!注意!本記事にはネタバレが含まれています。
今回プレイするのはアークシステムワークスが贈る、ハチャメチャ大乱闘アクション『くにおくん』シリーズが多数収録された『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』のニンテンドースイッチ版です。
くにおくんが主人公の喧嘩アクションゲームから始まったシリーズで、その後ドッジボールやサッカーなど、様々なスポーツを題材としたゲームが発売されてきました。
スポーツが楽しめるシリーズは、従来のスポーツゲームと違い、殴る・蹴る・武器で攻撃するなどの要素があり、当時『いけいけ! 熱血ホッケー部「すべってころんで大乱闘」』を友達とプレイして競技そっちのけで殴り合い、盛り上がっていたのを覚えています。
僕は数本しか『くにおくん』シリーズを所持していなかったのですが「友達や親戚の家でやった」とか「ジャスコのゲーム売り場でお試しプレイをした」とか……各タイトルごとにそれぞれ思い出があるので、ついでにそれもお届けしていこうと思います。
おはぎの思い出が蘇る『熱血高校ドッジボール部』
僕が初めてプレイした『くにおくん』シリーズは『熱血高校ドッジボール部』だった。
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僕は当時からスポーツゲームが苦手だったのだが「ボールに当たったら外野に出る」という通常のドッジボールのルールとは違い、ボールをぶつけて相手を倒すという、喧嘩スポーツゲームとも呼べる同作にどハマリした。
同作とは、クラスメイトの倉田君のお家で出会った。
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クラス替え直後でまだお互いに微妙な距離感があったのだが、2人で対戦している内に非常に盛り上がり、仲良くなれる予感があった。
そんな中、倉田君のおばあちゃんが手作りおはぎを差し入れてくれたので喜んで食べようとしたら……
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コントローラーが汚れる事を嫌った倉田君に、ビニール手袋をつけて食べる事を強要される。
ビニール手袋を装着しておはぎを食べると、ビニールのツルッとした表面が唇に当たり、僕の背筋はゾワゾワ感で支配された。口内には甘みが広がっていたものの、ビニール手袋のせいでなんとも言えない味だったのを覚えている。
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あの頃を思い出し、ゲームをプレイしながらビニール手袋でおはぎを食べてみたら……変わらぬゾワゾワ感がそこにあった。
そういや結局、倉田君とは仲良くなれなかったな……
現代っ子との協力プレイ!『ダウンタウン熱血物語』
『ダウンタウン熱血物語』は連れ去られた女の子を救うため、ライバルの「りき」とともに、敵高校の不良をぶっ飛ばしていく、画面スクロール型のアクションゲームだ。
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くにおくんは、殴る・蹴る・武器攻撃の他にも、多種多様な必殺技を繰り出せる。必殺技はお店で購入する事で習得できるぞ。ちなみにお店ではステータスを強化する事も可能だ。
同作を最後にプレイしたのは割りと最近で、田舎の親戚の家に行った時の事だった。その家にはファミコンが現役で置かれており、親戚の小さい子どもたちもプレイしているらしい。せっかくなので僕もプレイさせてもらっていた。
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それはそうと、僕がファミコンで同作をプレイしていたのはおよそ25年も前なのだが、当時アホみたいにプレイしたゲームは裏技やパスワードなどは意外と覚えているものだ。
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試しに、めちゃくちゃ金持ちになるパスワードを入力した!どうやら昔のパスワードはそのまま使えるようだ。
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親戚の子供(8)に対し、思い出のパスワードを披露して自慢げになる35歳の中年男性……親戚のおじさん・おばさんからなんとも言えない哀れみの眼差しが送られてきたという……。
8歳児にいじわるされた『びっくり熱血新記録!』
『びっくり熱血新記録!はるかなる金メダル』は、400Mハードル・ハンマー投げ・水泳・棒幅跳び・柔道などの多数の競技が収録された総合スポーツゲームなのだが、そこはやっぱり『くにおくん』シリーズ。
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水泳では相手を溺れさせて勝利を掴んだり、棒幅跳びではビルの谷間を飛び越えるなど、ただのスポーツゲームではないのだ。
先日友達の家にお呼ばれした際に『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』を持って遊びに行った。
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友達の息子のたかし君(10)もゲーム好きで、お邪魔するたびに対戦ゲームをして非常に盛り上がっている。ただ、たかし君は非常に底意地の悪いクソガキ君なのだ……。
僕が初めてプレイするゲームの操作方法を教えてくれず、説明書を隠すという嫌がらせを披露してくる。
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本作はゲーム中にいつでも操作方法の確認などが出来るのだが、いじわるなたかし君は自分だけその画面を見て、僕が見ようとすると画面を隠してしまう。クソガキ……!
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走るボタンさえよくわからず、ハードルに体当たりをしてズッコケてしまう僕。頑なに操作方法の確認をさせてくれないたかし君。かくなる上は……
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必殺!パパとママにチクリ攻撃!
だが、たかし君の両親の冷たい眼差しが背中に突き刺さる……!
今でこそ多人数プレイ対応のゲームは多く存在しますが、当時は最大4人でワイワイ楽しめる『くにおくん』シリーズのようなゲームは多くなかったと記憶しています。
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本作では、日本で発売された11作に加え、海外で発売された7作も収録されています。
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海外版ではお金の単位がドルになっていたり、細かな街並みが海外風になっていたりと、日本版とは異なる雰囲気で楽しめます!
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本作に収録された18タイトルはローカル・オンラインのマルチプレイにも対応しており、フレンドや見知らぬ誰かと一緒に楽しめます。
さらに、収録タイトルのほとんどに「クオリティアップ版」が搭載。バグやちらつき、ゲームバランスが修正され、よりプレイしやすくなっているそうです。オンラインのオリジナルプロフィールで使える「キャラクターアイコン」と「称号用ワード」が用意されており、ゲーム内で指定された条件をクリアするとそれらがアンロックされます。
このような新要素が搭載されているので、ファミコン世代の僕でも新鮮な気持ちで楽しめますし、収録タイトルが元々名作なので今のお子さんとも一緒に盛り上がれるはずです。
『くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション』は、PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチを対象に発売中です。PC向けにも発売が予定されています。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。