野島氏と崎元氏への囲み取材
イベント終了後、ゲームメディア取材陣による囲み取材が行われましたので、その内容をご紹介致します。発言の内容は要約となりますので、予めご了承ください。
──本日のイベントへ出演された感想をお願い致します。
崎元氏
主要な製作者たちが集まったのは初めてだったので、皆さんとお会いできて良かった。非常に楽しかったです。
野島氏
PVが見られたので嬉しかったです。完全なものは初めてで、音も入っていてよかった。
──お互い久々に一緒のお仕事をされていかがでしたか。
野島氏
いつも崎元さんと会うとき、SFについて語るなあと思い出しました。
崎元氏
個人的に野島さんの名前を聞くだけで心が温まるんですよね。多分シナリオの印象かなと思う。僕の中では野島さんは心温まる系です。
──ご用意された曲はどれほどの量になるでしょうか?
崎元氏
どこまで語って良いか分からない部分もあるが、4~50曲ほどあります。まだ3/4ほどです。
──シナリオのボリュームとしてはどれ程の見込みになりますか?
野島氏
私の感覚では、昔のスーパーファミコン程度の長さを縦として用意できていると思う。これに加えて横にもひろがっているかと思う。デフォルメキャラは久しぶりなので、張り切って一杯書いています。
──若いプレイヤーが多いスマホタイトルの中で、JRPGに挑まれることは30代以上のプレイヤーにも注目されると思います。そうした方々にメッセージをお願いします。
野島氏
作っている私達自身はそんなに変わっている訳ではないので、当時と変わった感じがしたら自身が成長したんじゃないか、という風に考えてもらえたら。今時のゲームなので様々なギミックが入るが、本質的にやっていることは変わらないと感じているので、当時のものが好きな方には楽しんでいただけると思います。
崎元氏
野島さんが言われるように、本質としてやっていることは基本的に変わらないと思います。ただ、ゲーム業界は時代と共にハードウェアの進化が凄まじいと感じます。それでも、ゲームに本来求めている事は恐らくずっと変わらないと思っています。僕は少なくとも変わっていないと考えていて、こういうものが見たいとか、こういうものを聞きたいという共通したものがあるはずで、ずっと変わらずにやっています。なので、そうした所は見つけてもらえると思います。
──スマホゲームの制作として苦労された点はありますか?
野島氏
説明するのは難しいのですが……プレイヤーと主人公キャラクター達との関係をどうするかということを考えてシナリオを書いています。画面が大きければ、キャラクターに近くなれると思います。画面が小さい……特にスマホだと見下ろす形で、色々なキャラクターが所狭しと表示されるので、どう感情移入させるかという点に悩みますね。
崎元氏
技術的な面ではスマホで音を聞きやすいように音を調整したりはしています。昔の8bitPCゲーム時代から仕事を続けていて、その頃に「音楽とか効果音とかいらねーよ」などとずっと言われてきたんです。なので、いつでも聞いてもらう方法をとにかく考え続けています。そういう意味ではやっていることは同じですね。
以上、コロプラフェス2018『Project Babel』ステージレポートでした。クリエイター両名のお話の中で、懐かしいゲームの思い出が呼び覚まされた読者の方も多いのではないでしょうか。気になる方はぜひ、事前登録を済ませておき、最新情報をゲットしましょう!