市販車だった『RIDE』と違い、『MotoGP 15』に登場するのはレース専用のバイク。各国のコースを巡り、表彰台を目指します。人気のあるシリーズですから、バイクファンにもゲームファンにも、注目度は高いと言えるでしょう。それでは、パブリッシャーである株式会社インターグローの竹内茂樹社長と同社の三谷真央氏、そして元MotoGPライダー中野真矢さんが一同に介した会の模様とゲームの情報をお届けします。
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まずはインターグローの竹内社長が挨拶。当日は鈴鹿8耐が終わったばかり。そこで「バイク誌の方は大変だと思いますが……」と前置きした上で、6月に発売となった『RIDE』のお話からスタート。『RIDE』は扱っているのが市販車という事もあり、バイク誌・ゲーム誌・web系のメディアから各スポーツ紙まで、幅広いメディア展開があったそうです。特にバイク誌などはゲーム画面の紹介が誌面を彩り、まるでゲームメディアだったと竹内氏。それらの効果もあって、売上げも2000年から2015年までの主立ったオートバイレースゲームの中で5~7位という好位置をマーク(初代とツーリストトロフィー除く)。同氏は、「やる以上はMotoGPと同じく表彰台を目指す。3位以内を狙って15ポイントくらい獲得したい」と熱意を込めました。
ここでいよいよ中野真矢さんがご登場。「『RIDE』に引き続き、『MotoGP』でも参戦です!」と笑顔を見せる中野さんは、『MotoGP(について次のように語りました。
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中野:『RIDE』はリアルシミュレーター。最新のバイクを楽しめるとあって、自分の身の回りでも「やりたい!」という声が多くありました。一方『MotoGP 15』は、まだシーズンが終わっていないにも関わらず今年のレースが楽しめるもの。ちょっと驚いたのは、伝説のライダー、レジェンドな方々が入っているので、彼らを選択して当時存在しなかったサーキットを走らせる事ができる点。これは非常に楽しみです。
竹内氏から「その中に中野さんも入っています」とふられた中野さんは、「楽しみですねー。自分が遅かったらちょっとショックですけど(笑)」と返し、「これまでのレジェンドが入っているので、すごく楽しみです! 眠れない日が続くと思います!」と締め括りました。
また、ここで竹内氏が今作を日本で展開させようと思ったきっかけを披露。
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竹内:かつてのレジェンド達の映像は、テレビ中継ではなくて録画放送。今ほど最高速は早くなかったと思うんですが、それでも200数十キロの世界、指一本程度の隙間をめぐりレーサー達が戦いを繰り広げるという、超人達のあり得ない世界です。更に、シケインやコーナーで何台ものバイクが同じリズムでターンを決めていく姿を見て、まるでワルツを踊っているかのように思えて……そんな映像に惹かれていました。
実は私自身も『MotoGPシリーズ』をプレイしており、2007年からはほとんど入ってきていないな、と思っていたんです。なんでかって言うと「ローカライズの難しさ」そこが一番大きかったんですね。じゃあ「誰もやらないなら自分達でやっちゃおうか?」と考え、イタリアMilestone社と始めました。
続いては、インターグローのローカライズプロデューサー、三谷真央氏からご挨拶がありました。
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同氏は元々ユービーアイソフトに在籍しており、ローカライズには2011年頃から従事。『アサシンクリード』や『スピリンターセル』といった作品に携わっていたそうです。今作『MotoGP 15』は複数のプラットフォームで開発しているので、経歴を活かしてその調整を全面的に担当しているとの事でした。