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2017年は『星のカービィ』シリーズの25周年となる記念すべき年です。ピンクの丸くてかわいいカービィも気がつけば25年間もゲーマーを楽しませ続けているわけで、すっかりベテランとしての風格が出てきているのかもしれません。
今回の特集では、『星のカービィ』シリーズが歩んだ25年間を関連ゲームタイトルから見ていきます。ゲームボーイから始まったカービィの冒険は、実にさまざまなハード・ジャンルで展開されていったのです。
■『星のカービィ』(1992年4月27日)
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本シリーズ初の作品となるのは、ゲームボーイで登場した『星のカービィ』。この時期のアクションゲームというのはたいてい難しかったのですが、本作は驚くほどユーザーフレンドリーだったのが印象的でした。敵を吸い込んで倒せるうえにそれを吐いて攻撃できますし、さらに自由に空を飛びまくれるというのは当時としては驚くべき要素だったと言えるでしょう。生みの親である桜井政博氏の慧眼を見せつけられたかのような作品です。
激辛カレーを食べて炎を吐いたり、焼き芋を食べて空気弾を連発したりすることはありましたが、このころのカービィにはまだコピー能力がありませんでした。そしてカービィのデザインも今とは異なり、どことなく顔が中央寄りです。ただし、ゲームシステムを始め、ワドルディなどの敵キャラクター、ゴール後になぜか分身してダンスすることなど、根幹となる部分は本作の段階でしっかりとできあがっていました。
忘れてはならないのは、CMで流れていた「まるかいて~」から始まるカービィの絵描き歌です。カービィはとても描きやすいデザインをしており、そこへ絵描き歌という要素が付け加えられることによって子供たちも親しみを感じていったのではないでしょうか。かくいう私もカービィをたくさん描いた子供のひとりでした。
■『星のカービィ 夢の泉の物語』(1993年3月23日)
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2作目はファミリーコンピュータで登場した『星のカービィ 夢の泉の物語』。「ソード」「ハンマー」「ユーフォー」など、今ではすっかりお馴染みのコピー能力はこの作品から登場しました。ファミリーコンピュータ後期のタイトルということもあり完成度はかなりのもので、本作が最も印象に残っているという方も多いのではないでしょうか。
コピー能力が24種類もあるという時点で驚いたものですが、UFOキャッチャーなどのサブゲーム、中ボスと戦える闘技場、ステージ中には隠し要素を出現させるスイッチが隠されていることもあったりと、前作から非常に進歩していることも名作と呼ばれる所以でしょう。
■『カービィのピンボール』(1993年11月27日)
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カービィは手足があるのにたまに丸くなって転がり続けることがあります。そんなゲームの第1弾がゲームボーイで登場した『カービィのピンボール』。名前のとおり、カービィがピンボールの玉になっており、敵キャラクターやBGMなどでも独特の世界観を再現しています。
このころはピンボールブームでもあったのか、いろいろなタイトルのピンボール系ゲームが出ていたように記憶しています。カービィはボールになることによって、さらなる可能性を広げていくことになります。
■『カービィボウル』(1994年9月21日)
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カービィがボールになってしまったタイトル第2弾が、スーパーファミコンで発売された『カービィボウル』です。このゲームは3Dゴルフにアクション性を追加したようなゲームで、カービィを弾き飛ばして敵を倒し、さまざまなコピー能力を駆使しつつカップインを目指していくという内容になっています。
カービィのゲームということで子供たちも飛びついたであろう本作ですが、これが実はなかなか歯ごたえがあるのです。緻密な計算とミスを許されない正確なショットが必要なこともあり、コンプリートできたプレイヤーはあまりいないのではないでしょうか。逆に言えば、大人になってから遊んでもかなり楽しめる一作となっています。