人生にゲームをプラスするメディア

【そそれぽ】第124回:モンハンは難しいけどアイルーは好き!そんな人のための『ぽかぽかアイルー村DX』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそ こと 津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第124回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第124回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

10月に入って急に肌寒い日が多くなりました。室内で過ごすことがほとんどの筆者は「衣替え」という儀式(?)が苦手で、何を着ればいいのか迷う日々。室内だから薄着で良いだろうと思ったら意外と寒かったり、寒そうだからと上着を着ればPCの排熱で部屋が暑かったり(笑)。そんなとき、仕事がない日は布団に出たり入ったりで調整するのが個人的にはベスト。寝転がりながらもぞもぞ携帯ゲームで遊ぶのも一興なのです。


というわけで、今回プレイするのはカプコンのニンテンドー3DSソフト『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村DX』です。


PSPで発売された『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』シリーズをベースに“デラックス”な要素を加えている本作。『モンハン』シリーズでおなじみの「アイルー」をかわいくデフォルメ化したキャラクターたちがとにかくワチャワチャ活躍します(笑)。開発は意外にも、コアでダークなゲーム制作のイメージが強いフロム・ソフトウェアが担当。筆者は迷った挙句PSPのシリーズを見送ってしまっていたので、今回は非常に楽しみです。それでは、早速プレイしていきましょう。ネタバレなしでお送りします!


◆『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村DX』ってどんなゲーム?



■マイアイルーが村おこし
プレイヤーの分身となる「マイアイルー」が、村おこしするためにさまざまなことに奮闘。まったりとした村での生活を送りながら、釣りや採掘、畑仕事などなどをこなしながら、村の仲間を増やしていくことが目的です。どんなふうにプレイするかはプレイヤー次第。村のアイルーたちの交流を楽しむか、はたまたクエストに出掛けていろいろなアイテムを集めるか、好みのペースで、好みのプレイスタイルでゲームが進行できます。

■カギは2種類のアイルーと「仲良し度」
村には2種類の「アイルー」しかいない。「探検クエスト」に連れていける「アイルー」か、連れていけない「アイルー」かだ。いや、種類とか匹数はたくさんいますがネ!

村に住んでいる「アイルー」たちと「マイアイルー」の間には、1キャラ1キャラすべてに「仲良し度」があります。探検クエストに連れていけるアイルーは、「仲良し度」が高いほど狩りなどで大活躍。一方、探検クエストに連れていけないアイルーも「仲良し度」を上げることで“何か”が解禁されたりと放ってはおけません。相手のアイルーの好みに応じたアイテムをプレゼントすることで「仲良し度」は上がっていきます。MAXになると、そのアイルーの衣装に着替えられるようになるので、「衣装集め」のやり込み要素を楽しむ要素にもなっています。

■必要なのは「ぽかぽかポイント」
端的に言ってしまえば「お金」ですが、アイルーの世界では誰が何と言おうと「ぽかぽかポイント」です(笑)。手に入れたアイテムは「ぽかぽかポイント」に交換でき、「ぽかぽかポイント」を使えば、村のさまざまな施設を拡張できたり、村の拠点となる「ギルド」の見た目をカスタマイズできたりします。村の活動の中で手に入ったアイテムを、「ぽかぽかポイント」にするか、「仲良し度」を上げるためのプレゼントとして使うか、すべてはプレイヤー次第。これらを進行していくと、ゲーム全体もまったりと進展していきます。


◆カンタンなのに奥深い



■とにかくアイルーたちがカワイイ
「アイルー」がとにかくカワイイ本作ですが、ゲームの内容もちゃんとしっかりしています。ゲーム初心者でも迷わないぐらいに、見た目、操作方法などのインターフェイスやゲーム目的などがわかりやすいので、ゲームの腕前を問わず、誰でもカジュアルに、じっくりと楽しめます。

■予想以上の“モンハン感”
カジュアルな内容にも関わらず、“モンハンっぽい感じ”もちゃんと感じられます。アイテムをしっかり集めなければアイルーが仲間になってくれなかったり、村で発生するイベント「村クエスト」をうまく進めたりと、『モンハン』の派生作品らしさはさまざまなところで感じることになります。ということは、ゲームを進行していくとやはり“アレ”になったり“アレ”なクエストが発生したりするのでしょうか?そのあたりは、ぜひプレイして自身の目で確かめてみてください!

