今週は壽屋より発売されていますプラキット「S.R.G-S アストラナガン」をご紹介。こちらは、バンダイナムコエンターテイメントの人気シミュレーションRPGシリーズ『スーパーロボット大戦OG』に登場するオリジナルロボットをプラキット化する「S.R.G-S」シリーズの最新作です。
とまあレーベル的にはそうなのですが、『スパロボOG』だけを追いかけている人にはやや馴染みのないこの「アストラナガン」。OGシリーズでチラっと登場したのはアニメ「スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ」くらい(PS3ソフト『第2次スーパーロボット大戦OG』にも本機を匂わせる演出がありましたが……)。
実質的には『スーパーロボット大戦α』シリーズ内での活躍が主で、OGシリーズのアニメやゲームでは、いずれにしてもハッキリと描かれたことはなく、キット付属の解説でも「ガリルナガンの系譜を思わせる謎の機体」程度にしか表現はされていません。
そんなアストラナガンですが、初登場時の強烈な印象と強さ、他のロボットとは一線を画する禍々しくも美しいデザインなどで人気は根強く、商品化希望アンケートでも5年連続1位と、常に上位を維持し続けていました。そして今回、スパロボファン待望のプラモデル化と相成った訳です。
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漆黒の堕天使の異名の通り、機体カラーはほぼ黒一色。各部に走る赤いラインが特徴的となっています。今回のキットの本体成型色も黒と赤の2色のみ。唯一のホワイト部であるフェイス部分は塗装済みパーツとなっています。
独特のシルエットを持つ機体ですが、パーツ構成は比較的シンプル。最近の「S.R.G-S」シリーズではお馴染みの通常のボックスふたつ分の巨大なパッケージとなっていますが、ランナー数もパーツ点数もそれほど多くなく、片方の箱に全ランナー収まるんじゃないかというくらい。各パーツも大きめの分割で非常に組みやすいキットとなっています。
大胆なパーツ割りながら合わせ目も殆ど無く、パチ組状態でも非常に見栄えが良くなっています。色分けも優秀で赤いラインはほぼ成型色で再現。足らない部分は各スラスターの内側と額部、腰部程度です。気になる方はささっと塗料を流し込んでやるといいでしょう。
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付属品は換えの手首とZ.O.ソード、その握り手が付属。唯一の手持ち武器であるZ.O.ソードは液体金属の刀身部分がクリアパーツで表現されており質感もバッチリです。
今回のレビューではノーマルバージョンを使用していますが、プレミアムエディションではさらに、「ガン・ファミリア」や各種スタンドパーツ、翼やインフィニティ・シリンダーのエフェクトパーツなどが付属します。
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可動に関しては見た目以上にグリグリと動かす事が可能。デザイン上制限される腕部は可もなく不可もなくと言った感じですが、背部のアクティブ・ウイング・ユニットの取り回しや脚部の接地性などはとても優秀です。特に肩部の引き出し関節は大きく表情をつけるのに一役買ってくれます。引き出し過ぎ防止のピンが設けてあるので不意のポロリがないのも嬉しいポイントですね。
遊びやすさと見栄え、全てが高次元でまとまっており、アンケート5年連続1位の期待を裏切らない出来となっている今回のアストラナガン。これが初めてのS.R.G-Sキットという方はもちろん、同シリーズの「SRX」をお持ちの方は是非揃えてブンドド遊んでみてはいかがでしょうか。オススメです!
「S.R.G-S アストラナガン」は発売中。価格は7,800円(税抜)です。
(C)SRWOG PROJECT
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■筆者紹介:ひびき
関西在住のゲームやアニメが大好きな駆け出しひきこもり系ライター。そのシーズンに放送されているアニメはすべて視聴する暇人。ゲームのプレイは基本的にまったりじっくり足が遅い方。2012年からINSIDEにてライター活動を開始。お仕事はTwitterにて随時受付中。
Twitter:@hibiki_magurepo