今週はバンダイより発売されておりますガンプラ「HFBF すーぱーふみな」をご紹介します。こちらは、TVアニメ「ガンダムビルドファイターズトライ」に登場するガンプラを実際にキット化したもの。といっても、実際にアニメの画面に映ったのは最終回での、とある1シーンのみ。しかしながら、その強烈な見た目と設定により「すーぱーふみな」は様々な反響を呼び、商品化を熱望する声が続出したのです。
最終回が放送された同月にはついにサンライズのプロデューサーから商品化も発表され、大きく話題となりました。そして数ヶ月後、すーぱーふみなは設定通り「ガンプラ」としてついに立体化されることとなったのです。
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この「すーぱーふみな」は見た目通りいわゆる「MS少女モノ」なのですが、これまで展開されてきたAGPといった完成品アクションフィギュアではなく、あくまでプラモデル。それも低年齢にも楽しめるHGシリーズとして発売されているということもあって様々な工夫が凝らされています。まずなんといっても、第二次ネオ・ジオン抗争時代の巨大なモビルスーツにも引けをとらないそのサイズ。パーツ一つ一つが大きいため組みやすいのはもちろんのこと、細かな塗装もこのサイズだと楽ちんです。
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肝心要の顔パーツの分割は非常に凝った造りとなっており、なんと眉毛レベルで別パーツ。瞳もレンズ上のクリアパーツをはめ込む方式で、アイプリントなどで処理される完成品フィギュアなどとはまた違った表現を楽しむことができます。アイラインなどはシールで再現しますが、モールドはきちんと存在しているのでウデに自信のある方は塗装にもチャレンジしてみてください。
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セット武装としては、すーぱーふみなのモチーフとなった「パワードジム カーディガン」のパワードアームズパワーダーの一部がそのまま付属。拡張性の高い3mm軸接続の武装ですので手軽に組換遊びが楽しめるのも嬉しいポイントです。
可動はデザイン重視のため、やや制限される箇所がありますが、スカートの一部には軟質パーツなども用いられているため見た目よりは広く感じられます。
全体としては、美少女キットとロボットプラモデルの中間といったイメージのキットで、美少女フィギュアとして作るときちんと美少女フィギュアに、ガンプラとして作るといつも通りのガンプラとして出来上がります。作る人によって完成形のイメージが大きく異なってくるという点で、非常に不思議なキットとなっていました。
一部で、当連載で度々紹介しているコトブキヤ「FA:G」などと比較する向きがありますが、対象としている層や方向性が違うため、一概に比べることはできません。すーぱーふみなはあくまで、簡単に組み立てられ、かつ最大限のクオリティを楽しめる「HGのガンプラ」として作られています。
パーツ構成や各部の素材選びなど、同コンセプトのメカ美少女モノのプラキットを組んだ経験のある人には、いろいろと発見や驚きの多いキットとなっているのではないでしょうか。実験的なキットながらあくまで、美少女フィギュアの姿をした「ガンプラ」として、ブレないコンセプトで作られたすーぱーふみな、是非実際に組んで確かめていただきたいですね。オススメです!
「HGBF すーぱーふみな」は発売中。価格は1,944円(税込)です。
(C)創通・サンライズ・テレビ東京
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo