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ニンテンドースイッチで発売された2つのフィットネスソフト『リングフィットアドベンチャー』と『Fit Boxing』。SNSでは、これらによる減量の成果や面白さについての話題が多数見受けられます。そこで、2つのソフトを比較し、どんなトレーニングができるのか、誰におすすめなのか、プレイ環境は大丈夫かなど気になるポイントをまとめました。
本格的な冬はもう目の前です。この記事を参考に、寒い冬でも自宅でも続けられるフィットネスを始めてみてはいかがでしょうか。
全身をがっつり鍛えたいなら『リングフィットアドベンチャー』!
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『リングフィットアドベンチャー』では、長期間に渡り全身の筋肉を幅広く鍛えられます。序盤は上半身の運動が目立ちますが大丈夫!すぐにウンザリするほど下半身への攻撃が始まります。ゲームを通じて、特定部位を集中して鍛えられるステージやモンスターとのバトルがバランスよく登場するため、気がついたら全身をがっつり鍛え上げられているのが本作です。
メインモードの『アドベンチャー』は一日30分程度のプレイで、約3ヶ月かかる大ボリューム。クリアする頃には全身ムキムキになっているはずです。また、プレイ時間は細かく監視されており、40分程度プレイ続行していると「運動強度が弱いのでは?」と再設定を促してきます。ムキムキになりたいあなたは、30分でヘトヘトになるように運動強度を設定しましょう!運動強度はゲーム開始前・終了後のカウンセリングで調整される他、オプションで設定することも可能です。
『Fit Boxing』は、有酸素運動でダイエット+持久力向上が図れるぞ!
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『Fit Boxing』では、継続的な有酸素運動によって、カロリー消費や心肺機能の強化が期待できます。トレーニングは、曲のリズムに乗ってノンストップで持続。そのため、必ず設定した時間分の有酸素運動を行うことができ、消費カロリーが安定しているのが魅力です。さらに、フォームを守ってしっかりとパンチを繰り出すことで、腕、ウェスト、背中の筋肉にも効果があります。筆者は特に広背筋への筋肉痛を感じられました。
『リングフィットアドベンチャー』はこんな人にオススメ!
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がっつり筋トレしたい人
幅広い運動強度が設定できる『リングフィットアドベンチャー』。そのため、筋トレ初心者が本作を始めて体力を付け、上級者になっても不足ないトレーニングを続けていく事が可能です。一方、「俺はジムに通ってたこともある経験者だし……」と侮って、運動強度を下手に上げると痛い目に合うこと間違いなし。筆者もその一人です。特に上半身の種目に使用するリングコンは本格的で驚きました。多少鍛えた成人男性が思い切り押したり引っ張ったりしても、ビクともしません。
強靭なフィットネス機器であるリングコンとともにトレーニングを行いますので、「フィットネスゲームは物足りないかな」と思っている人にも、しっかりと負荷をかけて体を鍛えられます。今後は、マッチョ達によるアドベンチャーモードのタイムアタックやミニゲームのオンラインランキングへの挑戦が活発になるかもしれません。
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楽しく運動を続けたい人
アドベンチャーモードのプレイ感覚は、昔ゲームセンターにあった大型筐体の体感ゲームのよう。プレイヤーの動きを実によく拾ってくれることに感動するはずです。ジョギング、ジャンプやホバリングなどのアスレチック要素、モンスターとのフィットネスバトル、さらにモンスターに大ダメージを与える新技(トレーニング)が増えるという具合に、プレイヤーの興味を尽きさせない工夫が随所に見られます。このあたりのゲームとしての楽しさは、さすがは任天堂といったところ。
このため、他のフィットネスゲームでは続かなかったという人も、『リングフィットアドベンチャー』ではクリアまで遊んで一層健康になれるかもしれません。筆者の場合、普段全く運動をしていない50代の母や、ジム通いの父と一緒に楽しく本作をプレイする習慣がつきました。
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「ながら運動」したい人
しっかり体を鍛えられるとお伝えしてきましたが、テレビや動画を見ながら「ながら運動」ができるのも本作のポイントです。リングコン単体を使う「ながらモード」による運動は、ニンテンドースイッチ本体の電源が切れていても、リングコンを押したり引いたりするだけで上半身の様々な部位に負荷をかけられます。
しかも、押し引きした回数に応じてアドベンチャーモードでコインや素材を受け取ることができます。このボーナスはなかなか気前が良いので、日常の何気ない時間に「ながらモード」エクササイズを取り入れるとアドベンチャーモードの攻略が楽になることでしょう。苦戦しているフレンドにボーナスを送ることもできます。
『リングフィットアドベンチャー』をプレイする際の注意点
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全身の運動を行うため、上下左右にスペースの確保が必要です。理想の環境を列挙すると以下のようになります。
・テレビの位置はやや高め
・天井、ライトは手を上に上げてリングコンを持った際に支障ない高さ
・テレビの前に腕立て伏せできる程度の床面積がある
・多少の足踏みが許容できる住宅環境である
ただ、『リングフィットアドベンチャー』には、静音モードなど多くのオプションが用意されており、身体・環境によって遊びにくい動きがある場合はそれらが出現しないように設定できます。筆者はリビングでプレイすることが多く気になりませんでしたが、自分の部屋でプレイする際は、テレビに対して横に構え、部屋のレイアウトを変えずプランク(伏せての腹筋運動)を行いました。
参考リンク:公式サイトのエクササイズ一覧
『Fit Boxing』はこんな人にオススメ!
