イラストの繊細なタッチをそのままに“360度全方位の立体表現”を可能にさせるツール「Live2D Euclid」のVRデモ『Live2D 保健室』が、「東京ゲームショウ2016」(以下、TGS2016)のVRコーナーに出展されていました。
「Live2D Euclid」はLive2D社の新ツールで、2017年Q1のリリースを予定。今回出展されていた『Live2D 保健室』は過去のイベントでも披露されていましたが、今回は改めて本作を体験してきました。
◆これはアニメの中か?

「Live2D Euclid」最大の魅力は“全ての角度や表情において原画の魅力を活かせる”ことで、3DのVR空間でありながらも、2Dイラストのテイストを損ねることなく、360度全方位の立体表現を実現。この質感は他のVR作品ではあまり見られないもので、まるでアニメの世界に入ったような感覚を体験することができます。
因みに『Live2D 保健室』は、美少女「YUI」が怪我したプレイヤーを心配して、保健室で手当てをしてくれるというストーリーが展開。保健室内の各スポットを探索するパートも用意されています。使用原画枚数は7枚で、プレイヤーの隣に座ったり、顔を近づけてきたり、手を伸ばしてきたりと、非常に躍動感溢れる動きを目の前で体験することができました。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
まだまだ開発中ですので一部不自然な部分はありますが、全体的にはまったく違和感がなく、他のVRコミュニケーション作品と比較しても、2D的な可愛さのVR表現という意味では群を抜いているように感じました。「Live2D Euclid」が採用された作品が我々の手に届くのはまだ少し先になりそうですが、新たな情報が入り次第お伝えします。