いよいよ2020年11月19日に発売を迎えたニンテンドースイッチ『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』。いわずと知れた「桃鉄」シリーズ最新作であり、据え置きの家庭用ゲームタイトルとしては、Wii『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』以来の登場となります。
初代から30年以上もの歴史を持つ本シリーズですが、「サイコロを振って目的地を目指すボードゲーム」という基本ルールはそのまま。さらに運による順位の浮き沈みも激しいため、長年親しんでいるベテランから、今回初めて遊ぶ初心者まで平等に熱くなれる一本です。さらに「Nintendo Switch Online」に加入すれば、オンラインでの対戦も可能になりました。
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「桃鉄」はたった1個のサイコロや1枚のカードが、プレイヤーの運命を大きく左右します。札束をヒラヒラさせながらドヤ顏してたトッププレイヤーが、数年後には身ぐるみ剥がされて借金まみれになるケースも決して珍しくありません。それほどまでにドラマティックな展開が数多く発生するのです。
…だからこそ、勝ちたい!少しでも勝利に近づきたい!そこで今回は、「桃鉄に勝つために覚えておきたい心構え」を改めて整理しました。ベテランプレイヤーは復習として、新規プレイヤーは行動の指針としてチェックしてみてください。
移動形カードは絶対枯らさない心構えを持つ
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「急行カード」や「特急カード」といったサイコロの数が増える移動形カードは、「桃鉄」において最も基本かつ重要なカード。サイコロの出目が多いほど、「目的地に近付くorゴールする」「欲しい物件を抑える」「貧乏神を相手になすりつける」など、行動範囲が無限に広がります。
逆にサイコロの出目が少なければいくら上級者であろうと、どうにもならない状態が続くでしょう。特に近年は複数回使える周遊系の登場により、移動形カードが尽きてしまった時の格差は、シリーズ初期よりグンと大きくなりました。
持ち金に猶予がない序盤は、その資金で物件を買いたくなる気持ちも分かりますが、移動形カードが尽きると貧乏神を避ける手段が失われ、結果的に損してしまう可能性を高めます。カード売り場に寄れるときは多少無理してでも足を伸ばし、移動形カードを確保するくらいの心構えを持ったほうが安全です。
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所持カードの確認は手早く
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「桃鉄」は1つの画面をプレイヤー全員で共有するゲームです。しかも自分に行動が回っている間、他のプレイヤーは特にすることがないため、こちらの行動をジッと見つめています。そんな状況なので、ある程度操作に慣れてきたら「何持ってたっけ…?」と何度も自分のカードを確認するのを控えてみましょう。
所持している移動形カードの枚数や「刀狩りカード」の有無など、相手に知られたくない情報は山ほどあります。
おトクな駅を見極める
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シリーズ最新作『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』には339駅、2,201件もの物件が登場(いずれもシリーズ最多)。各駅に存在する物件を購入すれば、毎年の決算で多額の収益が発生します。
中には臨時収入が見込める物件や、プレイヤーを助けてくれる「歴史ヒーロー」が隠れている駅も。そういった“オイシイ箇所”を早めに見極めて、相手より早く抑えられるかが勝敗に大きな影響を与えます。
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ここらへんは過去作を遊んでいたプレイヤーのほうが有利かもしれませんが、物件名がユニークだったり収益率が抜きんでて高かったりと、パッと見「これはオイシそう」と思える物件もあります。見かけたら積極的に取っていきましょう。
また物件は長く所有すればするほど、旨味が出てます。その点を考慮すると、決算を迎える頻度が少ない「桃鉄3年決戦!」では、収益率の低い物件を購入するよりもそのお金で移動形カードを購入して、ひたすら目的地を目指す方が勝ちやすい場面も出てきます。
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孤立こそが最大の敵
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「桃鉄」では他のプレイヤーから1人離れて、孤立する状況が大変危険!その状況で貧乏神もついていると、連続で悪行されてしまうため目も当てられません。先ほど「移動形カードは大事」と繰り返したのは、とにかくこの孤立状況を生みたくないという理由も大きいです。
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特に「ぶっとびカード」を使った際、自分だけ目的地に近付いた時は要注意。ついそのままゴールしたくなりますが、次の目的地がそこから遠い駅だった場合、完全に孤立してしまいます。そのまま貧乏神が付いてしまえば、悪行三昧は避けられません。
そんなときは急いで目的地に入らず、近場のカード売り場で「移動形カード」を買い足したり、前述した“オイシイ”物件を抑えたりして、じっくり構えましょう。他のプレイヤーが貴重な移動形カードを消費して向かってきた頃合に、ゴールできればベストです。
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最後まで諦めない!
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上級者になるほどキングボンビーへのリスクケアを怠らないため、悪行を直撃させるのが難しくなります。しかし、本作に登場するキングボンビーが変身した姿「デストロイ号」は、通過した駅とその周辺が強制的に被害を受けるというとんでもない力を持っており、自分に「デストロイ号」が付いてしまっても、相手の高額物件地帯をウロウロするだけで大ダメージが与えられます。
また、いくら借金がマイナスになろうと「徳政令カード」をはじめ、チャラにする機会は山ほどあります。むしろマイナスが膨らめば膨らむほど、持ち金を全プレイヤー平等にする「たいらのまさカード」や、持ち金を文字通り交換する「とっかえっこカード」などが強力になる面もあるでしょう。最終年の3月、カード売り場で持っているカードを全て売却するのも大事な手段。最後まで足掻いてこそ、社長です!
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買っても負けても、つい「もう1回!」と遊んでしまう「桃鉄」シリーズ。最新作『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』も、各地で熱い対戦が繰り広げられるのでしょう。…ただし、熱くなりすぎて人間関係がギスギスにならないよう、くれぐれもご用心…!