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筋トレではなく有酸素運動が好きな人、とにかく汗を流したい人
ノリの良い音楽と矢継ぎ早にやってくる様々なパンチのおかげで、あっという間に発汗できるのが『Fit Boxing』です。そのため、とにかく体を温めて汗を流したいという人には強くオススメ。前後のリズミカルな動きや呼吸のコントロールをインストラクターがサポートしてくれるため、冷え切った体がウォーミングアップするまでが実にスムーズに感じました。
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どんな環境でも確実に一定の運動をしたい人
基本的には全ての動作が前後1m以内で完結できます。アクションが増えてくると多少のステップインなどはありますが、ほとんどは足を付けたままで膝の上下運動なので、狭い部屋でも必ず想定の運動を行えます。そのため、計画した時間で必ず想定したカロリーに近い量を消費することが可能です。また足踏みがないため、集合住宅などで生活していても気兼ねなくプレイができます。
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魅力的なインストラクターとトレーニングしたい人
早見沙織、中村悠一、上坂すみれ、小清水亜美、田中敦子、大塚明夫……といった、魅力的な豪華声優陣が各インストラクターを演じています。インストラクターはいつでも変更でき、それぞれの髪・肌・目の色が変更可能。インストラクターが着用するスポーツウェアの着せかえ要素もなかなか作り込まれています。ゲーム中はほぼフルボイスかと思うほどセリフが多いので、つらくなった時のモチベーション維持に一役買うことは間違いありません。あなたをサポートする理想のインストラクターを作りましょう!
『Fit Boxing』の注意点
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新しいアクションの追加が遅いため、エクササイズが単調な動きになりがちです。ゲーム内容も基本的にリズムゲームのみですので、減量を目指すならば自分でしっかり目標を立てて続けていきましょう。
また、音楽ゲームの経験があると細かいところは気になります。例えば、ジャブの判定タイミングは腕を伸び切った瞬間か?加速した瞬間か?など。しかし、本作はシビアな音楽ゲームではなく、慣れていくと「エクササイズを兼ねた大きな動き」が自然に身につきます。スコアが伸びないこともありますが、消費カロリーはしっかり稼げているので、トレーニングに支障はありません。
どちらのソフトも健康に効果あり!新時代のフィットネスゲーム
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それぞれのソフトを交代で一定期間遊んでいますが、筆者の脂肪率は下がり、筋肥大を感じられました。ゲームの進行に合わせて、「できないことができるようになる」身体の成長を体感できるのはモチベーションになります。
特に気に入ったのは「自由さと簡単さのバランスの良さ」。どちらのゲームも運動量や水分補給を細かく提案しますが、ゲームの進行を止めることはしません。事前のストレッチなど健康上好ましいと思われる提案は行いますが、最終的にはプレイヤーの自由なのです。そうした自由がある一方、運動したい時間や目的に合わせて運動メニューは自動で組み立ててくれるので、気軽な気持ちで一日の運動を始めることができます。
以上、『リングフィットアドベンチャー』と『Fit Boxing』の魅力を比較してご紹介しました。ぜひこの機会に、自身の鍛えたい筋肉や部位、家庭環境にあったフィットネスをニンテンドースイッチで始めてみてはいかがでしょうか。