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誰も知らないもうひとつの日本神話をベースに、古代日本の若きリーダーたちの葛藤と成長を描く、2017年6月22日発売予定のPS4/PS Vita向けタクティクスRPG『GOD WARS ~時をこえて~』。古事記とお伽噺を融合させた独特の和風ファンタジー世界を冒険する本作について、一章を先行プレイできましたのでレポートします。なお、今回のプレイしたのはPS4版になります。
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それでは、『GOD WARS ~時をこえて~』のバトルについて紹介します。画面はクオータービューで、3Dで描かれたマップ上を、敵味方の位置取りや高低差を考えながら、自軍のキャラクターを行動させて戦うオーソドックスなシステムです。行動順は、敵味方関係なくキャラクターの俊敏力によって決まり、全キャラクターが行動終了すると1ターンが終了。ゲームの難易度は、「簡単・普通・難しい」から選択できます。簡単では敵が弱くなるだけでなくステージクリア報酬も増えるため、タクティクスRPG初心者でもプレイしやすくなっています。
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バトルでは、法術や特技など職業ごとに覚えられる強力な技「スキル」がとても便利です。特に法術は遠距離にも攻撃が届くので、敵の攻撃が当たらない範囲から先制攻撃を仕掛けてバトルを有利に進められました。これらのスキル発動にはMPを消費します。戦闘開始時ではMP0ですが、毎ターン少しずつ回復するため、ターンを重ねてためることで一気に状況を打開する強力なスキルを使えます。序盤では、多彩な攻撃法術を持っているハナサカがとても活躍しました。
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自軍のキャラクターは、HPが0になると戦闘不能状態になり、さらに撤退のカウントダウンがなくなるとその戦闘に復帰できなくなります。倒れたらすぐにアイテムやスキルで復活をさせましょう。HPが低いキャラクターを守るため、防御力の高いキャラクターに「けがれ(ヘイト)」を集めるスキルを使うと、敵から狙われやすくなります。また、攻撃は正面からよりも横や後ろからのほうが多くダメージが入るため、自分のターン終了後の身体の向きも調整しダメージを減らすと生存率が上がります。
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行動はAIに設定することも可能で、ストライカーやディフェンダーなどの複数のパターンから選択できました。ただし、攻撃や回復のバランスを考えて行動させないと、強敵相手に苦戦を強いられる場面もありました。そのため、慣れないうちはレベルアップなど周回プレイに活用するのがおすすめです。なお、キャラクターや職業のレベルは、全体的にテンポよくレベルが上がっていくので、育成はとてもはかどりました。
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フィールドの視点は回転できるため、一方向から死角になってしまっても大丈夫です。フィールドには高低差があり、位置関係によって命中率やダメージに補正効果が発生。本作では、高低差が大きく、川や崖などによって移動できるエリアも限られるなど特徴的なデザインがなされており、どこに移動するのか、どこから攻撃するのかといった戦略が求められます。また、アイテムが隠されたつづら箱や、光っている採取ポイントなどもあり、戦うだけではないアイテム集め要員も組み込んでおくとスムーズに回収ができそうでした。
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続いて、キャラクターの育成について紹介します。キャラクターにはそれぞれ、「主職業・副職業・固有職業」を設定できます。職業ごとにレベルがあり、戦闘で何らかの行動を行うたびに設定中の職業に職業経験値(JP)が加算されます。なお、JPは「固有職業<副職業<主職業」の順に入手量が多くなり、最大レベル10まで成長。職業レベルを上げると新しい職業が解放されることがあり、たとえば祈祷師のレベルが6になると山伏と祝詞師が解放されます。職業ごとに回復スキル使いや物理攻撃特化など役割が設定されていますが、名称が和風なので新鮮味がありました。
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バトルで使用できるスキルは、設定した主職業・副職業・固有職業で取得しているすべてのアクティブスキルが使えます。それぞれにスキルツリーがあり、バトルによって獲得したJPを使用して取得・強化できます。なかには旅を進めなければ取得できないスキルもあり、強力な効果を得られるとのことです。常時スキル(パッシブスキル)は3つまで設定できました。
装備は、主職業に設定した職業によって制限されます。お任せ装備機能もあるので、どれを装備したらよいか困ったら使ってみましょう。装飾品は2個まで装備可能ですが、同じ種類の装飾品を複数装備はできませんでした。ワールドマップにあるよろず屋には試着という機能があり、個別にアイテムを試着したり、お任せ試着で特性に合わせた装備品をまとめて見繕ってもらうこともできます。
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ワールドマップでは、次のストーリーの始まるポイントや戦いの準備を行うポイントへ移動できます。よろず屋に併設されるやしろでは、依頼の引受と参拝が可能です。依頼はクリア済のステージで行われるエクストラバトルで、レベル上げやアイテム集めに便利。一方、参拝は神饌(お供え物)を奉納(購入)すると、次の戦闘中に良い参拝効果を発動できるというもので、奉納し続けるとより高い効果を得られました。お金に余裕があったらどんどん参拝したいですね。
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それぞれの運命を背負いながら森羅万象と戦った英雄たちの群像劇を描く『GOD WARS ~時をこえて~』では、ストーリー演出にも重点が置かれています。物語のターニングポイントとなる場面ではアニメーションが入ったり、筆で描かれたセリフ枠や漫画のような擬態語を使ったムービーも挿入されます。イベントシーンではキャラクターボイスと立ち絵によって生き生きと会話が展開。さらに、農夫や長老といったサブキャラクターまでしっかり顔グラフィックとボイスがあるので、自然にシナリオが頭に入ってきます。ゲームのナレーションは俳優の佐野史郎氏が担当しており、大河ドラマのような壮大な雰囲気も醸し出していました。
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バトルフィールドやワールドマップは色彩が豊かで、草木の緑や鮮やかな桜の花びらなど、鮮やかな四季を感じられる日本らしい空気感がとても出ていました。キャラクターの衣服や茅葺屋根の家に彩られた文様なども見られ、独特の和風ファンタジー世界も形成されています。3Dキャラクターは細かな絵柄まで丁寧に描かれており、可愛らしさと美しさが共存しているのも魅力ですね。
また、以前配信されていた体験版から、「戦闘時のテンポアップ」「カメラ移動の高速化」「バフ・デハブ時の表示速度向上」「戦闘終了後の方向調整が可能に」など、ユーザーからのフィードバックを基に改善された点もあり、より遊びやすくなっているのもうれしいところです。
美しい和風ファンタジー世界を舞台に、遊びやすいオーソドックスなバトルシステムを持ったタクティクスRPG『GOD WARS ~時をこえて~』。歴史上の人物やお伽話のキャラクターが登場する物語、戦略性の高いバトルが楽しめる本作の発売は2017年6月22日です。