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コーテーエクモゲームス・ガストブランドが贈る「アトリエ」シリーズ最新作『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』(PS4/PS Vita)が11月2日に発売されました。
本作は2015年に発売された『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』から始まった「不思議」シリーズの2作品目で、“旅”をテーマに展開。従来のシリーズ作品とは異なり、広大なフィールドを探索し、アイテムを集めながら冒険していくという、オーソドックスなRPGでありつつも、「アトリエ」シリーズとしては非常に新鮮なゲームサイクルになっているのが特徴です。
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本稿では、そんな『フィリスのアトリエ』の序盤をサバイバルという視点からレポート。ちょっと変わった視点ですが、本作の流れや魅力をお届けします。
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岩山の中にある小さな町「エルトナ」。そこに住む少女「フィリス」は一度も町から出たことがなく、外の世界に憧れを抱いていました。そんなある日、エルトナに2人の錬金術士「ソフィー」と「プラフタ」がやってきました。「錬金術が使えれば、外の世界に出ることができるはず!」と思ったフィリスは、ソフィーに弟子入りしますが、「外は危ないからダメよ!」と両親は大反対。
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3Dモデルイメージ
そんな両親を説得するためフィリスは錬金術の勉強を開始し、「一年後の“錬金術士の公認試験”に合格できなければ、町に帰ってくる」という条件ではありますが、念願叶い外の世界を旅できるようになります――。
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という夢と希望に満ちたプロローグからスタートする本作ですが、実際にプレイしてみると、驚くほどサバイバルなゲームでした。「夢にまで見たお外だ!」というテンションで外に出る彼女でしたが、冒険の始まりの地は「乾いた平野帯」。夜空がとても綺麗ですが、とにかく緑がない!食べ物がない!水がない!取れるアイテムは砂とか石ばっかり!しかも超危険な魔物が徘徊していたりと、いきなり過酷な環境のお出迎えです。
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ウサギに追いかけられるフィリスちゃん
一応、辺りをピョンピョンしているウサギを倒せば「新鮮な肉」が手に入りますが、今のレベルでは料理できなく、プニプニした魔物の「プニ」からは水カテゴリーのアイテム「プニの体液」が手に入りますが、でろでろした酸性の液体なので食せません……。
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また辺りは岩ばかりで、村もなければ商人にも出会わず、何とかその辺に生えている草で薬を作り、魔物と戦っていきます。そんな状況が2,3日続いたある日、なんとオアシスを発見。ついに水が手に入りました。
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なお、水場の周りに居る亀から「カメノテ」が手に入りますが、これも今のレベルでは料理できません。フィリスちゃんはずっと笑顔ですが、内心はお腹を空かせていることでしょう。とほほ……。
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唯一の救いは、果実のなった木が複数本あることでしょうか。この木を杖を使って強引にスイングすると、上から栗のような見た目の「うに」が降ってきます。
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例の如くこれも食べられませんが、魔物に投げることでうにが沢山入った袋が破裂し、針が爆裂する危険アイテム「うに袋」の材料となるので余すことなく採っておきましょう。
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道中には可愛い顔した危険な魔物が沢山居ますが、「うに袋」を持っていれば安全に事を済ませることが出来ます。序盤は困ったら「うに袋」!どんどん使ってどんどん爆破して経験値を稼いでいきましょう。
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因みに寝る時は野宿ではなく、ちゃんとベッドで寝られるのでご安心を。本作には錬金術で作られた「携帯型のアトリエ」という便利すぎるアイテムがあり、焚き火がある所ならどこでも展開することができるのです。錬金術ってサバイバルに必須ですね。
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戸締りは忘れずに
※本作には空腹パラメーターなどはなく、料理は基本的に回復アイテムです。
※アトリエで休憩すれば体力などは回復します。
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「うに袋」で襲い来る魔物を爆散させて行きさらに数日後、ついに緑あふれる大地「ファーヴェ丘陵」に到着。しかもここ、麦とハチの巣が取れるんです!ここに来てようやく食料解禁。麦+ハチミツ(ハチの巣から作成)+水で調合することでパンを作ることが出来ます。
