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コンシューマにおけるシミュレーションRPGの草分け的存在であり、今なお愛され続けている『ファイアーエムブレム』シリーズは、武器や職業の相性による戦略の構築や育成によるユニットの強化、ドラマティックな展開など多彩な魅力を放つ人気作品です。
ファミコン時代から続く本シリーズは、長くても2~3年おきにシリーズ作が登場するなど、その展開も非常に意欲的です。また、海外展開も好調な動きを見せており、その人気は海を超えて拡大。コラボレーション作品『ファイアーエムブレム無双』が先日リリースされ、また2018年には完全新作も登場予定と、時を経ても変わらぬ活気が現在も続いています。
今回は、そんな人気シリーズの全体を通して見られる「あるある」をピックアップしてご紹介。プレイしていると自然と出くわすものから、こだわりプレイには欠かせないものまで、様々な「あるある」をチョイスしてみました。今回選んだものの中には、来年リリースされる最新作で味わえるものもあるかもしれません。想像の翼を広げつつ、ご覧ください。
身ぐるみを剥いで2軍送り
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冒頭からかなり鬼畜な「あるある」ですが、実際に行ったユーザーも多いことでしょう。
本シリーズには、いずれも多彩なキャラクターたちが登場し、主人公の仲間となって共に戦場を駆け巡ります。が、そこはゲーム上の枷もあり、1MAPに出陣できるユニットの数には限度があります。戦略に応じて出陣メンバーを入れ替えることもありますが、育成の幅を考えると、登場ユニット全員をきっちり育て上げるのは至難の技です。
そのため、どうしても2軍扱いのメンバーも出てきますし、仲間が増えるに連れて2軍落ちは数を増します。そんな出番のないメンバーに、武器やアイテムは無用の長物。持っている武器を剥ぎ取り、1軍のメンバーに渡して有効活用するのも立派な戦略です。
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一部の武器や作品を除き、武器や魔法は消耗品なので、予備はいくらあっても困りません。軍の台所事情を少しでも楽にするため、控えの戦士たちが素手になるのもやむを得ないことでしょう。
またこのケースとは逆に、預かり所の圧迫を防ぐため、倉庫代わりに武器やアイテムを目一杯持たされる2軍メンバー、というケースもあります。状況は真逆ですが、日の当たらない役回りという意味では同様です。申し訳ない…!
鋼の武器より鉄の武器
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一般的なRPGなどでは、鉄の武器よりも鋼の武器の方が強いもの。しかし本シリーズに関しては、一概にそうとは言い切れません。与えるダメージだけで見れば、確かに鋼の武器の方が高いのですが、命中のしやすさや武器自体の重さといった項目もあり、その点で鉄の武器の方が優れている場合があります。
武器の重さは「再攻撃」の可否に影響する要素。鉄の武器なら2回攻撃できたのに、鋼だと1回だけしかできない=総ダメージに劣る、というケースもしばしば見受けられます。また、どちらの武器を使っても相手を倒せるならば、過剰なダメージに意味はないので、コストパフォーマンスの良さで鉄の武器の方が使いやすい時も多々。
ダメージの大きさだけが全ての要素ではない、というのも戦略の奥深さに繋がる要素。プレイの後半でも、1ユニットにひとつは鉄の武器を持たせているというユーザーも多いのでは。
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