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スクエア・エニックスは、同社が展開するMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』について、ここ2週間におけるプレイヤーの急増対策のため、同時ログイン数の上限引き上げと自動ログアウト機能の実装を告知しました。
昨年に正式サービスから10周年を迎え、最新拡張版『暁月のフィナーレ』の配信を11月に控えた本作は、日本、北米、欧米のグローバル版、現地運営の中国・韓国版、全リージョンにおいて最大プレイヤー数を更新し続けています。しかし、海外大手ストリーマー参戦の影響による北米および欧州におけるプレイヤー数の増加は、「想定を遥かに超える状況」だといいます。
本作には論理データセンター(DC)と呼ばれる複数ワールドの集合単位が存在し、各ワールドはいずれかのDCに必ず紐づけられています。また、本作の各ワールドには同時ログインキャラクター数の上限が設定されており、その上限は各DCによって異なります。DCによって同時ログインキャラクター数の上限が異なるのは、DCが保有するワールド数とそれを管理するマッチングサーバーの性能に差があるためです。
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公式ニュースによると、北米各論理DCのマッチングサーバーは新たな高性能マシンに入れ替えた直後であり、更なる最適化を施して7月16日時点で同時ログイン上限数の引き上げを実施しました。これにより、以前と比較して各ワールドの同時ログインキャラクター数は750ほど引き上げられ、北米DC全体では18,000ほど同時ログインキャラクター数が増加。欧州DCの上限数引き上げ作業は現在進行中ですが、今すぐに北米サーバーほど上限数を引き上げるのは難しい状況とのことです。
また、各ワールドのログイン数が上限に張り付いてしまった場合に「誰かがログアウトしないと、他のプレイヤーがログインできなくなってしまう」事態への対策として、拡張パッケージリリース時に動作させる予定だった自動ログアウト機能を、昨日実装されたグローバル版パッチ5.58から作動。これに加え運営チームは、既存プレイヤーに向けてログイン放置を避ける、新規キャラクターの作成は混雑しているピークタイムをではなく人の少ない時間に行うなどの要望を発信しています。
さらに、北米/欧州への新規ワールド追加や新規DC追加計画の進捗についても告知しており、パッチ6.0からパッチ7.0までに実行する予定を前倒しできないか検討中の模様です。