掛け合わせで生まれる“新生”野田ゲー
これまでに生み落とされてきた野田ゲーのキーワードと言えば、とにかく過去にないジャンルとジャンルの組み合わせ。過去にも化学反応を起こしてきたジャンルの掛け合わせは、今回の収録のタイトルでも健在なのです。
『ボタン遠すぎじゃない⁉早押しクイズ』
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早押しクイズゲームに、迷路をプラスして生まれた野田ゲー。迷路を進んで画面中央の早押しボタンに辿り着くことで解答権を得られます。答えは3択から選んでね。
問題文は画面下部を高速で流れていくので迷路に集中していると問題を見逃してしまいますが、手を止めると相手に先を越される可能性も高まります。迷路はその都度生成されているので周回プレイによる覚えゲー化を許しませんが、時によって「相手の方がボタンまで近くない!?」という理不尽があるのはご愛嬌。
『まぁまぁあぶないじゃん』
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テーブルゲームの超定番である麻雀に弾幕シューティング要素が組み合わされたのがこの『まぁまぁあぶないじゃん』、略して「まぁじゃん」です。手牌にリーチがかかりますので、野田さんを上手く操作して卓上を飛び交う牌の中から当たり牌をツモりましょう。
手牌はランダムで決まるので、どれだけ高い点数で上がれるかは運次第。待ちが単騎だったり両面だったりと麻雀知識が活かされる面もありますが、初心者でもお手軽にお楽しみいただけます。なお、実際の麻雀ではまぁまぁというか結構あぶないので、リーチ棒を回転させたり投げたりしないようにご注意ください。
『~GALS FIGHTER~ 応援』
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「格闘ゲームの背景に居る観客も大変そう」という着想が尖りに尖って生まれたのが、このゲーム。格ゲーに育成ゲーム的な要素が足されており、自分の応援するギャルに向かってさまざまなバフアイテムを投げ込み、相手には妨害アイテムを送ります。ギャルの皆さんが笑顔で殴り合っているのがちょっと怖いですね。
連打で投げ込むので狙い通りに投げ込むのが難しく、白熱してくると作中で一番指が疲れるゲームになります。ちなみに格ゲーとしてちゃんと戦っているので何もしなくても勝ってくれることアリ。
一点突破の強者たち
とにかくひとつの事を突き抜けさせることに特化した野田ゲーです。聞くよりもやるのが一番わかりやすいと思うのですが、私も「全野田ゲーを紹介する」という目標へ突き進むために紹介せざるを得ません。
『凄六(すごろく)』
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サイコロを振って進む、ただそれだけを突き詰めた最新のすごいスゴロクがこの『凄六』です。ゴールまでは1兆マスあるので、相手を待たずにガンガン進みましょう。止まったマスのイベントで前進・後退したり、カードを使ったりと親しみのあるシステムが魅力ですね。
サイコロの数を増やせるカードを使うと合算ではなく桁が増えていくので、カードを溜めてドカンと進むのが爽快。なお、億単位でマスを進む時には長い演出が入るので、そのタイミングで相手の介入を許す余地もあり。これは凄い。
『マシュマロいくら焼けるかな』
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おばあさんに気付かれないようにマシュマロを焼いて下さい。よく分からないかも知れませんが、これでこのゲームは全てです。タイトルは長いので皆さんに自由に略してほしいのですが、私のおすすめの略し方は「マいくら」ですね。
おばあさんが「立ち上がって」「こっちを見ている」状況だと気付かれてしまうので、とにかく寝ているタイミングでガンガン焼きましょう。バレるとちょっとビックリするくらい怒られます。関係ないですが、野田さんのゲームに出てくるおばあさんは大体この髪型ですね。
『オニオンクエスト』
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RPGのレベル上げだけを延々と楽しめるゲームです。平和な世界に生まれた勇者「ヒライ一家」ですが、勇者なのでレベルを上げることが人生です。ボスとかは特にいませんが、もし万が一魔王が現れたときに戦えるようにレベルをガンガン上げましょう。なんとセーブ&ロードの機能付き。気合いが入ってるぜ!
コツコツ作業が好きな方を虜にして離さないこと請け合いの期待の新作。ちなみにシンボルエンカウントの敵はめっちゃ強いので気を付けてください。平和な世界なのに、割と強い敵がウロウロしてるなんで怖いですね。
『次おります 早押しバス』
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誰もが子供のころに「押したい!」と情熱を燃やしたバスの降車ボタンを押すゲームです。これさえあればもうバスでボタンの奪い合いは起こらない画期的な発明。
降りたがっているバス停の前で思う存分ボタンを押してあげましょう。似たような名前のバス停ばかりですので、車内アナウンスをよく見て対戦相手より素早く反応してください。相手との反応速度差が表示されるので、意外と対戦で盛り上がる可能性を秘めていると筆者は睨んでいます。
ということで駆け足に全16種の『スーパー野田ゲーPARTY』収録タイトルの数々を紹介してまいりました。これだけ入って1,000円(税込)はお買い得ですね。
やり込み続けることで「ノダクリスタル」が溜まり、ホーム画面から野田ガチャを回して色んな素材を集めるというコレクション要素も搭載。全部集めるには相当の時間を要すること間違いなしです。いずれのゲームもスコアを保存できるので、SNS上に投稿するなどして競い合えば割と無限に遊ぶことが出来ると思います。なお、野田さん曰く「既にバグが見つかっている」とのことなので、使えるバグを探してみても面白いかも。
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野田さんの「スイッチで野田ゲーを出したい」という野望が走り出し、クラウドファンディングという形で多くの人を巻き込んで辿り着いたこのゲーム。大勢の大人が集まって野田さんのテイストに寄せたり寄り添ったり、まさに「真剣にふざける」精神の結晶に仕上がっています。
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野田さんのでっかい野望の終着点をゴールデンウィークのお供にお楽しみください。おわりー!