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――まずはご出身や生まれ年など簡単な経歴をお聞かせ下さい。
1969年生まれの45歳です。愛媛県で高校生まで過ごし、大学の時に大阪に出まして10年ちょっと前に愛媛に戻りました。
――ビデオゲーム遍歴は?
小学校4、5年生の頃かな? 祖母が喫茶店をやっていて『ギャラクシアン』、『インベーダー』、『ブロックくずし』などが置いてあって、遊びに行った時に閉店後に従兄弟と一緒にプレイさせてもらったのがきっかけでした。その後は、近所の駄菓子屋で『ドンキーコング』とかプレイしていました。
そして、小学校6年生の頃に近くにマイコンショップが登場したんです。そこに行くと、高校生がマイコンでゲームをしているんですよ。それを見てすごく楽しそうだなと思ったので、親に良い様に言ってねだりました。そうすると、最初は父親が使う目的で購入したのですが、結局父は使わず僕のものになりました。
――機種は何だったのでしょうか?
MZ-80K2Eです。そこからプログラミングをはじめて、市販のゲームは高価だったので、プログラムの投稿雑誌「I/O」とか「ベーマガ」を買ってきて(掲載されている)プログラムを打ち込みながら、最初はベーシックを覚えてマシン語を中学校の頃に一生懸命やったのですがマシン語は上手くできなかったですね。プログラムを雑誌に投稿しようと一生懸命やったのですが、結局は完成しなくて、投稿出来ませんでした。それが中学校1年生の頃ですね。
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――ファミコンはプレイされなかったのですか?
中学2年生の頃にファミコンが出たのですが、高価なマイコンを買ってもらったのでファミコンが欲しいとは言えず、でも友達がどんどん所有していき、あまりにも(MZ-80K2Eとの)画質の違いにパソコンでのゲーム制作の情熱が薄れたんですよ(笑)。ファミコンは最終的には買ったと思うのですが、当時セガが好きで、セガマスターシステムを『ファンタジーゾーン』とセットで購入したことを覚えています。高校生の時でした。しかし、当時はそこまでゲームばかりをやっていたわけではなかったですね。
――今振り返るとご自身はどういう子どもだったと思いますか?
やっぱりオタクですね。小学校の頃はプラモデルとかラジコン、中学校の頃はパソコン。高校に入ると、キーボードやピアノ、クラブ活動をしたり友達と遊んだりするんですけど。高校生の頃、学校帰りゲーセンに1時間ほど友達と寄って、その時に出会ったのが『ダライアス』『アウトラン』『スペースハリアー』でした。
――その後のゲーム遍歴は?
大学に入って、ひとり暮らしになり時間があったので、メガドライブを買ったんですよ『大魔界村』とかプレイしました。同時期に『ダライアス』がPCエンジンで出ていたのを知り、それを買ってやり込んでいました。他には『グラディウスII』とか。結構のめり込むんで、やったゲームは少ないけど、買ったゲームは結構やりこみましたね。
プレイステーションまでは買ったのですが、プレステ2は買わなかったです。当時は仕事も忙しくゲームから離れつつありました。またゲームをやるようになったのは、結婚した時に嫁がゲームをする人で、ニンテンドー64を持っていて『スーパーマリオ64』とか一緒にプレイしたりしましたね。一緒にプレイする人がいたらやるようになるんですよね。
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――アーケードゲーム基板や筐体へ興味を持った理由は?
職場のスタッフで50代の女性の方がいて「最近テレビゲームってやっていても面白くないよね」って話をしていたんです。よくよく話を聞いていると、その方は二十歳ぐらいの頃、会社員になった時にインベーダブームがあって、ものすごいインベーダにハマったらしくて。「やっぱりあの独特なレバーと雰囲気でやったから楽しかったんじゃない?」という話になったので、じゃあその環境づくりをやってみようかなということになったんですよ。
でもその時は、いきなり筐体を購入というところまではいかなかったです。それが3年前のブログをはじめるちょっと前だったんです。気になってネットで調べていたら、コントロールパネルや筐体を自作している人のブログなどを見つけて、もともと工作とか好きだったので、なんか作れるのかな? と思い出し面白そうだからと作り始めたんです。
ジョイスティックもネットで調べたらセイミツとか売っているところが見つかったので、購入して木も買ってきて制作をはじめました。
※次ページ: 「手が飛んでしまいそうなぐらいの怪我を…」筐体製作工程など