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元ライダー・中野真矢氏も絶賛『MotoGP 15』発売迫る!&独占見どころインタビュー

8月3日『MotoGP 15』メディアブリーフィングが行われました。同作はバイクレースの最高峰「MotoGP」を題材にしたゲームで、日本のみならず世界中にファンが存在する人気のシリーズです。

ソニー PS4

ここで、三谷氏が本作の内容について説明。今作は、現在開催している2015シーズン、去年の2014シーズンのMotoGP、Moto2、Moto3を完全網羅した『MotoGP 15』。ホンダ、ヤマハといった従来のチームだけではなく、今年から参戦しているスズキやその他のチームも使用可能となっています。選手やチームのデータは初期状態でロックされているものありますが、レースを進めていくうちに開放されて使えるようになるとの事。Kawasaki時代当時の中野さんのデータも入っていて、それを見た同氏は「これもう10年前ですよ!」と笑顔。中野さんの当時の写真も含めてドルナスポーツから認可を得て、全選手の写真や実名データなど肖像権をクリアしています。それにより、昔懐かしい画像から最新の画像まで楽しめる事も今作の大きな魅力と言えるでしょう。「カウルに水滴や油がつく事もあり、すごくリアルに作られている」とは中野さんの談。

■ゲームモード
ゲームは以下のモードに分かれています。


○シングルプレイヤー
クイックレース:手軽にレースを楽しめるモード。
グランプリ:カスタムレースのモード。
選手権:カスタムレースのシーズンモード。好きなサーキットを選び、3~20戦のカスタムシーズンを作成、総合ポイントで競う。

○スペシャルイベント
リアルイベント:すべて過去のレースの再現で、歴史を振り返るチャレンジモード。「たられば」を求めて、歴史を変える事も可能。

○マルチプレイヤー
オンラインの対戦と、画面分割によるオフラインの対戦モード。

○キャリアモード
今作の目玉。MotoGPのすべてを表現したモード。Moto3(250馬力のマシン)のキャリアモードから入ってもらい、そこから上達して欲しい、とは竹内氏の談。選手が寝泊まりする「モーターホーム」も再現されており、ランディングギアのチョイスからムービーなど、様々なものが用意されている。


ここで、モーターホームを見た中野さんが、「ホテルに泊まる人もいるんですが、大半の選手はサーキットにトレーラーを持ち込んで、モーターホームと言われる中で寝泊まりをしながらレースに臨むんです。まあこれはリアルに再現されていて、聞いたところによるとモーターホームのPCには、成果を残すと他のチームからオファーがかかるとか」とコメント。また、公式動画も多く用意されていて、中にはレースクイーンのお宝動画もあるとか……「各国のレースクイーンに目移りする事はありますか?」と尋ねられた中野さんは、「確かに目移りする事もありますよ?」と前置きして「メカニックと今日の子はキレイだから、レースもいけるんじゃないか? と話したりもします!」と朗らかに笑みを浮かべました。それは万国共通ですよね!


インプレッションを述べると、『RIDE』と比べてロード時間が短く、読み込み時にはレースさながらの映像が流れるため、臨場感はかなりのもの。その後に続くナレーションは当日のレースの状況などを話すため、ここでも盛り上がります。プレイしつつも観客席から観るゲームは多くありますが、ピットから選手目線でプレイできるのがポイントでしょう。ここではコーナーの安定性やダッシュ性能についてメカニックと会話をしてチェンジしたり、彼らの調整が気に入らなければ、自分でカスタマイズしたりする事も可能。中には「バイクの故障設定」もあり、接触時や転倒時の破損でレース展開が変わり、時にはエンジントラブルでリタイアするなんて場面もあるそうで……これは、「自分は何もしていないのに、マシントラブルでリタイアするはめになる」事もあるモードだそうです。

と、ここで、画面を見ていた中野さんと竹内氏が、ゲームと「ライダー」についてトーク。

中野:あまりにもリアルなので、まだコースを覚えていない若いライダーは、ゲームプレイでコースを覚えたりもする。それくらいイメージとリアル感がすごい。

竹内:イタリアのMilestoneから聞いたんですけど、Moto3、Moto2の若手は「このゲームがないとレースに出られない」のだそうです。通常レース直前には自分でコースを歩いたり走ったり自転車で確認してみたりしてアスファルトの傷などを一つ一つ見ていくんですけど、その前に、コーナーの形などをこのゲームで覚えていると。Moto2、Moto3のライダーにとっては、このゲームがないと練習する場所がありませんというくらいらしい。

以前からゲームをシミュレーターとして使用する話はいくつかありますが、「プロセス」ではなく「再現度」と「臨場感」をベースにしたシミュレートはあまり聞きません。それだけ本シリーズの完成度が高いという事の証左なのでしょうね。

◆中野さんによる実機デモプレイ




デモ走行では、かつての己をチョイス。実機プレイを通して、「『RIDE』は市販車で、それは色々あって面白いんですけど、『MotoGP 15』はレーシングバイクなので動きがシャープ」と中野さん。選んだコースは近日開催されるツインリンクもてぎです。「もてぎの1コーナーは接触が多いからインが鉄則!」と言いつつ転倒した同氏は、ミスを逆回しできる「なかった事モード」を発動。「ライン取りに失敗すると即コースアウトにつながる」「シフトアップ・ダウン、ブレーキ。車体の動きでバランスが変わる、すごく操っている感があります」と、実体験を交えながらプレイ。また、竹内氏からの「MotoGP(を見ていて不思議なのは、ぶつかったりしているのに結局仲がいいのはなぜ?」との問いに、「表面上かもしれませんよ(笑)」と答え、「実際一番負けたくないライバルはチームメイト。メーカーもそれぞれあるので、○○さんには負けたくないな、みたいな。表彰台で喜んでいる後ろでは、ライダー達が言い合いをしている事もあったりして……ひょっとしたらそんな場面もあるかも知れませんよ」とブリーフィングを締め括りました。



次ページ: 竹内氏と三谷氏に単独インタビュー


《平工 泰久》
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