というWebツールを使えば、自分で計算しなくても数字を割り出してくれるのでオススメ。計算方法に差異はありますが、問題なくピッタリな感度を提案してくれます。
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なお、今回は『VALORANT』を例に挙げましたが、他にも『Apex Legends』などのゲームでも適用される手法なので、是非お試しください!