コンピュータービジョンやバーチャルリアリティを始め、電気工学やデザインの学術的な専門チームTeam Impression Piの開発するの「Impression Pi」は、上記のゲームに特化したデバイスとは違い、拡張現実に特化したデバイスとなっています。
「Impression Pi」は、SF映画のように目の前の空間にウェブページを表示させたり、映し出した3Dモデルを手で動かせられるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)です。表示させたネットを指でスクロールさせたり、手からビームを出すというような遊びも可能です。
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面白い機能として「VRとARを両立させたシステム」があり、現実空間に仮想現実を重ね合わせ、家の中をダンジョンのように変えることもできるようです。さらにその状態で部屋の物に触れると、拡張現実の世界にも影響が出るそうです。
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「マトリックス」や「電脳コイル」のような世界を現実にする「Impression Pi」ですが、現在のところ独立稼働する350ドルのマスターモデルを除き、システムを動かすには推奨モデル以上のAndroidデバイスか、iPadなどを除くiPhone5s以上のiOSのデバイスが必要となっています。
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価格は先行割引のあるスターターパックが59ドル。リミットに達した場合は79ドルのパックになりますが、こちらはトラッキングシステムなどを動かすためのコアユニットが搭載されておらず、GoogleがGoogle I/Oにて公開したダンボールVRと変わらない性能ですので、もしもこちらを買う予定なら、別途で199ドルのコアパッケージを購入し、自分で内蔵する必要があります。
こちらのユニットが分かれている理由としては、「独自にVRヘッドセットを作りたい愛好家や高度なロボットやエアドローンを作りたい人のため」だそうです。
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スターターパッケージとコアパッケージがセットになったエンパワーメントパッケージの先行割引版は249ドル。リミットに達し場合は279ドルからとなっています。
開発者向けのパッケージは314ドルからで、こちらはエンパワーメントパッケージのものが同封されており、アプリケーション開発用のSDKとImpression Piのチームから特別な技術支援を受けられるサービスが含まれています。
そして内蔵ディスプレイとコアユニットを搭載した完全なImpression Piのマスターパックは上記のとおり359ドルからとなっています。
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仮想現実、あるいは拡張現実に注力したプロジェクトはいくつもありましたが、両方を、それも同時に行えるデバイスは初めてかもしれません。現在プロジェクトは目標金額の78000ドルをゆうに超え、95000ドルに迫る勢いです。
VRデバイスやARデバイスに興味のある方、自分で作ってみたいというDIY精神に溢れる方、一度プロジェクトを覗いてみてはいかがでしょうか?