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昭和世代が懐かしみ、平成世代が物珍しく感じる「ファミコン」。VRやタブレット型がメインストリームとなった現代にまさかの復活です。
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手のりファミコン、ほんとうに小さい! 電源はUSBで供給でき、テレビから取ってもいいし、モバイルバッテリーを利用してもOK。あとはHDMIケーブルでテレビと繋ぐだけ。RFケーブル?いりません! 足に落とすと死ぬほど痛いACアダプタ? いりません! コントローラーも縮小されているのでプレイしづらいのでは? と思いましたが、30タイトル一通りプレイしても違和感はありませんでした。むしろこれから初めて触る方にはちょうどいいかもしれません。
『スーパーマリオブラザーズ』が発売された当時はまだ幼児であった筆者、『ダブルドラゴン』や『忍者龍剣伝』等のシリアスなゲームは「大人のお兄さんがプレイするもの」というイメージでした。実際ファミコンショップは大人のお兄さんがいるちょっと怖い場所というイメージだったと記憶しています。そんな大人のお兄さんがプレイするゲームは80年代の流行のせいか、全体的に「世紀末」が漂っています。肩のトゲトゲ、ヌンチャク、核戦争で荒廃した街、モヒカン、ナイスバディのおねーさん…時代を感じます。
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カワイめのカービィやマリオも難易度は高め。チュートリアルはないし、無敵になったりステージをパスする救済策もなし。そう、これこそがゲーム。勝つか負けるか、1か0のシンプルでシビアな世界なのです…!
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本機は現代風にアレンジされており、リセットを押すと中間セーブが4つ作れます。VCの「まるごとバックアップ」の応用ですね。筆者は『アトランチスの謎』で活用しました。当時のプレイヤーからは「ヌルい」と言われてしまいそう。
我々の世代は「人生はゲームのようにリセットを押したらやり直せるわけじゃない!」と説教を食らってきたわけですが、いやいや、負けて詰んでリセットを押さざるを得ない状況というのはなかなかつらいものなのですよ! ゲームオーバーになったらそれまでの行動は無になるし、二度と同じスコアが出せなかったりもしますし…むしろ人生のつらさはゲームから学んだのです!
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筆者のGAME OVERコレクション。
やり直し(リセット)はできるけど、クリアできるとは言っていない…
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筆者オススメは今グッズやカフェ展開で熱い『星のカービィ』。ファミコン後期に出たのでアクションやギミックが完成されています。そして最新作発売目前の『ファイナルファンタジーIII』。今でも派生作品に応用されている「ジョブチェンジ」の元祖がここに!
ファミコンのソフト自体は3DSやWii UのVCで配信しており、ファミコン本体に触れたことがなくてもソフトは遊んだことがあるという方も多いことでしょう。しかしあえて有線コントローラーを使い、本体が手に届く範囲でプレイするスタイルはむしろ新鮮なのではないでしょうか? 久しぶりに家に集まって大人数でワイワイプレイしてみたくなりました。
ホンネ君「全タイトルクリアするまで一生かかりそう」 はい、その通り…。
『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』 は5,980円(税別)で発売中です。
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みかめ ゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。代表作『ふぅ~ん、真田丸』(実業之日本社)
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