■シンプルで奥深い「探検クエスト」
ゲームが進行して「ギルド」ができれば「探検クエスト」に出発できるようになります。連れていける「アイルー」は仲間になったアイルーから最大12匹。職業ごとにその能力(後述の「提案の内容」)も異なります。

探検クエストは半自動の横スクロール。何か発見がある度に、アイルーたちは立ち止まって、3つの提案を出してきます。プレイヤーは、その3つの提案から採用する提案を選ぶだけ。違う提案が出るまで、再提案をさせることは何度でもできますが、サクサク進めることが重要な場合もあります。特にモンスター・大型モンスターとの戦いではのんびりもできず、緊張感もしっかりあります。

そこにあるアイテムは、持ち帰るべきか、今使うべきか。モンスターとの戦いを避けるべきか、倒すべきか。シンプルで奥深い「選択」はすべてプレイヤーにゆだねられています。

■マイアイルーの衣装をチェンジ
プレゼントをあげられる回数が1日1回までだったり、1日の終わりに仲間のアイルーによって収穫されたアイテムを確認したりと、基本的にはゲーム内の1日単位で、やることをローテーションさせていくことになります。そんな中、大半を過ごすことになるのはやはり村の中なのですが、村の中で操作する自分の分身「マイアイルー」は、ゲームを進行すると手に入れた服なら自由に着せ替えることができるようになります。

服の集め方は、仲間のアイルーの「仲良し度」をMAXにしてお揃いの衣装をゲット、イベントでゲット、ダウンロードクエストクリアでゲットの3通り。カッコイイものからカワイイもの、しょうもないもの(笑)もあるので、せっかく大半を過ごす村の時間を、お気に入りの服で過ごせば、ちょっとほっこり。


◆気になったところ



■探検クエストのメンバーを入れ替える機会が少ない

「探検クエスト」には12匹のアイルーを選抜して連れていくことになります。探検クエストに挑む上で、12匹の「仲良し度」がある程度高く、職業のバランスがそれなりに整っていれば、あえてメンバーを入れ替えて挑ませる理由・場面がほとんどなくなってしまいました。もちろんプレイスタイルによって個人差はあると思いますが、お気に入りのアイルーを集中的に使用できる反面、使用しないアイルーの魅力に気付きにくい面が感じられました。

例えば、選抜するアイルーの組み合わせによって、特殊な効果や演出などがあれば、いろいろなパターンを見てみたいという欲も出てきそうですが、特にそういう要素もなく。本作の持ち味である「自由気ままさ」ゆえの悩みどころです。

■中盤に少しマンネリ感
ある程度村を発展させると、繰り返しの作業にならざるを得なくなります。具体的にはアイテム収集とぽかぽかポイント収集。ここを越えるともうひと広がりで楽しめそうなのですが、内容がカジュアルなだけに、繰り返しのローテーションも早く(笑)。簡易的なものでも、もう少しだけ作業感を感じさせないようなイベントか何かがほしかったです。

■せっかくだから「ベビー」ともっと遊びたかった
本作ならではの要素として「こもれびの巣」でモンスターの「ベビー」と遊べます。モンスターベビーはたしかにカワイイし魅力的なのですが、もったいないことに「こもれびの巣」の中だけで、ちょっとしか一緒に遊べません。せめて「プーギー」ぐらい、村の中を持ち運んだり、連れ歩いたりできたら良かったのなぁ思いました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆総評


ゲームが苦手な人でもしっかり楽しめるカジュアルさ!
「アイルー」はもちろん、チマチマかわいいキャラが好きなら楽しさ倍増!



遊び方も操作方法もゲーム目的も、すべて直感的でわかりやすく、ゲームに慣れ親しんでいない人でも気軽に楽しめる内容に好感。特にかわいいキャラクターが好きな人、『モンハン』は難しくて苦手だけど「アイルー」は好きという人にはこれ以上ないゲームだと思います。難易度は低めに設定されていますが、かと言って、完全にゲーム初心者向けというわけではなく、しっかりとしたやり込み要素も用意されています。ゲーム上級者がもうすぐ発売の3DSソフト『モンスターハンタークロス』との連動目的でプレイしても、十分楽しめると思います。

