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まずは『Ingress』の開発背景。モバイルゲームが進化する中で、外で遊ぶMMORPGの可能性を追求する為に立ち上がった実験的なプロジェクトです。Hanke氏の息子も家で『Minecraft』を毎日3時間も遊んでいるそうですが、このように子供も大人も定期的に運動を行う人が減り、運動不足が死因の中でも大きな割合を占めるようになってしまっているそうです。これをゲームのモチベーションで解決する方法として『Ingress』は生まれました。
世界中のプレイヤーが「レジスタンス」と「エンライテンド」に分かれて、現実世界の名所や旧跡などから出来たポータルと呼ばれる拠点を奪い合うというゲームです。『Ingress』は単純にゲーム単体でも、競争の要素で遊びごたえのあるものです。しかしHanke氏はアプリを飛び出して、ユーザーの住む世界全体をゲーム体験の場とするべく、そこに物語を紡ごうとしています。それは「ARG-Life」と呼ばれているそうです。
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最初の取り組みはソーシャルネットワークです。Facebookなどの場で様々な謎が提示され、それを解くことで重要なアイテムが手に入る仕組みです。謎を通じて『Ingress』の世界を垣間見ることができます。さらにNiantic Labsでは専門のライターを起用し、物語を執筆、電子書籍で配信を行っています。これを読むことでより深い物語を知ることができます。小説だけでなくコミックも存在します。
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物語は『Ingress』を遊ぶ動機となります。遊ばれると今度はユーザーが物語を紡ぐ番です。沢山のユーザーがポータルを探し求めて世界を歩きました。自転車や車を改造してしまった人、ポータルのために山に登ったり、アフリカまで旅した人、努力の結果としてダイエットに成功した人。多くの物語が生まれていきます。ローカルな繋がりも生まれ、今では世界に4000以上のコミュニティが存在し、ミートアップも積極的に行われています。日本でも東京で5000人以上が集まるというイベントが行われました。
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イベントは3ヶ月の周期で行われ、物語のタイムラインに沿って進行しています。多くのユーザーを巻き込むイベントには動画も一役買っています。「The Ingress Report」としてYouTubeがアプリ内に統合されています。レポート形式の動画で物語の理解がより進むようになったと言います。
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さらにFacebookで配信されている「News of the Day」や、UGCとしての「ミッション」などが『Ingress』の世界をより深くしています。また、Niantic Labsでは『Ingress』仕様のバンを保有していて、リアルイベントなどに登場させて、ユーザーのエンゲージメント向上に繋げているそうです。
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このような取り組みの結果、『Ingress』を深く楽しんでいるエージェントは増え続けていて、現在までのダウンロード数は1000万を超えているとのこと。『Ingress』がきっかけで結婚したケースまであるそうです。
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さらにNiantic Labsでは現実世界をゲーム化するためのAPIなどを提供するプラットフォームを現在準備中だとのこと。どのようなものになるのか興味深いですね。