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この茶色いのが麦
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なお、麦は杖で刈り取り、水は「飲める水」「ミルク」「怪しい液体」などから好きなのを選択できますよ。
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この辺りまで進めば、錬金術の基礎中の基礎である爆弾「フラム」を作ることが出来るように。魔物に炎ダメージを与えることが出来るようになり、攻撃範囲も「うに袋」より広く、一度に複数の魔物を攻撃できるようになりますので、ある程度バトルに余裕が出てくることでしょう。
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笑顔で爆弾を投げるフィリスちゃん
「ファーヴェ丘陵」には「メッヘン」という小さな村もあり、この辺りから木材の加工を会得します。また「メッヘン」では重要なストーリーが展開されるほか、商人からアイテムを購入したり、果樹園で(勝手に)アイテムを補充することも。どんどん作れるものが増え、生活水準の向上を実感します。
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なお、一般的なRPGと異なり、基本的に売っているものはどれも高価で、その多くが材料アイテム。普通なら町のショップで回復薬を買えるだけ購入したりしますが、本作でそれをすると早々に破産するため、このゲームでは「え?そんなものまで作るの!?」と思うほど、ありとあらゆるものを自分で作る必要があり、それがかなり楽しいゲームです。
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緑と人の温かさを再確認し、お腹もアイテムボックスも満たされてきたら、目的地である「フルムハイム」という町に向かって出発。「メッヘン」から南に進むと、「岩トンネル」が見えて来ますので、「うに袋」や「フラム」を使って邪魔な岩を爆破していきます。
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道が塞がっているので
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爆弾で爆破!
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すると、山に川と、やっと冒険らしい景色が見えるようになり、緑溢れる「旅人の雑木林」に突入。歩くキノコや木のアーチなど、冒険心をくすぐる空間が広がっており、さらに旅らしくなってきました。
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ここまで来ればある程度錬金術のレベルが上がり、ゼリーやクッキーなど、食事のバリエーションが増えて食卓が豊かになるだけではなく、布や金属といった材料アイテムから装備品や家具まで作れるように!生活に不自由しない念願の自給自足ライフを送れるようになるだけではなく、爆弾の範囲や威力にも気を使えるようになり、効率よく爆散させるための爆弾作りがライフワークになることでしょう。
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さてここまでは一本道(といってもマップは広大)でしたが、「旅人の雑木林」以降は道が複数に別れており、自分の好きなルートで旅をすることができるように。これまで培ったサバイバル技術を駆使して思う存分旅を楽しみましょう。
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前作『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』は「そろそろ世界を救うのにも飽きてきた。」をキャッチコピーに“世界を救いに行かないソフィーご一行”の物語が1つの街を中心に描かれましたが、『フィリスのアトリエ』には拠点となる町が存在せず、いわゆるフリーシナリオRPGのような形式で進行。プレイヤーが自分だけの物語を描くことのできる広大な世界が舞台になっています。
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本稿では序盤のみのレポートなりますが、それでも“アイテムを求めて遠出し、アトリエに帰ってアイテムを作る”というのが基本サイクルだった従来の「アトリエ」作品との違いは歴然で、訪れる町も仲間になるキャラクターもプレイヤーによって異なるように設計されており、本当に旅をしているような感覚を味わえるのが最大の特徴かつ魅力だと言えます。この“新たな「アトリエ」”が序盤以降どのように展開されるのかは、あなた自身の目でお確かめ下さい。
『フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術士~』は発売中で、価格はPS4通常版・ダウンロード版6,800円(税抜)/ プレミアムボックス9,800円(税抜)/ スペシャルコレクションボックス18,400円(税抜)/ PS Vita通常版・ダウンロード版5,800円(税抜)/ プレミアムボックス8,800円(税抜)/ スペシャルコレクションボックス17,400円(税抜)です。
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※掲載されている画面写真は、開発中のPlayStation4版のものです。