『モンハン』と言えば協力プレイで、本作でもローカル通信(本体持ち寄り)による協力プレイが実装されていますが、そこにはそれほど重きが置かれていません。1人でもじっくりと、しっかりと、ゲームの魅力を堪能できます。村の様子やマイアイルーの様子をMiiverseをはじめとするSNSで共有しても楽しそうです。

ゲームとしての道筋(目的)はそれなりにはっきりしていますが、自由度が低いとは感じませんでした。むしろ、ゲーム内の1日に「何をして過ごそうかな?」と悩むほどで、できることはたくさん。目的は決まっていてもプレイヤー次第で進め方もプレイスタイルも変わると思います。お気に入りの「アイルー」を見つけて楽しむか、平均的に仲良くなるか、村の発展を優先させるか、クエストを優先させるか・・・さまざまな楽しみ方をなんでも受け入れてくれるのに、しっかりとまとまっている良作です。

【こんな人にオススメ】
・ゲームは苦手だけどかわいいキャラクターが好き
・『モンハン』はついて行けないけど「アイルー」はかわいい
・PSPのシリーズを未プレイの人
・PSP版プレイ済みでもとにかく「アイルー」が好き


正直、おんな子どもに遊ばせるカジュアルゲーだと思ってナメてました、ゴメンナサイ。なかなかのやり込み要素に加えて、間口の広さとシンプルながらにゲームの奥深さを兼ね揃えていて、『モンハン』好きじゃない人にもオススメできるしっかりとしたゲームでした。レポートでは触れていませんが、下画面のマップの便利さや3D立体視もイイ感じなので、ナンバリングをはじめとする本編以上に、3DSと相性が良いタイトルだなあと感じました。せっかくなので、独自進化を遂げた続編にも期待したいところですネ!


【そそれぽ】第124回、いかがでしたでしょうか?世間は3連休真っ只中。暇で暇でどうしようもない方は【そそれぽ】の過去ログでもぜひ読んでみてください(笑)。次回もどうぞお楽しみに!


『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村DX』は、好評発売中。価格は、パッケージ版が3,990円(税抜)、ダウンロード版が3,694円(税抜)です。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2015 ALL RIGHTS RESERVED.


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ

作・編曲家・ライター。物心がつく頃にはMSXで『グラディウス』をプレイしていた無類のゲーム好き。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでニュース原稿執筆・ライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略シミュレーションゲームから格闘ゲームまで、幅広いジャンルのゲームをプレイ。

Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity

トップページ/アイコンイラスト:ウミネコ
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
    ※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
    ※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください

      編集部おすすめの記事

      特集

      任天堂 アクセスランキング

      1. “パイ育”がよりH(ハイパー)に!『限界凸旗 セブンパイレーツ H』スイッチ向けに発売

        “パイ育”がよりH(ハイパー)に!『限界凸旗 セブンパイレーツ H』スイッチ向けに発売

      2. 『限界凸記 モエロクロニクル H』新要素メインのプレイ映像が公開!「謎の光」や「謎の布」の追加なんて存在しないことも明言

        『限界凸記 モエロクロニクル H』新要素メインのプレイ映像が公開!「謎の光」や「謎の布」の追加なんて存在しないことも明言

      3. 3DS『偽りの黒真珠』ファミコン時代を彷彿とさせるADVが登場! キャラデザは荒井清和

        3DS『偽りの黒真珠』ファミコン時代を彷彿とさせるADVが登場! キャラデザは荒井清和

      4. 「同性パートナーシップ制度」導入 任天堂のゲームと性的少数者のこれまで

      5. 『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた

      6. 『あつまれ どうぶつの森』移住費用5000マイル支払いに役立つ!序盤でもパパっと終わるたぬきマイレージ8選

      7. 『桃鉄』ソロプレイ全物件制覇こそ、“おうち時間”を最高に楽しむエンドコンテンツ!ワンミスで資産が吹き飛ぶ地獄のサバイバル100年を生き延びろ

      8. 「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」上位ポケモン人気の理由を解説! なぜあのポケモンが支持を得たのか?

      9. 『MOTHER2』一度でいいから食べてみたい作中の料理10選

      10. 『あつまれ どうぶつの森』BGMは24時間いつも違うって知ってる? おすすめの曲が流れる時間帯を紹介

      アクセスランキングをもっと見る