今週は、バンダイから発売されています食玩「超変換!!モンスターハンター もじバケる2」をご紹介。こちら、本連載でも過去4回にわたって取り上げました「超変換!!もじバケる」と、カプコンの大ヒットハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズのコラボ食玩の続編です。第2弾となる今回では、ニンテンドー3DSソフト『モンスターハンター4G』の代表的なモンスターの数々がラインナップされています。今回はそのひとつである「千刃竜 セルレギオス」を超変換!していきたいと思います。
基本的な「もじバケる」の詳細については過去のレビューを見ていただくとして。本弾も基本的に3文字の「漢字」を変形合体させてモンスターを完成させるという基本スタイルは変わりません。セルレギオスですと別名の「千刃竜」ですね。
まずは「千」「刃」「竜」とそれぞれのブロックを分解します。続いて「千」を2パーツに、「竜」を3パーツに分割。それぞれ、「千」を上部分を縦半分にして両脚に変形、同じく「刃」も縦割りにして内部パーツと「千」の縦棒部分と組み合わせ両翼をつくりあげます。最後に分割した「竜」を組換えて胴体に、各パーツをボールジョイント基部を介して胴体に合体すれば完成です。
シールは脚部、爪先、頭部に張ります。貼り付け箇所はそれほど多くないものの、特徴的な部位ばかりで効果は絶大。情報密度が増し、再現度もグッと上がり全身が引き締まります。
さて、「セルレギオス」は『モンスターハンター4G』のパッケージモンスターとしても有名で、物語性の強い『MH4G』のストーリーの中でも重要なポジションを取るモンスターとなっています。「千刃竜」の二つ名に相応しく刺々しい見た目をしており、その攻撃を受ければたちまちハンターは新状態異常「裂傷」を負ってしまいます。そんなセルレギオス、ゲーム中ではかなりトリッキーな動きを得意としており、攻撃ポーズも相まっていまひとつ全体像がわかり辛いです。
ですが、まじまじと見てみると意外にも正統派「飛竜」の姿をしていることがわかります。全身が刺々しいという特徴に目を奪われがちなのですが、大きな翼や鋭いツメを備える脚など、フォルム自体はリオレウスやリオレイアのそれに近く、セルレギオスのカッコよさの根幹は「ドラゴン」としての基本的なデザインに端を発しているのです。
「もじバケる」に超変換されたセルレギオスでもその特徴はより際立っており、ドラゴン型のアクションフィギュアとしてもかなり遊べるものとなっています。可動は翼の他にも脚、爪先がボールジョイントで可動、翼はさらに各関節で角度をつけることもできます。胴体は首や尻尾部分が上下に可動。残念ながらひねりなどは行うことができませんが、必要最低限のアクションは問題なくキメることができます。
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ここからは筆者個人的な感想になりますが、このセルレギオスを軽く触っただけでも「第1弾モンスターと比べてもかなり進歩しているな」と感じる箇所がいくつもありました。まず漢字間を跨いだ変形合体がほとんど無い点。「千」なら脚、「刃」なら翼、「竜」なら胴体とほぼほぼその漢字のみで各部位の変形が完結しているのです。これは組換え遊びをする上でかなり重要で、組換えてる間にどの部分のどのパーツだったかわからなくなってしまった、という事がまず起こりません。また、それに合わせてブロック構造がよりシンプルに分かりやすくなっています。そのため、第1弾で経験した「変形が面倒くさいのでモンスター形態のまま放置」ということがなくなり、本来の遊び方である組換えを思う存分楽しむことができます。
さらに、第1弾ではシール貼りの作業が多くまた貼りにくい箇所など手こずる所もあったのですが、今回のセルレギオスは最低限の部分に絞って、細かな部位をあえて省略している点も見逃せません。
モンスター状態での安定度も素晴らしく、第1弾であった「動かしているうちにパーツがポロリ……」なんてこともなく、アクションフィギュアとしてしっかり遊べる点も嬉しいですね。
今回で「超変換!!モンスターハンター もじバケる」に初めて興味をもったという方はもちろん、第1弾を手にしたという方にも是非その進化ぶりを体験していただきたい逸品です。
「超変換!!モンスターハンター もじバケる2」は好評発売中。価格は380円(税抜)です。
(C)CAPCOM CO., LTD.
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo